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旧Weblog 2009

4年次生仮配属

Thu, 12 Mar 2009 10:15:57 +0000

2008年度より9月卒業が例外的運用ではなく系統的運用になった。つまり9月にも進級判定を行い、9月に卒業できるように卒業研究をやらせるシステムを動かさないといけない。ところが研究室によっては二本の卒業研究プログラムを動かすことが難しいために、4月進級できなかった3年次生であっても、9月進級できそうな者については、もう4月から研究室に仮配属してまえということになった。で、うちも一名増員。結局個々の学生に合わせた例外的運用をやらざるをえないと思うんだけど、これじゃあ教員にとっては大幅な緩和進級をさせているのと一緒で負担増、学生にとっては4月から卒研をやっても卒業できるのは1年半後というわけで、どちらにとってもあまり益のない話だと思えるんだけど。

文部科学大臣奨励賞

Thu, 19 Mar 2009 10:16:47 +0000

ここにひっそり書いとく。

うちのかじさん(かみさん)が、2008年度の工業英検1級首席合格で文部科学大臣奨励賞を受賞。昨日はその受賞パーティ。 ちなみに、かみさんはそれ以外にも、実用英検(いわゆる英検)1級、TOEIC990点という強者。数学・物理だけでなく科学英語もいけますので関係者の方がもしご覧になっていたらよろしくお願いします。

教養教育

Fri, 10 Apr 2009 10:19:18 +0000

リベラルアーツがキーワードになりそうなので、その定義を書いておこう。

Trivium
grammar
rhetoric
logic
Quadrivium
geometry
arithmetic
music
astronomy

三学ってのはまさに日本の教育の弱いとこだな。学問としては一番受験に載せやすいところなのに、ほとんど学校ではやらないってのは、そのこと自体研究に値するのかもしれない。いくらastronomyが入っていると言っても文字通り「天文学」が重要という意味ではないと思うな。中世なわけで、まだphysicsの影も形もなく、chemistryはalchemistから脱却していない時代「天文学」と「音楽」がいかなる役割を果たしていたのかを考えるべき。

いきなり休講?

Fri, 24 Apr 2009 11:22:18 +0000

今日は卒研ゼミの予定だったのだが、出席者1、欠席者(連絡有)1、無断欠席者3でゼミは崩壊。なめとるとしか思えん。 まだ連休と違うぞ。

サーバ再起動

Tue, 05 May 2009 11:21:49 +0000

この連休には受電設備の入れ替え・点検のために停電が予定されていたので、研究室のサーバの電源を落としていた。 今日、電源を再投入するため研究室に出向いたのだが、どれが何やったっけ? シャットダウンはリモートからやったもんだで、どの機械に火を入れたらいいんだかわからんのだわ。 なんせうちにはまさに売るぐらい計算機が並んでいる。 で、順番につけて見たんだけど、DNSに登録された名前とOSが認識している名前が違うものがこんなにあるとは。

いったいどれがホンマモンのsstweb.ee.ous.ac.jpなんや!

掲示板スパム

Sat, 16 May 2009 11:21:07 +0000

Webゼミのサイトにはdokuwikiのプラグインの掲示板がいくつか仕込んであるのだが、時々SPAMの書き込みが怒涛のように押し寄せることがある。最初に気がついたのはこの連休。あんまり詳細に見ていないんだけどどうやらいつもの主にバイアグラを扱っている「薬」系。こんなん書き込んでどういう効果があるのかねえ。で、この金・土にも現れた。今のところ閉鎖するつもりはないのでこまめに消すしかないのだが、いやはやなんとも面倒なことだ。

SPAMに負けた

Mon, 25 May 2009 10:54:28 +0000

掲示板は閉鎖。 どうしてくれよう。

で、こんなん導入してみたんだけど、どうなのよ。

提出書類

Tue, 26 May 2009 10:53:33 +0000

PRTR年間使用量および毒物・劇物の在庫調査票が未提出だとお叱りを受けた。もちろん私が悪いんですよ。それはよーくわかってるんです。でもねえ、理論物理の研究室で毒物・劇物の調査って言われてもねえ。ええ、わかってますよ、ちゃんと全部に「いいえ」って応えて、全部空欄で、名前書いてハンコ押して提出しますよ。ええ、そこに文句は言いませんよ。いくら馬鹿馬鹿しくて紙の無駄でも、必要なことだってことぐらい理解してますよ。文句が言いたのはそこじゃないんです。メールで書類が添付されて来るんですけどね、なんでExcelのファイルなんですか。あんまり杓子定規なことは言いたか無いんですがね、そっちがそこまで杓子定規だとこっちも言わせてもらいますよ。大学のセキュリティーポリシーをちゃんと守って下さいねってことです。大きな、特定の商用アプリケーションのオープンでないフォーマットのバイナリファイルを、メーリングリストに流してはいけないって書いてあるでしょ。書いた本人が言うんだから間違いない。

でね、百歩譲って、そういう書類をメールで送りたい、送って欲しいというのはわかるんよ。みんながExcelを使っててMS-なんとかを使っていないのは、どっかの気難しがり屋だけだってのも知ってまんがな。でもね、それならそれでちゃんと表計算ソフトを使おうよ。Excelを使ってない私にExcelの使い方を教えられるような恥ずかしいヤツはExcelを使わんでよろし。

教員免許更新教習

Thu, 28 May 2009 10:52:42 +0000

教員免許が更新制になるのに合わせて大学でその講習を実施することになった。今日はその講習関係の会議。中学技術/高校工業の講習を担当しているもので。 技術・工業はそんなに数が多くないのではないかと予想していたのだが、岡山は結構工業高校の数が多いらしく、中には定員を50%ぐらいオーバーする講座も。 おかげで、なんとか形にはなったかなあとも思う。せっかく開講しても二三人じゃあ寂しいし、かといって100人も来られたらどうにもならんからねえ。 こればっかりは蓋を開けてみなければわからなかったンよ。一先ずはちょっとやる気が出てきたな。

初年次教育

Mon, 01 Jun 2009 10:51:54 +0000

さて、初年度教育というよりも共通教育なんだけど、内容のキーワードはやはりリベラルアーツだという気がする。 それも思いっきり狭義の。 言いたい事を伝えるとか何とかの前に、まずはgrammar, logic, rhetoric。 口先三寸でも、屁理屈でもなんでもいいからつじつまが合った日本語がしゃべれること。 これに尽きる。

工学部の委員会も始動。一通り喋りたい事は喋ったって感じだな。 次は木曜に全体の委員会。 まだ、喉の調子が本調子ではないみたい。 我ながら「口から先に生まれてきた」と自認するものとしては結構きつい。

フーリエ解析

Wed, 03 Jun 2009 10:51:08 +0000

今期から線型代数学に引き続きフーリエ解析の講義を担当している。線型代数学は二クラスで進度を合わせることと教科書に従って講義を進めることを優先したため結構ストレスのたまるものだった。1)それに対して、今期のフーリエ解析は一クラスだけで、もう一方と内容を合わせるつもりは全くないし、教科書から逸脱しても全く意に介さないという方針だし、クラスは私自身がチューターをしている馴染みの学生たちだし、結構楽しんでやっている。2)

