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目次

旧Weblog 2010

バリアフリーの対義語って何だ

Sat, 23 Jan 2010 05:06:39 +0000

とある理由から我が社で二番目に標高の高い建物の一番上の部屋から,最低ではないものの谷底の倉庫までコンピュータを都合4台運ぶはめになった.わざわざPCと書かなかったのは,これが往年のRS6000とか今の若い人がパソコンからイメージできる大きさとは大きさ(というより重さだが)が違うと強調したい為だが,何にせよとても道具なしに一人で,おおよそ建物の階に換算して15階分を持ち運べる大きさと重さではない. そこで、台車を借り出して運び始めたのはいいのだが,台車に荷物を積み込んで階段の上り下りはできないのでスロープやらリフトやらを探しながらの苦行の旅となった.

件の最短経路は段差を物ともしなければ,戸外の急な階段を使ってすぐなのだが,台車が通れるところを探しつつ大きく迂回することを余儀なくされた.それでも偉いもんでなんとか目的地まで到着したのだが,その間坂道の急なことといったら,おかげで2度ばかりモニタやら本体やらを道にゴンゴロゴンとやってしまった.これが車いすとかだったらと想像すると恐ろしいばかりである.

我が社の知能機械工学科はその前身を福祉工学科といったぐらいで,バリアフリーとかの研究をしている人も居たりなんかするんだけど,そんな大学がこれでいいのか.とかなんとか思いつつ寒空の中2往復したんだけれど,ふとバリアフリーの反対ってなんて言うんだろうと思った.

まあ,順当なところではバリアフルなんだろうけど,ネットで面白いのをみつけた。 「バリアアリー」 だそうな.さすがにそれはいかがなものか.

2010最初のGadget

Sat, 23 Jan 2010 08:08:37 +0000

プリンタが壊れた.わが家で使っていたキヤノンのiP4100がエラー状態からリセットしても電源再投入しても復帰しなくなった.まあ,年賀状印刷時でなくて良かったということである.実はこのiP4100,何年か前の年末に年賀状を印刷しようとしたところでプリンタが故障し,急遽購入したものという経緯がある.しかしながら,うちの個人事業主は文字通りSOHOでの仕事なもんでプリンタ無しでは仕事にならない.というわけで、今回もやっぱり急遽新しいプリンタを購入した.条件はインクジェットプリンタで,無線LANに繋げて,奥行きが30cm台というもの.EPSONにそのものずばり見たいな機種があったんだけどさすがに二年も前のモデルでは触手,じゃなくて食指が動かない.結局置き場所を再検討することにしてキヤノンのMP640を購入,今日宅配便で届いた.発注から丸二日.便利な世の中だ.

早速うちのMacBook(黒)にドライバをインストールして印刷試験.やっぱり両面印刷はいい.無線でのスキャナも快調である.職場ではスキャナを使う為に一々USBケーブルを繋ぎ換えている現状を鑑みると職場のスキャナもこれに替えたいぐらいだ.残念なことにもう今年度予算に余裕はない.

Macではうまくいったので,次はWindows (Vista).ところがこっちは全然うまくいかない.ちゃんとプリンタを認識はしているのだが「プリンタとの通信ができません」と言われるばかりで一向に印刷に漕ぎ着けない.一応スキャナの方はちゃんと機能しているので通信設定に問題はないはずなのだが.私自身はMS-Windowsの機械には口を出さないことにしているので,いつになったらちゃんと出せるようになるか見物である.

そういえば,無線LANのプリンタサーバを導入したときも結局Windows Vistaだけからは印刷できなくてUSBケーブルで繋いでいたよなあ.これだからMS-Windowsは・・・.

