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travel:london6

ロンドン通信

Londonで驚くことの一つは会う人皆が容赦なく英語をしゃべるということです。 当たり前だ?そりゃそうですが、こっちはどう見ても立派な(?)東洋人で、 ちょっと話してみればたいして英語が出来ないというのが判りそうなものなのにです。 それでも何度か聞き返していると、親切に教えてくれ英語の内容はやさしくなり (文法的に)声も大きくなりますが以前としてスピードはそのままです。 うーん、こっちはちょっとゆっくり、単語と単語をきってはなしてくれれば たいてい理解出きるんだけどなあ。 逆にこっちの喋ったことはたいてい聞き返されます。ところが苦し紛れに喋った 言葉はだいたい通じているようです。自信をなくしました。

Washing machineが動かないよう!〜の巻

我が家には洗濯機がついています。 この洗濯機は非常に便利で強力です。 日本の洗濯機とは違い少量のお湯をなんども入れ換えてこれでもか、これでもかと時間をかけて洗うのが特徴です。 構造としてはコインランドリーにある乾燥機を思い浮かべてもらえば良いでしょう。1) あの中に1/3ぐらい水を溜め、ドラムをまわすことによって洗濯します。 さて引越しが済んですぐの日曜日の事でした。 溜っていた洗濯物をドラムに突っ込んでスイッチを入れてました。 ところがうんともすんともいいません。 使い方を間違えたかと思ってマニュアルを(私がマニュアルを読むなんて珍しい事もあるもんだ)引っ張り出してきて読んでみるのですがさっぱり原因が判りません。 しょうがありません。 その日は諦めて、翌日JAC PropertyのMr. UにFAXを打ちました。 返事はすぐ帰ってきました。
「今日Montanさんにみてもらうから」とのこと。
FLATに帰ると程無くMontanさんがやってきてくれました。
「えーっと、これがタイマーでしょ。これが温度調節ね。 このnormalっていうのがふつうでhalf filledが半分みたされるのね。」 これ英語になおすと爆笑もんですよ、説明になってないんだから。 「で、こうやってこれを押すとOFFでしょ、ひくとONなのね。 だからこれで動くはずなんだけど・・・」
「うごかないよ」
「へんねえ」
結局、以前ここに住んでいたという人に来てもらうことになりました。

またまたその翌日、帰ってきてSofaで一休みしているとインターフォンがけたたましい音を立てました。 (あれは何とかしてほしいもんだ。電話のベルは静かなんですけどね。)
『はろおおう』
『うぎゃうぎゃうぎゃ』(なにいってんのかわからない)
『ぱあどぅうんみい』
「洗濯機のはなしを聞いてきたんだけど」
「あっ、いまあけます。」

廊下にて
「日本人か?」
「そうだ、どうしてわかった」
「なんでもしっているんだよ」
(うーんわけが判らん。 それとも誤訳だろうか?)

洗濯機をまえにして
「こいつを使うのにはちょっと「こつ」が有ってな。
いいか、よく見てろ。
ここんとこをちょっと持ち上げるだろ、それでバンと締めて、たーんおんするとだなあ
・・・
あれ、うごかねえなあ。
いいか、ここんとこをちょっと持ち上げるだろ、それでバンと締めて、たーんおんするとだなあ
・・・
ほら、うごいた。」
『あいっすぃい.さんきゅうヴぇりいまっち』
「ああ、またなんかあったらいつでも言ってくれ」

とまあこのように無事洗濯機も動くようになりました。 乾燥こそ自動的にやってくれませんが、それ以外は全自動ですから楽ですね。 今回は一部(『』の部分)バイリンガルでお送りしました。

英国テレビガイド

テレビを買いました(5月初頭)。 240ポンドです。 借りるか買うか迷ったのですが電話番号が判らないと届けられないなどと面倒なことをいうし (そのころまだ電話がついていなかった) それに賃貸契約のagreementを読むのはめんどくさいですから。 200poundぐらいのTVが12pound/monthだといっていましたから2年使えば買った方が得だし、帰るときには売ればいいからと思って購入に踏み切った訳ですがいざ買うとなると「Fastextがついてたほうがいい」とか「Flat Screenのほうが見やすい」だとか「remote controlができなきゃ」などと要求を重ね、結局ちょっと高いものになってしまいました。 Teletext(Fastext)というのは文字放送のことでニュースなどの情報番組のほか映像放送(?)で映画を放送しているとき字幕(もちろん英語)が出たりします。ただ残念なことに私の家は町中にあるものですから電波状態が悪く文字化けが起こります。 しまった、こんなことならTeletextのついてないのにすれば良かった。 Teletextなしなら180-200ぐらいでありますから。

英国にはチャンネルが全部で4つあります。 BBC1, BBC2, ITV, Channel4で、BBC1とBBC2がそれぞれNHK総合とNHK教育に当たりますが、NHKに比べるとBBC1, BBC2ともに柔らかい内容のものが多いようです。 あとの2つは民放でITVなどは5:30amまで放送をしています。 もちろんコマーシャルも入ります。 このコマーシャルが見ていて一番おもしろいです。 内容もよく判りますし。 MITSUBISHIのコマーシャルは若干日本を誤解しているとしか思えませんが、きっとこういうのが一般的な日本のイメージなんだろうなあ。 どんなCMなのかお伝えできないのが残念です。 CM以外ではもっぱら映画を見ています。 外国映画が好きです、英語の字幕が入りますから。 その他で今、気に入っているのは