講義計画からラプラス変換を根こそぎ抜いたので時間的には余裕があるはず。できればそこに周期関数と周期境界条件との違いとか、離散フーリエ変換を入れたいんだけど、それは贅沢の言いすぎかな。

1) 嘘つけ、おっさん。全然教科書通りと違ったじゃないか、と言ってくれるな学生諸君。

2) おっさん、そんなら教科書買わすなよ。と言ってくれるな学生諸君。ラプラス変換のとこは後で自習してくれ。

授業の難易度の擦れとか捩れ

Tue, 16 Jun 2009 12:54:31 +0000

今期のうちの4年生5人中3人までもが、未だに「微分方程式」の単位がとれずにいる。

「へー、そんな難しいのやってンの?」 気になって2年生の講義で聞いてみた。

「こんなん講義でやった?」

「むりやり完全微分式に持ち込むやつですね。○○先生はそこ飛ばしました。」

なるほど、先生によって随分違うんだ。

学内では珍しいのだが、デンデン2)の数学はすべて専門の教員が担当している。つまり、数学専門ではなくそれぞれに回路や半導体やロボティクスの専門家が数学を教えている。その結果実用的な数学が講義できるという利点と同時に、何を重点的に教えるかが結構まちまちになったりする。例えば私が微分方程式を教えるんならラプラス変換なんか金輪際教えないが、先生の中には「ラプラス変換が全て。ラプラス変換で解けない問題は解けなくていい。」と言わんがまでにラプラス変換に重点を置く先生もいる。数学担当はのべにして10コマ・人いるわけで、適宜連絡をとり合いながらなんとか日々凌いでいる。

我々のころは「教養の数学」と「専門の数学」ってのがあって、話の流れからは「教養の数学」は厳密だが非実用的で「専門の数学」は実用的だが厳密性に欠けるって言うふうに話が続くと、話がしやすいのだが、我々の場合「教養の数学」も「専門の数学」も「数学の専門家」が教えてくれたので、ひたすら定義→公理→定理→証明の繰り返しだった。今から思えば、私には随分役に立っているが、普通に会社でR&Dやってる連中には、ほとんど役に立たない代物だっただろうね。まあ、普通に専門科目やってりゃ実用的な数学は自ずと身に付くような専門分野だったんだけどね。

数学に限らず、教養部があったころは教養部の講義内容と学部学科の講義内容の間の擦れとか捩れが問題になっていた。何せ、専門の「近代化学」よりも教養の「化学概論」「無機化学概論」のほうがよっぽど難しいという状態だった。その是正に着手されたのは、おそらく正に我々が学生のころ。ところが、教養部ってのはでっかい組織で、組織を解体するほどの覚悟で臨まなければ改革などできないと思われており、実際解体されちゃったわけだ。いざ解体しちゃうと教養部の担っていた役割は思いの外でかかったということにやっと気がついた。

このきっかけとも言える、もっとも喫緊の問題が「プロパーな科目よりリメディアル科目の方が難しい」っていう教養部解体のきっかけとなった授業内容の擦れとか捩れと同型の問題だというのがとても皮肉だが。

1) ちなみに2年次生対象の必修科目である

2) 電気電子システム学科のことを最近の学生さんはこう呼んでいるらしい。

健康診断

Thu, 11 Jun 2009 21:55:31 +0000

今日は健康診断のため、自宅を6時半出発で出勤。7時10分からの予約なんでうまく行けば8時には、最悪でも9時には開放されるだろうとの目算。 終わった後、非常勤講師を迎えに行かなければならないので時間を読み誤るとえらいことになる。

だいたいこの行事はこの時期(梅雨の初っぱな)に行われるので天候が心配なんだが、今日は快適。これならサンダル一つで戸外を歩いて移動できそうだ。

問題は朝飯をどうするかだな。

朝飯は普通に食えた。待ち時間ほぼ0。新記録かも。

でも、私に「メタボじゃありません」って言っちゃあいけないなあ。そりゃあ、BMIが20で、ウエスト80切ってりゃあ特定検診的には「無問題」なわけだが、問診表をよく見れば、「6ヶ月以上生活改善をやってる」「週○回以上、○○分以上の運動をしている」ことがわかるはず。かけるべき声は「よくがんばってますね。」じゃなくっちゃいけない。

冗談はさておき、医療制度全体からいえば特定検診ってのは「前進」なんだろうけど、こと、うちの集団健康診断としては「後退」と言える。特定検診がスタートする前はみんな血液検査でヘモグロビンA1cの測定を行っていた。私はそれで取っ捕まって精検送りになったわけ。その結果は「要生活改善」。そこで真面目に「生活改善」に取り組んだ結果が今の数値。ところが、特定検診のスタート後はあの悪名高い腹周り85cmでスクリーニングをかけるもんだから、ここでひっかかからない限り空腹時血糖値しか測定されない。空腹時血糖値に異常が現れるようじゃあ「要検査」じゃなくて「要治療」なんだって。この「腹周り85cm」についても一言あるんだけどそれは別稿で。

一年生ゼミ

Thu, 11 Jun 2009 12:57:46 +0000

フレッシュマンセミナーと称して週に一回一年次生を集めてなんかやっている。教室に集めて電子顕微鏡で原子一個一個が見えてるビデオを見せながら「ナノテク」っぽい法螺話をしてみたり、6〜7人を研究室に呼んでミニ実験1)をしたりしている。後期はもう少し、ものづくりプロジェクトっぽいこともする2)。

学生さんの評判はまずまずのようだが、学生さんの評判はもう一つである。こないだまで高校生だったわけで、高校生のころっていうのは、「先生」みたいな「大人っていう人種」と自分たちは違う人種のようなつもりでいるってのは自分自身の体験としても理解している。でも大学生は大人側で、大人と「同じ人種としての行動規範」が要求されるし、要求されているってのがまだ理解できていないようだ。

これってどこで実感するんだったか自分でも忘れてしまったんだけど、一つにはバイト。特に客商売で中学生も高校生も社会人も客として来るようなヤツで、高校生の客から異人種を見るような視線で見られるって体験。家庭教師や塾講師でまさに「先生」として扱われ、もう「生徒」ではないんだという自覚。

それからサークル。これは大学教員の口から言ってはいけないんで、かつてはそうだったが、今は我々の指導の下そういうことが無くなったのでそれ自体はいいことなんだけどその副作用として大人を自覚する場が減ってるかも、という文脈で読んでもらわないといけないんだけど3)かつてはサークルなんかに入るとまずは有無をも言わさず、酒を飲まされた。これ自体はいいことではないし(未成年だし)勧められたことではないんだけど、記憶を無くすぐらいまで飲むという体験、そんなときに周りで何が起こるか、周りの者はどうするかという経験。飲めないお酒をどう断るかとか、そもそもそういう酒を飲まそうとする先輩や同輩とどう接するかとか、といった人付き合い。

あと、何といっても一人暮らし。生活の全てをひとりでやる。朝いくら寝てても誰にも怒られないかわりにその結果は全て自分の身に降りかかってくる。一人暮らしってのは 18歳の人間の自立には随分効果があると思う。

それに加えて大学の講義ではその板書量、進度、高校とは違うというのをこれでもかと見せつけた、見せつけられたものだ。これも「ああ、もう高校生じゃないんだ」という自覚を促すことに寄与していたはず。