講義アンケート

Mon, 25 Jan 2010 07:47:34 +0000

数学のリメディアル科目の講義アンケートの結果を担当の先生からいただいた。この科目この後期は実験的に演習中心で行われた。関係者の間ではく○ん式と呼ばれている。このやり方の是非については、是非ともに過半数をとれず、「どちらとも言えない」を入れると過半数というどこぞの世論調査みたいな結果になっている。それでも担当者の指導に対する支持は圧倒的で満足度も高い。不満の原因も予測できる範囲内。ただし、これを解決するのは相当難しそうだ。

同時に今後同様の演習中心の講義形態での実施を希望する科目としては、予想していた「物理学」「英語」に加えて「基礎化学」と「生物」のリメディアル科目が挙げられている。アンケートをとったクラスの受講者分布から予想される答えではあるが、「化学」や「生物」でも演習形式を希望する学生がいることはちょっと予想外。で、もう一つ「確率統計」が挙がっているのだが、あの受講者分布でこの名前の科目ということは、かの学科の学生と思われるのだが、その学科の「確率統計」なら来年度から計算機実習室で実習形式で実施されることになってるよ。請御期待。

もちろんこのアンケートの質問項目や選択肢がベストとは思わないが、アンケートってのはその結果から、こんな風に教員側の「次の一手」を考える材料になるようなもんじゃないと、FDとは言えないぞっと某学部のFD委員は思うのであった。担当者様、こういうのは是非とも当該部署での今年度の独自のFD活動の成果として偉いさんに報告してください。

でもこれって、担当者の個人的な取り組みで全然「組織的取り組み」じゃないよなあ。このあたりが私が漫然と感じているFDってやつの本質的うさん臭さなんだ。

2010年Gadget予定

Tue, 26 Jan 2010 03:56:56 +0000

<ul>

<li><strong>FAX</strong>

本体はまだ健在なんだけど電話の子機がもうだめ。子機だけ買換えるのも本体ごと買換えるのもあんまり差がないようなので思い切って新調する予定。条件は小さいことと、SDカードか無線を使ってパソコンで作った送信原稿を紙に出さなくてもいいことと、受信原稿をパソコンに取込めること。</li>

<li><strong>体重計</strong>

今使っている体重計の調子がいまいち。なんせ、100g単位で量れるはずなのに、風呂入る前の体重と朝起きたときの体重が全くおんなじというのでは信頼性ゼロ。あんまり多機能で無くてもいいから、シンプルな形状で丈夫で精確な計量ができるもの。</li>

<li> <strong>iPad (仮称)</strong>

明日(日本時間明後日未明)発表が期待されるAppleの<strong>あれ</strong>。これは買わずにはいられまい。</li>

<li><strong>機内持込用旅行鞄</strong>

昨年末から機内持込みの基準が厳しくなった。今使っているキャリーバッグは恐らく2・3cmぐらい厚みがオーバーしていると思われる。来年度の国際会議の予定はまだ決めていないけれど、学振のフォーサイトプログラムとかもあるし、短期海外出張がゼロということはあるまい。新しい基準に合ったものを手に入れる必要があるだろう。</li> </ul> <h3>予定外</h3> <ul>

<li><strong>CANON PIXUS MP640</strong>

以前書いたように寝耳に水のiP4100の故障のため急遽購入。</li> </ul>

インフルエンザワクチン接種

Thu, 28 Jan 2010 04:20:22 +0000

新型インフルエンザのワクチンを接種した。結構だぶついているということなのか、ようやく廻ってきたということなのかよくわからないが。普段なら季節性インフルエンザのワクチンを打つこともない(というか大抵流行の始めのころにさっさと引いてしまうので)のだが、今回奇跡的にここまで発症せずにきたので接種することにした。

で、話題はその際健康管理センターから送られてきた案内のメール。希望者に問診表だの何だのを送ってくるのはいいのだが、その送信先のアドレス(Toフィールド)にメールアドレスが数十個ずらずらと並べあげられている。おかげで誰が接種希望者かまるわかり。だからこれはやめようって昔どっかでいったはずなんだけど。

じゃあどうすんだって質問の答えは、Bccフィールドを使いなさい、ってこった。もちろんこれは正しい答えではないことは100も承知だが、一回こっきりならまあ許されるんじゃあないかなあ。

