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IVC-18
18th International Vacuum Congress (第18回国際真空会議)という何やら名前を聞いただけではマイナーそうな印象を受けるが、IUVSTA (International Union of Vacuum Science, Technique and Applications: 真空科学、真空技術およびその応用に関する国際連合)が主宰をする基礎研究から応用・実用分野まで非常に広い範囲を含む巨大な国際会議である。研究者の中にはIVCはお祭りだから、と宣って発表しない人までいるぐらいである。これは半導体産業とその派生分野という現代の主幹産業において真空技術が不可欠なものであり、真空装置を扱っている会社(実は世界でも数社しか無い非常な寡占業界である)無しには、どんな会社も大学も研究も開発も生産もできないためにそのユーザー会としての役割も持つIUVSTAが巨大な組織になっているという事情に依る。また、IUVSTAは表面科学の黎明期、表面の研究というものがある種うさんくさいものと見られていた頃からそのパトロンとしての役割を演じており、このIVCに合わせてICSS (International Conference on Surfaces Science: 表面科学に関する国際会議)が同時開催されるのが通例になっている。最近はそれのみならず、開催国の表面科学会の大会や、真空協会の会合も多く同時開催される。中でもここ数年はICN+T (International Conference on Nanoscience and Technology: ナノサイエンスとナノテクノロジーに関する国際会議)が同時開催されるようになったのが目を引くところである。
3年に1度開催されるのだが、我々の研究グループは1992年のハーグ大会以来、9.11による渡航自粛のため取りやめた2001年のサンフランシスコ大会を除いて研究発表をしている。この2010年は北京のInternational Convention Centerで8月23日から8月27日までの日程で開催される。今回は上記の国際会議に加えて、Vacuum and Surface Sciences Conference of Asia and Australia (VASSCAA: 真空科学と表面科学に関するアジア・オーストラリア会議) という「ニュージーランドはどうした?」と言いたくなるような「環太平洋にしてアメリカを入れるのがそんなにいやか!」と言わんがばかりの名前の会議も同時に開催される。これもまた設立当時の経緯から毎回参加している。(前回、松江の会議は共同研究者に全て任せて私はパスしたが。)
- 18th International Vacuum Congress (IVC-18)
- International Conference on Nanoscience and Technology (ICN+T 2010)
- 14th International Conference on Surfaces Science (ICSS-14)
- 5th Vacuum and Surface Sciences Conference of Asia and Australia (VASSCAA-5)
Important date
-
March 15, 2010 - Deadline for abstract submission.
-
April 15, 2010 - Extended Deadline for abstract submission.
-
June 1, 2010 - Deadline for early registration.
- August 20, 2010
- Deadline of on-line registration.
- August 23, 2010
- Conference opens.
- August 27, 2010
- Conference closes.
Conference Venue
- Conference Venue
- 北京国际会议中心
- 北京国際会議センター
- Beijing International Convention Center
- Address
- 北京市朝阳区北辰东路8号
- 北京市朝陽区北辰東路8号
- 8 Beichendong Road Chaoyang District, Beijing.
- Telephone
- +86 10 6491 0248
- 010 8498 0105
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Conference Fee
Registration Fee | |||
Fee Category | before Jun 1 | before Aug 20 | on-site |
Delegate | USD 500 | USD 550 | USD 650 |
Student | USD 250 | USD 275 | USD 325 |
Accompany | USD 120 | USD 120 | USD 120 |
Accommodation
- 北辰五洲大酒店
- ☆☆☆☆
- 北京五洲ホテル
- Beijing North Star Continental Grand Hotel
- 北京市朝阳区北辰东路8号
- 北京市朝陽区北辰東路8号
- 8 Beichen Dong Road, Chaoyang District, Beijing 100101.
- TEL +86 10 8498 0105
- 空港からタクシーで約40分(80元程度)
- 会場(Beijing International Convention Center)と同じブロック
How to get Beijing
岡山から北京に行こうとすると、まず、岡山空港発着便か、関空発着便かを決めねばならない。岡山空港というのは市内から結構な距離にあるのだが、広大な無料の駐車場を有しており、地元民としては自家用車が使えるので便利である。ただし、北京便は週三回しか飛んでいないし、航空会社はワン・ワールドの中国東方航空だし、大連経由便だし、といいところが無い。といって関空に出ると、余計に交通費はかかるし、時間はかかるし、重たい荷物を引きづりながら駅まで歩かねばならない。しかも今回の日程は8月中ということで夏休みにかかるので、うかうかしていられない。早い目に押さえておかねば。
ちなみにヨーロッパの場合は岡山からとなると事実上大韓航空機しか選択肢は無く、昔金浦で大運動会をやって以来、10何時間飛行機に乗って疲れた体でその上異国で長時間待ったりばたばたしたりするのは耐えられないということで少なくとも日本国内のどこかへは直に着く飛行機にすることにしている。
ITINERARY
8/22 | LV Okayama | AR Osaka | 関西エアポートワシントンホテル | |
8/23 | 10:00 | LV KIX | NH159 AR Beijing 12:15 | 北辰五洲大酒店 |
8/24 | Beijing International Conference Centre | 北辰五洲大酒店 | ||
8/25 | Beijing International Conference Centre | 北辰五洲大酒店 | ||
8/26 | Beijing International Conference Centre | 北辰五洲大酒店 | ||
8/27 | 14:20 | LV Beijing | NH160 AR KIX 18:20 | |
LV KIX | AR OKkayama |
Mobile phone
中国のSIMは日本国内で結構簡単に手に入る。ただし、前回北京に行った経験では、上記の記事にも有るように空港でも簡単に手に入る。あんまり焦る必要はないかもしれない。