現代では一年生の前期は逆にできるだけ高校の授業と同様の板書量や進度で講義をすることを心がけているし、この不況で自宅生も増えた。大学一年生に大人の自覚を与える要素がどんどん少なくなっているような気がする。

この商売をしていると、年々学生の学力が下がっている云々という話はよく出てくる。統計的に考えて当然ではあるし、私も戦術的にそういう話をすることはあるが、実はあんまりそうは思っていない。ゼミ生の飲み会で必ずといっていいほどこの話題がでるのだが、私はいつもこう応えている。4)

ゼミの4年生の学力は毎年そう変らへんなあ、でも年々確実にガキにはなってるな

まあ向こうは永遠に22歳なのに、こっちは年々歳とってるわけで、当たりまえちゃあ当たり前だわな。

1) うちではパソコンをバラックで組み立ててテスターで電圧を測ってみたり、USBスティックにインストールしておいたLinuxを立ち上げてみたりしている

2) らしい。そっちは担当ではないもんで

3) おっさん、ずいぶん予防線を張ったなあ。でもこれが現在の教育の現場いや現状なんだということもご理解下さい

4) ちなみに学生との飲み会での話が私にとって最も正直なものである。職場の飲み会での話はだいたい話半分から4分の1。会議での発言にいたっては10中8,9口から出任せ。

DISQUSシステム

Fri, 03 Jul 2009 11:35:34 +0000

研究室のサイトをwikiベースにして1年半、Dokuwiki導入後半年、これまでになくWeblogも更新できているし、 コンテンツも僅かづつながら充実してきている。 特にjmolのプラグインが使えるのがいい。 今後、後期の講義「電子物性の基礎」に向けて結晶構造のところを拡充する予定。

講義では、「じゃあ、この単元はウェブで見といて。」って言ってヤミ休講だな。 所謂e-laerningってことで。何せe-learning推進委員だから。(嘘です、教務部長。決してそんなことはしません。ちゃんと講義します。)Dokuwikiには他にも便利なプラグインがたくさんあって、このサイトでも結構使っている。 ただしほとんど定番のモノばかりなので、Dokuwikiのplug-inの使い方のサンプルを探している(私のような)人にはあんまり役にはたたないんだけれど。 その中に簡易掲示板の機能があったものだから、講義のフィードバックと卒論ゼミ配属シーズンの質疑応答に使おうと思って何個所かに掲示板を仕込んでみた。 ところが以前書いたようにコメントSPAMの嵐に見舞われあえなく閉鎖。代わりにDISCUSってのを導入してみた。 いろんなところに埋め込んでみたのはいいんだけど、このWeblogでは、最新の記事に対して書き込まれたコメントしか表示されない。 もちろん過去の記事を表示すればちゃんとコメントも表示されるんだけれど、Weblogのトップページを見てるだけでは、 過去のどの記事にコメントがついているのかさっぱりわからない。 (私にはわかる方法があるんだけどね。だからコメントに対する回答がついていないのは単に私がさぼっているせいですだ。)というわけで、コメントをした方は、申し訳ないんだけどトップページだけではなくて、記事の方もチェックしてやって下さい。 また、Weblogで取り上げているような(個人的)時事問題以外の普遍的意見や、 サイト全体に対する感想は「研究室談話室」の方の掲示板に書き込んでもらえると、 私以外の「一見さん」にも「コメント」を読んでもらえます。 研究室のサイトをwikiベースにして1年半、Dokuwiki導入後半年、これまでになくWeblogも更新できているし、 コンテンツも僅かづつながら充実してきている。 特にjmolのプラグインが使えるのがいい。 今後、後期の講義「電子物性の基礎」に向けて結晶構造のところを拡充する予定。 講義では、「じゃあ、この単元はウェブで見といて。」って言ってヤミ休講だな。 所謂e-laerningってことで。何せe-learning推進委員だから。(嘘です、教務部長。決してそんなことはしません。ちゃんと講義します。)

Dokuwikiには他にも便利なプラグインがたくさんあって、このサイトでも結構使っている。 ただしほとんど定番のモノばかりなので、Dokuwikiのplug-inの使い方のサンプルを探している(私のような)人にはあんまり役にはたたないんだけれど。 その中に簡易掲示板の機能があったものだから、講義のフィードバックと卒論ゼミ配属シーズンの質疑応答に使おうと思って何個所かに掲示板を仕込んでみた。 ところが以前書いたようにコメントSPAMの嵐に見舞われあえなく閉鎖。代わりにDISCUSってのを導入してみた。 いろんなところに埋め込んでみたのはいいんだけど、このWeblogでは、最新の記事に対して書き込まれたコメントしか表示されない。 もちろん過去の記事を表示すればちゃんとコメントも表示されるんだけれど、Weblogのトップページを見てるだけでは、 過去のどの記事にコメントがついているのかさっぱりわからない。 (私にはわかる方法があるんだけどね。だからコメントに対する回答がついていないのは単に私がさぼっているせいですだ。)

というわけで、コメントをした方は、申し訳ないんだけどトップページだけではなくて、記事の方もチェックしてやって下さい。 また、Weblogで取り上げているような(個人的)時事問題以外の普遍的意見や、 サイト全体に対する感想は「研究室談話室」の方の掲示板に書き込んでもらえると、 私以外の「一見さん」にも「コメント」を読んでもらえます。

平成21年度予算

Thu, 25 Jun 2009 12:47:07 +0000

ようやく平成21年度の予算が決まった。もうすぐ7月である。毎度のことながら締めは来年2月なのだ。ほとんど半年しかない。平成21年半期予算と名前を変えてしまえ。

冗談はともかく研究費・旅費・学部消耗品費・学部備品費・大学院消耗品費・大学院備品費の6種類の革袋を管理しなければならないのである。これが最小セットで補助金なんか貰っているともっと増える。2年前までの10年間は私学研究高度化の補助金で研究費を除く全ての費目について大学の革袋と補助金の革袋と倍の数の革袋を管理していた。潤沢にお金があるときは一個一個の革袋がそれなりに重たかったので、分けてある意味がないわけではなかったし、それなりにお金が使えるわけだから言いたい文句もぐっと飲み込んでありがたく補助金を使わせていただいていた。

ところが昨今18歳人口の減少のあおりを受けて予算は年々減る一方である。大きな金銭的バックを持たない我が社は学納金が予算に直結している。入学者の下げ止まりで、教育研究経費も下げ止まりかと思いきや、固定費は順調に伸びていくので、教員一人当たりの配分額はやっぱり年々下がる一方である。それでも補助金がある間はまさに「何不自由なく」活動が出来ていたのだが、補助金が終わった昨年「ばたっ」と倒れた。一回国際会議に出たら(大学の旅費では)もうどこにも行けないなんて。おかげで、千葉には行かないくせに、中国には行くのか、とお叱りを受けることになる。なんせ、お金の出何処が違うので。あわてて、科研費を申請するも、あわてて書いたような申請が通るはずもなく、あえなく討ち死に。学術振興会様、300万、100万いや50万円でもいいです。科研費を下さい。

