学部ゼミ生のための英文解釈講座
はじめに
ここでは、卒業研究をするために私のゼミに配属された4年次生が最初に輪講するA.Großの教科書1) を例にとって、英文解釈のやり方を説明します。
A. Groß, Theoretical Surface Science -- A Microscopic Perspective --, Springer-Verlag (2002) Berlin.
基本方針
- Longman Dictionary of Contemporary English: approximately 2,000 words
- VOA Special English Word Bookに記載された1500語
- 小学校:600~700語(実際には100~200語程度)
- 中学校:1,600~1,800語(2019年度に使用されている教科書が1,200語)
- 高等学校:1,800~2,500語(小学校から高等学校までの間に、4,000~5,000語)
- 英検5級 中学初級程度 約600語
- 英検4級 中学中級程度 約1,300語
- 英検3級 中学卒業程度 約2,100語
- 英検準2級 高校中級程度 約3,600語
- 英検2級 高校卒業程度 約5,100語
- 英検準1級 大学中級程度 約7,500語
- 英検1級 大学上級程度 約10,000~15,000語
本文
- Introduction
Any theoretical description has to start with the definition of the system under consideration and a determination of the fundamental interactions present in the system.
All physical and chemical properties of any system can be derived from its Hamiltonian.
すべての物理と化学の性質はいくつかのシステムでそれのハミルトニアンから導出されることができます。
Since we are concerned with microscopic particles like electrons and atoms in surface science, the proper description is given by the laws of quantum mechanics.
電子のような微小な微粒子と表面の中の原子を考えているので適当な記述は量子機械の法則によって与えられる。
This requires the solution of the Schrödinger equation.
これ・・シュレ・・・方程式・・・解・・・必・・・。
In this chapter we will first describe the Hamiltonian entering the Schrödinger equation appropriate for surface science problems.
すいません、さっぱり解りません。
One general approximation that makes the solution of the full Schrödinger equation tractable is the decoupling of the electronic and nuclear motion which is called the Born Oppenheimer or adiabatic approximation.
すいません、やっぱり解りません。
We will then have a closer look at the specific form of the Hamiltonian describing surfaces.
先生、クロセアってなんですか。
We will discuss the symmetries present at surfaces.
我々は表面で左右対称の現在を議論するでしょう。
Taking advantage of symmetries can greatly reduce the computational cost in theoretical treatments.
Finally, we will introduce and illustrate the nomenclature to describe the structure to describe the structure of surfaces.
このコンテンツについて
他大学の学生さんへ
ゼミの輪講は指導する先生によって方針が大きく異なります。ここで述べているような英文解釈を実際にゼミで発表して、先生にしかられても一切関知しませんので。
素朴な疑問
高校生の皆さんへ
いわゆる「理系」に進学しようと思っている受験生の中には英語が苦手な人も多いでしょう。かく言う私もそうでした。大学に行ってから、いったいどこで、どんな風に英語が必要になるのか。学校で習うあの不可思議な英文法なるものには意味があるのか。様々な疑問があると思います。 このコンテンツが、そんな疑問の回答になれば幸いです。もう少し詳しいのは「英語について爺の戯言」に。
他大学の先生方へ
- 一部の大学を除いて、どこでも同じだと思いますが、まあ、そういうことです。お察しください。