えっ、お前ならどうするかって?もちろん一人一人に「親展」でメールを出させていただきますよ、ホントに。

静岡出張

Fri, 29 Jan 2010 07:47:04 +0000

今日から静岡に出張。<br>ところが現在掛川で新幹線の中に閉じ込められたまま身動き取れないでいる。用務先での今日の締め切りは午後5時。どうやら間に合いそうにない。<br>なんでも小田原アタリで火災があり、その際に架線が切れたか切ったかしたらしい。<br>この季節なんで関ケ原で雪のため立ち往生ぐらいは覚悟していたが、こんな伏兵がいるとは。<br>

卒研ゼミ配属説明会

Wed, 03 Feb 2010 02:24:43 +0000

今日は定期試験の合間を縫って新4年次生の卒業研究の研究室配属説明会。

うちの学科では、学生さんに配属希望を出してもらって云わば逆ドラフト制で決めるんだけれども、第一志望から第十○希望まで、研究室の数だけ希望順位をつけてもらう。おかげでちょっとした研究室人気ランキングみたいなところがある。一応各研究室定員が設定されており、希望者が定員以下ならそれで決定、希望者が定員を超えると教員が選抜。これを第二希望・第三希望と順次すべての学生が配属されるまで繰り返す。したがって第一希望が定員を超えている研究室は、会議が一瞬で終わってしまい、あとは高見の見物ということになる。

ちなみに我が研究室は独立以来一度も学生さんを選んだことが無く、会議の際に暇な時間を過ごしたことはない。どこの工学部でも、どこの物理工学科でも、量子力学の科目を教えている教員の人気が高いというのは聞いたことがないわけだが、そういうことである。少なくとも人気のなさを担当科目の所為にして現実逃避をしている。

さて、3年前に『電気』関連の資格取得ができるようにカリキュラムを改正し、学科の名前を「電子」から「電気電子」に変えての初めての4年生ということもあり、その研究室希望性向がどのようなものかは学科でも注目を集めている。各種アンケートの結果から想像するに、「電子」時代は電子デバイス系の興味を持つものと、コンピュータ情報系の興味を持つものが半々で、若干コンピュータ系が多いという傾向があったのだが、「電気電子」になってどうやらコンピュータ情報系は激減。替わって電気エネルギー系が政権をとりそうな勢いである。ところが電気エネルギー系の研究をしている研究室は少なく、ロボティクスをやっている研究室まで含めても電気エネルギー系希望の学生さんを収容できないのではないかという危惧がもたれている。

まあ、こればっかりはフタを開けてみないことには何とも言えない。決定は2/24日である。

MySQLに新しいデータベース

Thu, 04 Feb 2010 03:33:53 +0000

MySQLシステムに新しいデータベースを作成する。

$ mysql -p -u root
Enter password:
...
mysql> show databases;
+--------------------+
| Database           |
+--------------------+
...
mysql> create database Name_of_database;
...
mysql> show databases;
+--------------------+
| Database           |
+--------------------+
...
...
| Name_of_database   |
...
...
mysql> QUIT
Bye
$

セミコロンをつけるのをすぐ忘れるんよなあ、QUITにはいらんけど。

showコマンドとcreateコマンドとでdatabaseに単数と複数の区別があるんだよねえ、まあ英語としては当たり前だけど。

2009年度定期試験終了

Fri, 05 Feb 2010 02:13:54 +0000

今朝の数値計算の試験で、定期試験の日程は終了。あとは採点が待っている。

うちの大学では、定期試験に延べ2週間を費やす。主な理由は、教室の定員が講義使用時と試験使用時で異なっていること。そこで大きな教室をやり繰りするために、原則として第一週は奇数時限(朝一と午後一の講義)第二週は偶数時限(昼飯前と昼寝時)の講義の試験が行われる。

今朝の数値計算は本来午後一の講義なので第一週に行われるはずなのだが、件の新幹線閉じこめられ出張が入った所為で今朝に瞬間移動してきたのだ。学生さんたちは若干2名を除いてちゃんと追随してくれたのだが、1名は朝来て鳩が豆鉄砲食らったような顔をしながら試験を受け、もう一人は遅刻期限ギリギリになんとか滑り込んだ。どうやら昼飯前に同じクラスの<a id=“ctx_542552494”><span style=“text-decoration: underline;”>パワエレ</span></a>の試験が同じ教室であるらしく、早めに来たのが功を奏したようだ。