とにかく、こんなに額が減ってしまうと細かく革袋が分かれていては使い勝手ばかりが悪く、分けておくメリットは何もない。たとえばどんなに大きな器材でもある金額未満なら備品にはならないし、ぺらぺらの小冊子でも図書は備品である。ところが、うちの研究室には大学院学生が1人しかいないもんで、大学院の備品費が最低金額を割ってしまい使えない。旅費では消耗品を買えないし、消耗品費で新幹線の切符は買えないが、大学院生の旅費は大学院消耗品費からでないと出せない。できるだけ大学院生をいろんなところで発表させてやりたいのだが、学部の消耗品費を大学院にまわすことは出来ない。

ぜひとも消耗品費の革袋だけでも一つにするか、大学院の革袋だけでも一つにするかしてもらえないだろうか。(実は現状でも機器に関しては革袋は二つだが、二つの革袋を差し出して「これで買って」ってのが効く。)

自転車通勤

Fri, 19 Jun 2009 12:49:03 +0000

金曜日は非常勤講師の送り迎えをすることになっているのだが、今日は出勤前に病院によってきた。薬を出して(もらえるなら)もらうだけのつもりだったので十分間に合うと思ってたんだけど、医者が「レントゲンを撮る」1)といい出したので、非常勤講師の先生には車で先に行ってもらった。もちろんそうなると私の車がなくなるわけで、バスだと乗継が面倒なのもあって自転車で来た。岡大病院から30分。下手したら車よりはやいんちゃあうか。晴れてて講義のない日は自転車通勤もいいかなあ。

1) 非表面科学的な言葉遣いだ。そもそもレントゲンは人の名前だし、撮るのはX線の透過像だし。

ICOCA in 岡山

Thu, 06 Aug 2009 13:03:56 +0000

今日は帰りに『飲む』ことになっているので、路線バスで出勤。運賃の支払いを初めてICOCAで払った。ずいぶん前から岡山でもICOCAは使えるようになっていたのだが、大阪出張or帰省のときに使うだけで、普段持ち歩かないため、たまたまバスに乗っても利用できないでいた。やっぱりこういうのは便利である。ICOCAは非接触型のプリペイドカードに分類されるが、非接触型でなくても、ポストペイドでも、直接支払いでなくても便利だというのはよくわかっている。かつではJRのオレンジカードとか阪急のラガールカードとか、導入当時は直接改札を通れなかったんだけれど、それでも便利で、よく利用していた。「スルッとKANSAI」が出た頃はもう関西を離れていたもんで、変な表現だが、ずいぶん悔しい思いをした。

大阪に居た最後の一、二年はたいていいつでも財布の中にテレフォンカード、オレンジカード、ラガールカードが複数枚入っていたもんだ。場合によってはお札の枚数より多かったかも。今では紙幣の枚数よりもずっと多いポイントカードで財布はふくれあがっているが。

旅程管理

Wed, 05 Aug 2009 13:05:31 +0000

この夏にはソウルへ、秋口にグラナダへ渡航することもあって、旅程管理システムを物色している。いまのところ候補は TripItとWorldMate。 どちらも電子メール/Webブラウザ/携帯電話(iphone)で統合されたシステムになっており、結構便利そうだ。デザインはWorldMateのほうが好みなのだが、TripItはiCalとも連携できるところがよい。どちらも無料のiphoneアプリがあるが、どちらかを有料バージョンにして使い倒してみようかと思っている。

そこで、まずはお盆の帰省で練習だと思うのだが、わが故郷はDocomoのFormaPlusエリアもあやしいど田舎だった。

教員免許更新教習(工業・技術)

Mon, 03 Aug 2009 13:06:21 +0000

いよいよ、教員免許更新教習本番。 我が担当分は、午前中に簡単なレクチャーの後、実際に実験をしてもらい、午後にその解析を計算機で実習するというもの。

午前中の実験までは、思いのほか順調。ところが、計算機実習にかかる時間を読み間違えた。3種類の実験全てを一人でシーケンシャルに説明するというのは無謀だった。やはり人数を投入し、パラレルにすべきであった。 あまり不満を持たずに帰っていただけていればよいのだが。

聞くところによると「工業・技術」の講習をしている大学は少ないのだとか。おかげで大阪からわざわざ参加された方もあった。喜んでいいのかどうか。下手すると来年は殺到したりして。今回わかったことは捌ける人数は最大で18名。これ以上は今のやり方ではどうにもならない。全ての実験装置を出せば72人まで対応できるとはいえ、正味1時間で形のつく実験は今回の3件だけだろう。

来年以降はできるだけ3日間通しのメニューにしたいところだが、うまくいくだろうか。

定期試験

Sat, 25 Jul 2009 13:08:47 +0000

今日は暦の上では土曜日だが、定期試験の時間割上は水曜日。フーリエ解析、行きます。

フーリエ展開・フーリエ変換の講義なんだから、次の関数をフーリエ展開しなさい(問題3)、フーリエ変換しなさい(問題4)は当然出るわな。でもって、この講義では留数とか使わんならんような複素積分は範囲外だから、積分できる関数はいくつかに限定されている。問題1はサービス問題でオイラーの公式というよりも複素数の極形式とか複素平面上の単位円と複素数の指数関数の関係がわかっていれば、瞬殺のはず。問題2は係数が複素数なだけで変数は実数なんで、普通に微分・積分すればよい。ただし、一ヶ所、条件の吟味が必要なところがあるんだけど、気がついたかな。 問題5は、・・・。まあ、簡単に満点は取れんというこった。でも、類題はノートにあるはず。

試験週間の後に補習補講があるので、掲示によく注意するように。

有朋自遠方来不亦楽乎

Mon, 06 Jul 2009 13:10:24 +0000

先週のことになってしまうが、金曜日は国立研究所からお客さんがいらした。筑波からの日帰りの旅程で、夕食もご一緒できなかったが、久しぶりに、本当に久しぶりにアカデミックな午後だった。うちの学生さんも何かを感じ取ってくれればいいんだけど。学園上層部様、こういうときに使える旅費が欲しいです。理由書1枚、申請書1枚ぐらいなら書きます。今でも、講演会かなんかを抱き合わせ企画すればいいんだろうけど、結構急に決まったのでそういうわけにもいかなかった。

しかし国研の組織ってのは何遍聞いても覚えられんな。

コマーシャル

Mon, 13 Jul 2009 13:12:18 +0000

コマーシャルをばひとつ。

2009年度工業技術英語事例大会
日時2009年8月29日(土) 10:00〜16:30
会場大阪・大阪市西区 大阪科学技術センター
主催公益社団法人日本工業英語協会

かみさんの 仕事を横目で見ていて思うのは、最近の技術者の日本語能力の低下、である。結構な有名企業のプレスリリースや工業製品のマニュアルでも日本語がめちゃくちゃなものが多い。というより、まともな日本語が書けているものを見たことがない。もちろんこちとら新入社員である新卒者の日本語能力はよーく知っている。むちゃくちゃである。それを何度も朱を入れてなんとか読める卒論にして卒業させているわけだが、それだけで能力が向上するわけもない。問題にしたいのはそういう若い人の日本語能力ではなくてある程度高い年齢層の能力。当然新入社員には教育係がつくだろうし、社外に出す文書ともなればそれなりの人間の手を経て外へ出てきているはずである。その出てきたものがうちの学生さんが書くような日本語もどきではいったい上司は何をやっておるのだ。教育係はいないのか。社内教育システムはどうなっておるのだ。結局コスト削減の結果まず最初に切られるのは「教育」だというのは会社も社会も一緒だということか。それこそが大事だというのがかの「米百俵」の逸話の教訓のはずなのだが。