Cross Wits(ITV)
クロスワードパズルを題材にした単純なクイズ番組
5題に1題ぐらいしか問題の意味がわからないが、合間の会話が軽妙
解答者より早く答が判ったときはとてもうれしい
英単語の勉強にもなる(かもしれない)
この姉妹番組(?)にAll Clued upというのもある。
Josie(Channel4)
Josie Lawrenceというcomedienneのshow
単発の番組が評判がいいので毎週流されるようになったというもの
はっきりいってスタジオのトーク場面では彼女が何を言っているのかさっぱり判らない。
短い喜劇は楽しめる。ただ台詞のほとんどが洒落であったり何かのパロディらしいのだが、何がおもしろいのかよく判らない
歌はオペラのパロディあり、ミュージカルのもじりありで、これが最も楽しめる
(と書いてからすぐ終ってしまった。悲しい。)
Out of This World(ITV)
「奥様は魔女」の現代版
主人公の少女が実は宇宙人と地球人の混血で特別な能力が使える、というアメリカンコメディー。
主役の少女が可愛い。

ドラマにはアメリカ製と英国製の2種類有ります。 何処で見分けるかと言うと貨幣の名前と自動車のハンドルですぐ判ります。

先日、「高倉健」の「Yakuza」という映画をやっていました。

あと衛星放送があるようですがよく知りません。 もっとスポーツ番組(特にサッカー)があるかと思ったのですが日本の野球中継ほどではないようです。 クリケット、サッカー、テニス、陸上あとカヴァディなどまんべんなくやっています。 もちろん日本におけるモータースポーツ熱はフジサンケイグループの陰謀でしょう。

地下鉄編

Londonの地下鉄はUndergroundといいます。時にはSubwayなどともいいます。 間違ってもTubeなどといってはいけません。Tubeなどと呼ぶのは土地の人と わけ知り顔のきどった旅行者だけです。私は気取った外国人ですからもちろん Tubeと呼びますが。

乗ってみると確かにTubeであると実感できます。いやこれはもうTubeと呼ぶ以外に 呼びようがありません。まさしく地下に埋め込まれた管のようなところを人も電車も 通っています。もちろん電車の断面も丸くなっていてdoorの近くに立つと 背の低い東洋人であるわたしでさえ頭が支えてしまいます。

また構内の掲示もよくできていて決して迷子になることはありません。 東京の地下鉄など日本語の掲示があっても迷子になるとゆうのに。 ただ、地上に出た瞬間にすぐ迷子になりますが。

ときどき停まらない駅というのがあるのにも面食らいます。 Leicester SqureからEarl's Courtへ行こうとしたときのことです。 Earl's Courtは我が家の最寄りの駅ですが、なぜLeicester Squreなのか。 土地感のある方は判ると思いますが、かのSOHOの近くです。

Piccadilly Circusに停車中に突然アナウンスが入りました。
「この電車はGreen Parkには停まりません」
二度、三度同じ放送があり 《このぐらいの英語なら俺でもいっぺんでき聞き取れるわい》と うんざりしていると、近くに乗っていた観光客らしいねーちゃん (だぶんアメリカ人だろうと思います。だいたい騒いでいる観光客っぽい、 英語を話すやからはアメリカ人だと思うようになってしまいました。)が
「えっ、なんて言ったの?
「えっ、どこに停まらないんですって?」
などと騒いでいます(もちろん英語で)。
《nativeのくせにちゃんと聞いとらんかい》と その時は思ったのですが、South Kensingtonについたときのことです。 また同じような放送が入りました。
「この電車は????? Courtには停まりません」
さあたいへんです。わたしの耳にはEarl's Coutと言ったような気がしたのです。 何度か放送はあったのですが肝心なところが完全には聞き取れません。 もうパニックです。さっきのねーちゃんのように、『つれ』がいるわけでなし、 まだ見ず知らずの人に話しかける度胸もありません。(町中で道を聞くときは おまわりさんやらスタンドのおっちゃんやら道を聞かれるのに慣れてるような 人にしか聞いたことがない。) 《でもEarl's Courtは分岐点だから停まらないはずはない。》と 思う一方Barons Courtより西はわたしにとってはまだ未知の地域。 探索ならまた暇なときに、と思ってそそくさとGlocester Roadで 降りてしまいました。(なんて軟弱)

とはいいましてもLondonの地下鉄は路線図の複雑さにもかかわらず、実際に 乗ってみると以外と簡単で便利です。特に案内の掲示や電光掲示板の表示の センスのよさ(ふだんは先発と次発の行き先の表示で電車が入ると同じ行き先の 次の電車までの待時間が表示される)は洗練されていると感じさせます。

ロンドンの霧

M社から出向中のYさんは会社の配慮により「日経(衛星版)」を 購読されています。まあ「日経」ですからあんまり読む所はないのですが、 活字(日本語)欠乏症の私は大学で「日経」を読むのを楽しみにしているわけです。 ところがある日、
「今日は何か面白い記事ありますう?」
「今日、新聞来なかったんだ。」
「また休刊日ですかあ?」
「いいや」
といって見せられたのが次のような手紙でした。

Dear subscribers,
 
Thank you for subscribing to Nikkei Satellite Edition.
Due to the fog this morning, The Nikkei has been delayed.
We will apologize for inconvenience caused,
We will deliver to you as soon as possible.
Thank you for your cooperation.
 
Yours faithfully

信じられますう?
霧のため新聞が遅配になるなんて!

そんなわけでロンドンはもう冬です。 

1)
まだドラム式ってが日本では一般的でなかった頃のことです
travel/london6.txt · 最終更新: 2022/08/23 13:34 by 127.0.0.1

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