おかげでその後も扉を開けては私と顔を合わせ、周りを見て試験をしているのに気付いてそそくさと出て行くという学生が何人もやってきた。そうである。私の数値計算に比べてK先生のパワエレはずっと人気があるのである。同じイニシャルなのにえらい違いだ。ちなみに<a id=“ctx_578629981”><span style=“text-decoration: underline;”>デンデン</span></a>にはK先生が多い。あまりに多くて「人気のあるK先生」と「人気のないK先生」ぐらいでは区別できない。

えっ、「人気のあるK先生」は特定できないけど、「人気のないK先生」は一人に特定できるって?ええ度胸しとるやんけ。学生番号云えや。テストの点数半分にしたる。

採点終了

Thu, 11 Feb 2010 07:05:58 +0000

今日は休日で、私は休日出勤はしない主義なのだが、卒業研究発表会の予行演習のため登山。その後の時間を使って試験の採点を(ほぼ)終了させた。残りは明日の卒論発表を聴いて卒業研究の点数を書き入れれば教務に提出できるだろう。

2009年度卒業研究発表会

Fri, 12 Feb 2010 08:38:31 +0000

いよいよ卒業研究発表会当日。珍しく卒業生まで来ている。槍でも降るんじゃないか? 例年ならこっそり会場の下見を兼ねて前日に会場でも予行練習しておくんだけれども、今年はなぜか午後からということもあって午前中に本会場で練習をしていた。まったくもって諦めの悪い連中だ。この諦めの悪さを2年の終わりとか、卒研のシーズン中に見せてくれればいいのに。 発表はA/B二つのチームに別れて行われた。Aチームはざっくり言って物理系もしくは理学系のバックグラウンドを持つ先生の研究室。発表自身は非常に和やかに、場合によっては発表している学生を置き去りにして、楽しくディスカッションが行われた。

当然発表会は卒業研究自体の最終試験を兼ねているんだけれど、

<span style=“color: #ff0000; font-size: xx-large;”>みんな、卒業おめでとう。</span>

で、再試験(追試)対象科目はないんやろなあ。

Adobe Acrobat 9 Pro

Wed, 17 Feb 2010 04:45:09 +0000

Adobe Acrobatは、「Adobe Readerで拡張機能を有効にする」機能が使いたいがためだけに、Professional版を使用している。ようやくバージョン8から9にアップグレードすることができたので、早速インストールした。ちなみにアップグレード版を買ったわけではなく新規購入である。Adobeのアカデミック版のアップグレードポリシーと、我が社のソフトウェア購入ポリシーとの食い合わせが悪くAdobeのソフトウェアは結局新たに買った方が早い。

で、ケチョンケチョンにけなす前にまず褒めておく。Adobeはいい仕事をしている。PostscriptにせよPDFにせよ「規格はオープン、実装で金を取る」というやり方は「アンチ知財至上主義原理主義過激派」の私を以てしても容認せざるを得ないところに開閉の閾を設定しており文句の付けようがない。たとえ、そのライセンス料がべらぼうだとしても。Photpshopはこれ以上にない多機能なソフトである。いや、らしい。なんせ私は全ての機能を使いこなせないので。私にとってはグラコン(Graphic Converter)で充分であるが、カミさんがそういうのだから、確かなのだろう。Illustratorはといえば、これはもう投稿論文の図表をつくるには絶対に欠かせない。何でもできる魔法のようなツールである。いかにその手順が複雑かつ煩雑で面倒くさくとも、「どう考えてもその動作はないやろ」という実装がしてあっても、これ以外にする方法がないのだから仕方がない。その、まるでマウスの操作一つ一つがそのままポストスクリプトコードに落ちて行くような操作性は、大昔一行一行アセンブリコードを頭に思い浮かべながらコードを書いていたあの頃のFORTRANを彷彿とさせる。すばらしい。