先生月曜日来るんですか

Fri, 17 Jul 2009 13:14:17 +0000

「でやなぁ、キーワードを並べあげたもんを月曜日に見せてくれえ」

「えっ、先生月曜日来るんですか」

「どうして来ないことがあろう哉」

「でも、休日ですよ」

「あ゛っ、火曜日に見せてもらうわ」

これだから、ハッピーマンデーってのは。

いよいよ来年度から15週間の授業時間を確保せよという文科省の御達しを守るべく議論が姦しいことは大学関係者のブログで頻繁に触れられている通りである。各大学様々なアイデアを練っているようだが、私の意見は月曜日の補講を休みになった月曜日に行うというもの。中には祝祭日無視でやってる学校もあるように聞くので月曜日に月曜日の補講というのは私にしては穏健な意見だと思うのだが、就業規則の関係で駄目なのだそうだ。つまりもともと土曜日は出勤日のところ皆で示し合わせて講義の無い日にして、皆で自宅研修にしているだけということなので、補講を行っても休日出勤には当たらないが、国民の休日たる月曜日に補講をするとなるとそれは休日出勤になるということらしい。そんなの就業規則の解釈だけの問題だと思うんだけどなあ。場合によっては就業規則を変更したってよい。土曜日の完全休日化と引き換えなら決して不利益変更にはならないとおもうけどなあ。いわゆる「完全」週休二日制ってやつで景気のいいころのメーカじゃあよくやってたよね。

停電パート2

Wed, 12 Aug 2009 13:37:42 +0000

理大名物夏の停電二日目。

我が社ではどういうわけか毎夏必ず二回停電がある。一回目は、これは建物によって日が違っていて、6日。このときは停電後ワークステーションが起動しなくなってしまった。幸いメインの機械はなんとか復旧したが、往年のエース、DECのalphaを積んだ機械はとうとううんともすんとも言わなくなってしまった。

今回は学内全域。前回のようなことがないように、研究室内のすべての機器の電源を落として停電に備えた。その甲斐あってか今回は問題無し。正確にはOS X Server機の電源再投入後、一度強制終了する必要があったが、このくらいはいつものことだ。

前々回の経験から、どの機械が、何のサーバーかもちゃんと把握できてるし、これでもう少し復旧が早ければ申し分無し。

しかしながら、毎年のこととはいえ折角の夏休みに計算機の連続運転ができないのは痛い。今回は目算を誤り、結局一昨日入れたジョブが今朝終わらなかった。ほぼ三日のロスだな。

プレゼン虎の穴

Fri, 14 Aug 2009 13:38:35 +0000

今月末に大学院生がソウルで開かれるワークショップで口頭発表をすることになり、現在猛特訓中。もちろん英語である。本人にとっては、もちろん初めての経験。しかも、おそらく修士課程の学生は彼だけ。つまり他はみんな博士後期課程かポスドク。なんにせよ「先生」は喋ってはいけないというワークショップ。我が研究室でのプレゼンテーションの指導法についてはWebゼミを参照してもらうことにして、まだまだ道のりは遠そうである。

大まかに言って問題は二つ。ひとつは圧倒的な単語量不足。もちろん原稿を、それも綿密な原稿を用意するわけであるが、その原稿に出てくる単語のなかにすら、怪しいものがちらほら。知らない単語は覚えられないんよ。

二つ目は、これは多くの日本人に共通なんだけど、発声が平板ですぐに早口になること。英語はストレスアクセントの言語だから、強く、大きく、長く発音する部分が正しくなければ通じない。多くの人は発声は平板なままでアクセントだけ付けようとするんだけどそんなんではアクセントはつきません。日本語はピッチアクセントの言語だからどうしても抑揚を付けないと強弱が付けられない。ところがこれをやるとどうしても大げさな抑揚になってしまい恥ずかしがりの日本人はどうしても引いてしまう。これってたぶん中学以来の英語教育のせい。それも英語の問題ではなく、クラス運営の問題。僕自身はずいぶん怪しげなピッチアクセントを付けながら英語を喋るんだけど、どんなピッチだろうが英語のネイティブは気にしない。ストレスアクセントさえ正しければ発音がいい加減でも聞き取ってもらえる。よく米と虱の話が例に出されるけど、笑い話ならともかく現実に米の話をしているときに発音が悪いからといって虱に解釈されたりしたときは、自分の発音をどうこう言う前に人間関係の方を疑った方がよい。ところが変なピッチをつけるとクラスで笑われちゃうんだよね。英語に限らず、どんな発言であろうとクラスで笑い者にしない教室運営こそが重要なんじゃあないかと思う。

でも、一番の問題は未だに一人当たりの発表時間がわからないこと。なんとかしてくれ。

おい、そこっ、寝るな!

Thu, 03 Sep 2009 13:39:51 +0000

韓国出張に出かける前にちょっと長大なジョブを計算機に投入して行った。意外とiMac(intel)が速いことに気がつき、学生のデスクトップ作業用のiMacまですべて徴用して分散処理である。別に何も非対称並列計算をやってるわけではなく、所謂マンパラレルと呼ばれる、各計算機に別々のジョブを割り当てているだけ。いろんなパラメータについてモンテカルロシミュレーションをやろうとすると、メトロポリスのアルゴリズム自体が並列計算に向かないので、こういったやり方になってしまう。

帰って来てみるとおおよそ予想通りに計算が進捗していたんだけれど、一台のiMacだけが極端に進捗状況がよくない。 調べてみると、「システム環境設定」の「省エネルギー」の「コンピュータがスリープするまでの待機時間:」が「しない」の隣の「3時間」になっている。スクリーンセーバーが起動しないように設定を変えたとき設定しそこねたらしい。そうか、わしら出張してる間おまえ寝とったんか。

こっからはキリキリ働いてもらいまっせ。

これは計算機に言ってるだけで、決して学生さんに言ってるわけではない。と思う。

選挙運動

Wed, 09 Sep 2009 13:41:06 +0000

ここのところ世間は、衆院選とその結果の話題でかまびすしかったが、 衆院選の投票日は漢江河畔のリゾートでバーベキューだったので、選挙の話題には乗り遅れてしまった。 しかしながら、ここ岡山市ではまだ選挙は終わっていない。 衆院選の二週間遅れで市長選と市議会議員の補欠選挙が行われるのだ。 おかげでほとんどひと月の間所謂選挙カーの街宣活動の騒音に悩まされることになった。 あたしゃ、あれは大嫌いなのよ。もちろん、完全に禁止せよなんて無茶は言わんよ。 でもせめて、「拡声器を使ってよいのは候補者本人のみ」としてもらえんだろうか。

ポスター1件完成

Tue, 15 Sep 2009 13:41:57 +0000

グラナダに持っていくポスターが一件完成した。もう一件残っている。いつもながらぎりぎりである。これを学生さんに見せてしまうから学生さんもぎりぎりで構わないと思ってしまうんだな。頭の中には既にできているってものを単に書き出すのと、書くべきことを考え出しながらつくるのでは全く違うのよ。

とにかく、データは出そろった。これから84枚のラスタイメージを見比べながら、ポスターに使う(せいぜい)8枚を選び出さないと行けない。ラスタイメージはImageJでつくって加工するんだけど、同じ作業を84回やるのか。なんとかサボれんのんか。

SIM入手

Wed, 19 Aug 2009 13:45:52 +0000

spainSIM.comよりSIMカードを二枚入手。来月のグラナダ出張用。こういうものが渡航前に手に入るとは便利なご時世だ。スペインにはVodafone, MoviStar (Telefónica), Orange, LEBARAといった多くのオペレータがありMVNO (Mobile Virtual Network Operator)も入れると選択肢は非常に多いようだが、ネットで検索したところでは日本国内で手に入るカードはOrangeのものだけ。海外の通信販売業者に注文するわけだが、こういうのを買うときには本人確認が必要になる。以前合衆国の業者に頼んだときは夜中に国際電話がかかってきた。今回はスペインの業者に注文したのだが、そんなこともなく二週間ほどで郵送されてきた。今回選んだMoviStarのSIMはprepaid SIMとしては珍しくGPRSが使えるようなので期待している。

待ちぼうけ

Mon, 26 Oct 2009 13:22:04 +0000

今日はリクルートから講師を招いて「『高校生のいま』価値意識調査および本学ブランド力に関する講演会」ってのが開催されている。 あおり文句だけ見ると

「高校生を対象に中四国エリア25大学のイメージを調査。」→知名度1位、興味度7位。

とか

「オープンキャンパス来場者へのアンケートから」→理系大学ではめずらしい「おっとり型」

といった面白そうな内容なのだが、如何せん2年生の補習の約束をしてしまったので研究室で待っている。

ところが、何時になっても4人いるうち一人も現れない。

しょうがないので、「私立大学情報教育協会による「分野別教育の学士力」提言についてのご協力お願い」にコメントを書いて過ごす。 しかしなんだね。「学士力」なんて言葉を使うのは何とかならんのかね。何にでも「力」をつけりゃあいいってもんじゃあないんだ。 特に物理屋としては「force」以外の「力」については使い方を慎重にならないといけない。 逆に言うと「○○ force」とか「force of ○○」については物理屋たるもの「○○力」を造語することは構わないと思うのだけれど、 それ以外は造語してはいけない。

試しに、リーダーズ+プラスあたりで「力」を引いてみればいい。山のように「力」と翻訳される英単語が存在する。 これらの英単語が表す概念に対して先人がいろいろな「○○力」を考案し、普及させるべく努めて来たのだ。 「もっと日本語を大事にして欲しい」ということを若いもんよりも「それなりの年齢」の人に言いたい。

c言語で数値計算

Sat, 17 Oct 2009 13:23:02 +0000

今日は「数値計算」の補講。土曜日に学校に出てくるんは、学生諸君もいやかもしれんが、こっちもめんどくさいんじゃ。

さて、普通「数値計算」というとFORTRANでやるのが通例で、特にfortran90/95からは初心者から上級者までみんなに使える言語になったので、できればこの講義もfortran90でやりたいと思うのだが、いかんせん電気電子の学生さんたちにとっては数値計算よりもシステム周りのプログラミングに向けたプログラミング言語習得の方が急務であり、なおかつ複数のプログラミング言語を習得するような、もしくは習得させるような余力は彼我ともにない。しかたなく数年前から「数値計算」の講義をc言語で行っている。

もちろん、c言語でも立派に数値計算はできるわけだが、この講義ではあえて「ポインタ」と「構造体」は使わない、入力はしない(ソースにべた書き)、forループしか使わない、ことをローカルルールにして講義している。結局のところプログラミングの初学者にアルゴリズムを教えるためのプログラミング言語として何を選ぶかは積年の積み残し課題なのである。かつてはそれしかないという理由でBASICが使用されたが、これは非構造化言語であるため論外。当時の実用性からFORTRANが使われた時代(私などはこの時代の学生)もあったが、その当時のFORTRANはFORTRAN77ですらなくこれも非構造化言語であるため不適。FORTRAN77は文番号さえなければいい言語なのだが、パソコンで使うにはコンパイラが非常に高価だったという別の問題もあった。時期は前後するがこういった問題を解決するべく教育界を席巻したのがPascalだが、PascalとPascal以外の言語と両方を使いこなせる人で実用プログラムを組むのにPascalを使うという人には未だお目にかかったことは無い。ただし、Turbo Pascalがこの用途(初学者に実用プログラムのアルゴリズムを教える)に果たした役割は特筆すべきである。私はといえばTurbo Pascalではなくてその隣に並んでいたTurbo Cに手を出してしまったため講義で教えるはめになるまでPascalとはあまり付き合いはなかった。

結局実用を考えると、最初っからcをやっとけってことなのだが、c言語は危険すぎる。現代はLinuxやfreeBSDのような安全なOSが簡単に手に入るようになっているのでよっぽどのことがないかぎり変なことは起こらないが、MSなんとかの上で初心者がcでポインタを使ったプログラムを組むなど危険きわまりない。かつて(私の世代がパソコンを触った頃)は、BASICでアルゴリズムを覚えるってのとアセンブリでアーキテクチャの知識を得るってのが同時進行で、c言語に出会う頃には構造化のご利益やアドレスやらポートやらの概念を理解していたので、c言語の習得にはさほど大きな困難はなかったが、今の学生さんたちにとってはいきなりcで、いきなり複雑かつ、高速かつ、大容量のシステムに挑むことになり、理解が不十分な者は一歩も前に進めず、生半可通には危険きわまりなく、本当に一握りの学生しかついて来れていないのが現実である。

今期から大学院生にpythonを教えてみているのだが、pythonの癖のある文法事項にばかり目がいっているようで、やはり合目的的ではない。今のところ「c言語 ポインタ構造体抜き」よりもうまい解を見つけていないのが現実である。1)

1) それってJavaじゃん。という突っ込みもあるかもしれんが。 さて、普通「数値計算」というとFORTRANでやるのが通例だが、数年前から「数値計算」の講義をc言語で行っている。

履修確認

Thu, 08 Oct 2009 13:23:58 +0000

今日は講義の後履修確認票の配布。どこの大学でも各期の頭に履修登録の作業が行われると思うが、我が校では履修登録を確認し訂正するために履修確認票なるものを配布し、登録訂正の期間を設けている。最も多いエラーは登録単位数のオーバー。履修できる講義数を制限するようにという文科省の指導に従い一年間に49単位の履修制限を設けているが、多くの学生がこれを取得単位数の制限だと誤解している。実際には登録単位数の制限であり、前期に落としたからといってその分後期に登録できるわけではない。次に多いのが対象クラスの間違い。習熟度別クラス編制をしている英語をはじめとして、専門科目でも少人数クラス編制を行っている科目は学生番号でクラス分けがされており、決められたクラスの講義を履修するルールになっている。前年度に取りこぼした講義との兼ね合いで対象クラスが時間的に受講できない場合には、書類を持って講義担当、チュータ、学科長とスタンプラリーをしなければならないのだが、それを忘れている学生が結構いる。