ごめんなさいね、検索エンジンで、「この製品のライセンシングが動作していません」を検索して来た方々。ここから本論です。

で、インストールしたのはいいんだけど、起動しようとすると「この製品のライセンシングが動作していません」と宣う。しようがないのでAdobeの「サポート情報検索」をかけると<a href=“http://kb2.adobe.com/jp/cps/234/234401.html”>Acrobat9またはCS3 アプリケーション起動時に「この製品のライセンシングが動作していません」エラーが表示された場合の対処方法</a>が引っかかった。

流石である。

私が見たときは「評価0」だった。

対処法がA-Kまで11もある。

その上11番目の対処法Kに至っては「アンインストールおよび再インストール」である。

「なめとんのんか」といいたい。あっ、とっとと対処法を知りたいですよね。先にします。 <ul>

<li>分けが解っている人向き

/Library/Preference/FLEXnet Publisher/のpermissionがおかしくなっています。lsで見ても解りません。chmodしようとしてもなおりません。rootで消して新しくつくり直すのが簡単。</li>

<li>分け解らんという人向き

<strong>以下を読む前に、シリアル番号を用意してください。すべてはそれからです。</strong> A-Jまでは無視しなさい。時間の無駄です。もちろん原因によってはA-Jの何れかがビンゴの可能性はありますが、やるのはKの「再インストールを行う前に、<strong><span style=“color: #ff0000;”>ライセンス認証に関する以下のフォルダを削除する</span></strong>ことをお勧めします」だけです。しかもこの順番でやるのはお勧めしません。まず、アンインストールする前に「以下のフォルダ」を削除します。Adobeのソフトを立ち上げます。シリアル番号が要求されますので入力します。これでOKです。もしだめならAdobeのソフトをひとつ、どれでもアンインストールして再インストールします。</li> </ul> まあ、これでもだめならAdobeのサポートに怒鳴り込んでください。

2010年 卒研ゼミ配属希望調査

Fri, 19 Feb 2010 02:07:48 +0000

新年度の卒研ゼミの研究室配属調査が出そろった。

え゛、第一希望ゼロ?

<span style=“font-size: xx-large;”>希望者、ゼロ?!</span>

なんてこった。やっちまったなあ。

そこまで嫌われてんのんか。

合同企業説明会

Wed, 24 Feb 2010 03:26:32 +0000

昨日(2/23)は我が社主催の合同企業説明会。終了後の懇談会のみ参加。 学長の挨拶ではないが、例年に比べると参加企業数ももう一つといったところで、入学志願者の増加に喜んでばかりもいられない。 就職は好調なのに、志願者が減りつづけるという現象に悩んでいたのはほんの数年前のこと。特にうちぐらいのレベルの工学部の電気系の場合、メーカの求人状況と大学の志願者との間には負の相関があるのはよく知られているのだが、全学部学科的にも同じ傾向なのはなんなんだろう。

さて、昨日の状況を顧みつつ、研究室配属状況の厳しさを思い出しつつ、今年度の就職活動は厳しいだろうなあなどと思いつつ、カーリングの録画に思わず目を伏せて新聞の見出しに目を落とすと、 「学生への職業指導、大学・短大に義務化」 の文字。

何じゃそりゃ。確かに、最近の若いもんは3年で会社を辞めるとかいう本が出てたし、うちのカミさんは確かに3年で会社を辞めてるし、大学の同級生の半分くらいは卒業時に就職した会社にもういなかったりするが、それって大学で「就職セミナーやガイダンスなどを実施」したり「職業意識を育てることを目的にした授業」をしたりして、なんとかなるもんなんか。いやそれ以前に何とかせんならんもんなんか。