最も面白いのは既に履修したはずの科目を登録しているというもの。もちろん数学だの物理学だの実験だのでそんなことをする奴はいないのだが。正確には一人いた。既に単位が取れている実験を書こうとしているのを見つけて、「もう、それ、穫れてるじゃん」というと「時間割にあるから穫らなきゃいけないかと思って」なんて、おおぼけをかましてくれた。そういう科目ではなくて、今回見つけたのは体育実技。その中でも長期休暇に集中的に行われる集中科目型の体育実習である。これは夏はヨット、冬はスキーといった実技・実習を格安で楽しめ、その上単位までもらえるという人気の科目である。いくつか種類はあるようだが、講義科目名は3種類ぐらいしかない。つまり前期にやってるなんとか実習Iと後期にやってるなんとか実習Iとは全然違うことをやるのに名前は一緒。後期のスキーの実習を登録しようとしたのだが、既に前年度別のスポーツで同じ名前の科目を履修してしまっていてエラーが出ていた。

なんにせよ訂正は確認票配布後一両日内。こんな書類にまで印鑑を押させるので、毎回閉め切り直前に「印鑑を取りに帰りたいので講義を休ませてください」とかいう大バカ者が後を絶たない。

スペインより帰国

Mon, 28 Sep 2009 13:42:55 +0000

アルバイシンの丘

グラナダで開催されていた国際会議より帰国。

詳しい内容は「学会報告」と「都市雑感」の方に書きます。アランブラがほとんど第二会場と化していました。 [googlemap lat=“37.177090431764086” lng=“-3.590909242630005”] 写真はアランブラ(google mapのこの辺)から見たアルバイシンの丘。

Wordpress導入

Tue, 03 Nov 2009 04:08:40 +0000

iphoneからweblogの更新をできるようにしようと, wordpressを導入してみた。

時間割決定

Mon, 09 Nov 2009 05:24:08 +0000

今日、教室会議で来年度の時間割が決まった。担当科目と担当科目数とは今年度と一緒だが、「数値計算」開講期が後期から前期に移ったので前後期の講義のバランスは良くなったし、昼飯が食えなくて困るような曜日もなくなった。まずはめでたい。

Blog

Tue, 10 Nov 2009 04:28:32 +0000

世はブログ全盛の感がある。なんせ、うちの学長までやってるぐらいだ。そこでこのサイトもWordPressを導入してブログ風にしてみたのだが、いかんせんこうやって見てみると一週間に一回も更新できていないのがもろわかりである。これまでも決してブログに背を向けていたわけではない、記録を調べてみると2004年にはココログ(@niftyのブログサービス)のアカウントをとっているから、ブログ歴だけならば5年ということになる。

だいたい自分で言うのもなんだけれど、計画性と落ち着きがなく整理整頓ができないかわりに、根気はあるつもりだ。毎日楽器の練習をしたり、毎晩決まった時間まで夜更かしをしたり、何度も何度も飽きずに禁煙に挑んだり、・・・。ところが、生まれてこの方「日記」ってヤツだけはまさに三日続いたことがない。小学校の時から一月分の日記を一日で仕上げるのが得意技だったのだ。 でも、このところ禁煙にも成功したし、ダイエットにも成功した、この調子でブログも続けてみよう。

というわけで、(どういうわけだ?)WordPressなわけですが、これは簡単ですねえ。これまでウェブコンテンツのいわゆるオーサリングツールってのはいろいろ使ってみたんですが、(根気もあるんだけど気移りはもっと激しい性格なもんで)やはり全面的にWebだけでできるってのは便利ですね。Wikiとはちょうど相補的に使えそうなので並行して使っていくつもりですが、どういうコンテンツをwikiにして、どういうのをword pressにするかといったノウハウはまだまだこれからというところです。安定するまで置き場所が混乱するかもしれませんがご容赦を。 で、ここから業務連絡。関係者で、我が社のドメイン内にblogが持ちたい方がおられましたら場所を用意します。電子メールでご連絡ください。やっぱり禁煙やダイエットを続けるコツは仲間を募ることですからね。

業務連絡

Fri, 13 Nov 2009 07:31:33 +0000

来週の月曜日(2009/11/16)は出張です。勉強会は中止します。こめんね。

牡蠣、牡蠣、牡蠣

Mon, 16 Nov 2009 08:04:17 +0000

今日は学振の日中韓フォーサイトプログラムの研究会。昼食は松島海岸の海の家で牡蠣三昧。写真は焼き牡蠣。一体何人前を注文したのか食べても食べても一向に減る気配が無い。完全に食い過ぎだ。おかげで午後のセッションは30分押し。<br>さあ、午後のセッションは我らが大学院生の発表だ。

ただいま発表中

Mon, 16 Nov 2009 08:14:29 +0000

いよいよ日中韓フォーサイトプログラム松島セミナーでの発表本場。うちの研究室の修士1年S君の発表である。なんせ生まれて初めての発表が英語の口頭発表という、何ともかわいそうというか、気の毒というか、度胸があるというか、それ何の罰ゲーム?みたいな所業である。

誰にとってかって?

もちろん儂にや。

まあ、結果はそれなり。他の先生方の評価は結構良かったよ。

電子物性の基礎2009/11/19

Wed, 18 Nov 2009 07:03:36 +0000

電子物性の基礎2009/11/19講義分の授業資料の用意ができました。

<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/dokuwiki/doku.php?id=lectures:電子物性の基礎”>多電子原子(パウリの排他律・元素の周期表)</a>

に関して講義を行います。

リンク先からPDFファイルをダウンロードすることができます。 授業資料は画像を多く使用していますが、あまり精細な画像は電気電子システム学科の計算機室にあるプリンタではメモリ不足で印刷できないことがあるため、配布資料は極限まで圧縮をかけています。そのため、印刷が不鮮明に見える部分があります。必ず、参考書を見ながら配布資料と同じものを自分のノートに作ってください。 その作業が講義の復習になります。

<hr /> 今週の金曜日2009・11月20日から学祭の準備で講義はありませんが、私も出張でいません。帰ってくるのは学祭が終わる火曜日です。したがって金曜日と月曜日の勉強会はどちらも取りやめにします。

授業参観 (1)

Tue, 01 Dec 2009

Tue, 01 Dec 2009 04:54:19 +0000

学科の授業改善に関する組織的取り組みの一環として、授業参観が始まった。いわゆるFD(Faculty Development)というやつである。学生諸君、ここ2週間ぐらい先生たちが講義を受けに行く/来るとおもうが、気にしないでくれたまえ。

というわけで、今日は朝から「システム制御の基礎」の講義を受けてきた。ホントは昨日の「数学II」も聴きに行くべきだったんだけど、・・・忘れてました。すいません。私自身は、授業参観にどれだけの効果があるかは懐疑的である。もちろんある程度の効果があることはわかるが、1時間半の時間を使っただけの効果があるかははなはだ疑問。もともと、大学教員というのは他人に評価されるのを嫌うもので、だからこそこの商売をやっているのである。そこで通常はピアレヴューという形で相互に評価をし合う形になっている。学位の審査でも、論文の審査でも、採用/昇進といった人事でも、科研費でも、外部評価でも基本はピアレヴューである。そこで、授業評価もピアレヴューでというのは、自然なように見えるが、ピアレヴューの本質は匿名性にある。正確には匿名のピアレヴューにこそ権威と効果とがある。それゆえ学者の世界では論文や科研費が重視されるのであり、匿名とはいえない学位審査は今一つ権威がないし、人事案件は決して議論の経緯が外部に漏れないようにしなければならない。したがって原理的に匿名にはなりえない授業参観はピアレヴューとして効果的には機能しないだろう、というのが私の意見である。

じゃあ、どうすればいいのかといえば、正直言ってアイデアは無い。てめえはFD委員なんだからなんかアイデアを出せ、と言われれば、まあその通りなので反論はできない。が、いつでもFD委員なんか交代しまっせ。手当てがついてるわけでなし。

Thu, 03 Dec 2009

Thu, 03 Dec 2009 05:10:34 +0000

今日は私の応用数学I (線形代数)を授業公開。わかってはいたが、相変らず立ち居振る舞いの姿勢が悪い。これは小学校の時から指摘されている。背筋を伸ばすとか、しゃきっとするということができないのである。板書の字が醜い。字が下手だというのは仕方がない。丁寧にさえ書けばいいのである。こやつの問題は板書の最初のほうと最後の方で明らかに字のきれいさ、丁寧さが違うということである。とはいえ、俺ってこんなでかい字を書いてたんだ。思わず恥ずかしくなって字が読めないところまで写真を縮小してしまった。このせいで、黒板を何度も消す羽目になり、学生の評判はすこぶる良くない。

この授業参観騒動はもうちょっと続く。

『科学』休刊

Fri, 04 Dec 2009 02:25:48 +0000

学研の学習雑誌が休刊する。雑誌の場合休刊というのは事実上の廃刊だから、「科学」を読んで育った、というよりも『「科学」の付録』に育てられた者としては寂しい限りだ。かつては、「学研の科学」から「子供の科学」、「初歩のラジオ」、「ラジオの製作」と出世魚のように読み移り、最後に「トランジスタ技術」を読むようになるのが、正しい大人だったのだが。

休刊はもちろん衝撃的なのだが、もっと深刻なのはずっと以前から「科学」の購読者数が減り続け最近は最盛期の10分の1以下になっていたという事実である。おそらく最盛期というのは我々の世代かそのすぐ後の世代くらいであろう。あのころクラスのほとんどの児童は「学習」か「科学」のどちらかは購読していたように思う。まあ、科学を読んでいた子が半分、クラスで20人いたとしよう。その中で中学校に行って「子供の科学」を読むようになったのはせいぜい4, 5人、「科学や技術」に関係する大学に進んだものはわずか2名。あのころでさえ、実はそんなもんだった。単純に10分の1にしてはいけないのは100も承知で、敷延すると最近では科学の購読児童はクラスに二、三人、その興味が中学まで続くものは1人いるかいないか。これでは高校に行ってからエレクトロニクスに興味を持ち、関係する学問をしようと大学の電気電子なんとか学科を志望しようなんて言う生徒が出るわけはない。

「初ラ」も「ラ製」も既に亡いことは知っていたので慌てて「子供の科学」を確認に行った。まだ何とか無事のようだが、これを何とか買い支えることを考えねばならんのではないかしらん。

しかしながら、「科学」の「付録」と、そのノウハウ。如何なるコンテンツを、如何なるテイストで、如何にコストをかけずに提供するかというノウハウが失われてしまうのは悲しい。いや悲しいを超えて憤りすら覚える。人気のあるものだけでも、たとえばmookのような感じで存続できないものか。

ああ、それが「大人の科学」なのね。子供たちの教育としては終わってるな。

ブルーレイディスクレコーダ

Mon, 07 Dec 2009 05:25:08 +0000

東芝のVARDIA RD-S600が故障した。使いはじめて2年半といったところか。以前から頻繁にDVDのトレーが閉まらないという現象が頻出し、DVD-Rのメデイアを認識しなくなっていたのだが、一応HDDレコーダの部分は健在だし、DVD-Videoのメディアは認識していたので、対処を日延べしていた。ハリーポッター6作目のDVDがアマゾンから到着したので、早速視聴しようとDVD-Videoメディアを挿入しようとしたところ、とうとうトレーが閉まらず、無理やり閉じてもメディアを全く認識しなくなってしまった。修理してもいいのだが、各社からブルーレイディスクレコーダも出そろったことだし、前々からリモコンの数をどうにかしろとの指令もあったことだし、これ幸とシャープのBD-HDW50購入に踏み切った。一応SONY, Panasonic, シャープを検討したのだが、機能的には各社横並び、リモコンが一つですむかもしれないという期待が一番効いてシャープに軍配が上がった。で、リモコンはというとテレビ(アクオス)のリモコンだけではレコーダを十分にコントロールできないが、BD-HDW50付属のリモコンさえあれば、テレビの方も不満無くコントロールできそうだ。

一番の課題は、VARDIAに録り貯めた番組をどうするかである。DVD装置が健在ならばDVD-Rにでも焼いておけばいいのだが、今の場合、これは修理するのと同義だから新しく買った意味がない。たいていの番組はあきらめてもいいし、どうしても欲しければ別途DVDなり、BLなりを購入すればよいのだが、「新三銃士」これだけは回収したい。いろいろと考えた揚げ句、だめもとでVARDIAとAQUOS BDをi.Linkでつないでみた。結果はこれが正解。AQUOS BDはVARDIAからD−VHS装置として認識され、デジタル放送の録画をダビング(コピーワンスなので「移動」)すると自動的にAQUOS BDはVARDIAをi.Link機器と認識し録画が始まった。

問題は、VARDIAからはD−VHSとしてしか認識されていないので一度に移動できる番組は一つだけという点。100以上ある番組を移動させるのはちょっと怯む。あと、1番組分の録画が終わった時点でAQUOS BDがi.Link機器としての認識を失ってしまうために、一々ライブ映像(放送画面)に戻さなければならず、その際に何かしらi.Linkの制御系がデッドロックしてしまうらしく、一々電源再投入をしないと次の番組のダビングができないこと。なんとかインチキできんのか。

まあ、そうこうしてハリーポッターの最新作をもう一度、ゆっくり視聴したわけだが、こんなことになるんならDVD媒体ではなくBL媒体を注文しておけばよかった。

2010年度シラバス

Tue, 15 Dec 2009 07:28:34 +0000

来年度(2010年度)のシラバスの入力が終わった。リスト中に12個も講義名を見たときは眩暈がしたがなんとか終わった。あとは、非常勤講師の分を入力するだけである。ところで、来年度からはどこぞの大学に倣って講義計画に合わせて準備学習の記述が必要になった。いやねえ、そんなとこに書いとくだけで学生さんが予習してくれるなら、なんぼでも書くけどねえ。未だに、bulletin (course description) と syllabus の取り違えを正すつもりはないらしい。

池田 輝政</span></a>氏1)等が、あの本を出されたのは2001年のことで、内容はそれ以前からWebで見ることができたわけだからざっと10年、あの誤解は解かれていないことになる。池田氏等は「間違いが正されることなく日本中に広がったこと」を『謎』とされているが、私にとっては、池田氏等が間違いを指摘した後も尚10年、未だに間違いが正されていないことが『謎』である。ティップス先生といえば少しでも授業改善とか何とかに興味というか、意識というか、意志のある大学教員ならば発表当時から知っているはずである。

いや、そんなことは『謎』でも何でもないのかもしれない。理由は既に私にもよくわかっているのかもしれない。そうして、うちの大学は、日本の教育は、この社会は崩壊していくのかもしれない。

1) おお、岡山でこの名前は結構やばい。

misc/exblog2009.txt · 最終更新: 2022/08/24 15:43 by kimi

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