いや、確かに、大学でなんとかせんといかんし、何とかできることはある。このところ学生さんたちと話していて感じるのは、その頭の固さ、視野の狭さである。なんせ、世の中では所謂「専門バカ」だと思われている大学のセンセにそう思われてしまうぐらいだから、相当なものである。真面目で成績の良い学生に限ってそれが顕著だというのが事態を深刻にしている。だいたい大学の4年生が卒業研究で何をやろうが、そいつが就職して役に立つはずが無い。実にこれは、二次方程式の解の公式が実生活で役に立たないのと同様で、役に立つのはその「プロセス」。何をやったかではなくて、どうやったか。何を研究したかよりも、何故それを研究するのか、それ以前にどうやってそれを研究する必要があると思い至ったか、という点にある。 で、こういった「知識」でもなければ「技術」でもないようなことを身につけるために特別研究とか特別演習とか呼ばれる科目、所謂卒論ってのが存在して、マンツーマンで指導を受けることができるっていうのが大学の本来の価値のはず。

とはいうものの我が社は監督官庁のお達しには脊髄反射的に追従するので、また会議の議題が増えることになるわけだ。でもこういう講義って既にやってるんだよね。新聞記事でも「就職セミナーやガイダンスなど」を実施する大学90%、「職業意識を育てることを目的にした授業」を実施する大学70%と書いてある通り。このこと自身が今更そんなことを必修化したところでどうなるわけでもなかろうことを示していると思うのだが。

でもって、既に70%、90%が実施しているというのに、具体例として出してくるのが金沢工業大学やら東京女学館大学というのはどういうことなんよ。1年から4年まで4年間を通じてっていうところが珍しいということなんだろうけど、本当にちゃんと取材して頭使て記事書いてるんかいな。まあ、ゴマメは歯ぎしりする前に中教審に委員の一人でも出せってこってすな。

CMS/LMS

Thu, 25 Feb 2010 04:01:36 +0000

さすが東大さん、コンパクトに纏まってて有り難いなあ。 <ul>

<li><a href="http://cfive.itc.u-tokyo.ac.jp/links_f_lms.html.ja">LMS / CMS , etc.(Free software)</a></li>

</ul> この<a href=“http://moodle.org/”>Moodle</a>ってのがいいかな。ちょっと遊んでみるべ。

新4年生配属

Thu, 25 Feb 2010 04:56:41 +0000

この後期の進級判定・卒業判定・ゼミ配属の会議が終わり、留年したり、卒業できなかったり、第一希望のゼミに行けなかったりした奴が確定した。一応この後の教授会で承認されないと正式には確定しないのでおおっぴらにはできないのだけれど、 <div style=“font-size: x-large;”>研究室の4年生諸君、おめでとう、追試も再試も無く卒業できそうだ。</div> <div style=“font-size: x-small;”>新三年生諸君、やっぱり統計学は偉大だったよ、うん。</div>

で、早速新4年生に集合をかけたんだけど、時間に現れたのは1名のみ。1名は就職活動で早速欠席の連絡有り、もう1名は連絡つかず、最後の1名は、こいつは仮配属で去年からいるので説明は無し。一抹の不安が過る。

バンクーバーオリンピック閉幕

Mon, 01 Mar 2010 02:09:11 +0000

バンクーバーオリンピックもとうとう終わった。冬季オリンピックにおける我が家のお気に入りはカーリング。長野オリンピックまではその存在すら知らなかったのだが、あれ以来オリンピックのたびに見入っている。今朝の新聞で、オリンピックのときにしか話題にならない競技の筆頭に挙げられていたが、それはないだろう。マスメディアが報道しないんでしょ。テレビ中継してくれれば見るよ絶対。ただし、今みたいな編集しまくりではだめ。第一エンドから全部やらなきゃあ。確かに一ゲーム2時間以上かかる競技なので大変ではあるが、今のような放映の仕方ではあの競技の面白さはまったくわからないだろう。「氷上のチェス」と称されるが、チェスのことはよくわからないので将棋に例えると、今の放送は飛車をとったり、大手をかけたりというところばかりを放送しているようなものだ。あういう戦略を練るゲームというのは終盤になって「そこで端歩が活きてくるかあ」とか、「何の変哲も無い歩の成り捨てが妙手」とか、「うまい手だが手順前後が致命的」とかいうところが面白いのであって、「五手詰めの王手に対して投了」の場面だけ放映されてもなんの面白みもない。オリンピック報道に関しては他にも文句が山ほどあるが、マスメディアが批判していることの大半はマスメディアの報道の在り方にこそ遠因があるということを自覚して欲しいものだ。 さて、こちとらの問題はというと、録り溜めた映像をどうやって消化するかだな。おおよそ1500分。一日一時間消化しても一月かかるな。

D入試

Thu, 04 Mar 2010 04:23:19 +0000

午前中は博士課程(後期)の入試。我が社の場合博士課程後期(所謂博士課程)の試験は外国語のペーパーテストと口頭試問という名のお祭りではない修論発表会。実質、指導教員が首を縦に振れば、よっぽどのこと(英語が全然できないとか)がないかぎり合格になる。まあうちくらいのレベルの大学の場合、博士課程に進もうという学生、博士課程に進ませてもいいかと指導教員が思う学生というのはそれなりのもんなので、実質的にはそれで問題ないのだが、そのぶん今日の口頭試問を聴いても打たれ弱いのが気になる。ドクターコースに進もうというぐらいになれば、その研究に関しては世界でも・・・とまでは言わなくても、少なくともうちの研究科の中では指導教員の次、二番目によく知っているという状態でなければならないし、実際そうなのだ。質問のほとんどは頓珍漢な誤解に基づくと考えて応えてよい。もちろんそういう誤解を与えた自分のプレゼンには大いに反省すべきだが。「・・・なんじゃないの?」っていう質問に「そうです。が、しかし・・・・」と言い訳をするような応えではもういけない。まずは、「そうじゃないんです。」って条件反射的に応えるようでなければ。我々というか、私が学位をとったところでは、ドクター進学の関門は秋口に行われる予備審査だった。指導教員の援護射撃が全くないところで、専門の教員3人(だったと思う確か)を相手に時間無制限一本勝負を行ったものだ。それにくらべれば修論発表会もどきなどママゴトのようなもんだ。

それに加えて、研究テーマの位置づけがもう一つはっきりしていないというのがある。このご時世、工学研究科だという事情もあるので、どうしても「こんなことに、こんなに役に立ちます」という話から始めるわけだけれど、世の中そんなに役に立つ話が転がっているはずも無く、「これこれこういうものがあって、とっても役に立つんだけれど、そのためにはこれこれ、こういうものが必要になるので・・・」とか、「・・・が必要になるんだけれど、それにはこれこれが判らなければならないので・・・」とか「・・・ならないので、こういうものが現在使われているんだけど、これには実は・・・」とか、大きな看板と実際のテーマの間にはとてつもない距離があるのが普通である。これをうまく話せないとまづい。これは当然で、そもそもドクターコースの研究テーマっていうのは学生が独力でほぼ3年間をかけて研究するわけで、研究室のメインのテーマをやらせるわけにはいかないのだ。それなりに研究の位置づけがわかりやすい研究室のメインのテーマは、むしろほとんど一年で(うまくいっても、いかなくても)結果を出してくれる(というか出さざるを得ない)修士コースの学生さんにあてる。でもって、こっち(教員)も相当口と手を出し、場合によっては4年生を人足に付けることになる。

まあ、そういうルーティンが組めるくらいコンスタントに大学院生がきてくれればいいのだが、いかんせんうちの場合大学院進学者数自体が研究メインの大学の2、3割というところなので、行き当たりばったりになってしまう。私がD2のときなんか、スタッフ4名D3二名D2二名D1二名M2四名M1四名B4多数研究生若干名という環境だったことを考えると、今はスタッフ1名M2一名B4四名なわけで自分の学生時代の経験はまったくあてにはならない。

どうしたIVC-18

Sat, 13 Mar 2010 07:49:23 +0000

<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/dokuwiki/doku.php?id=album:ivc-18”>IVC-18</a>のサイトが落ちている.

金曜日(3/12)にレジストレーションをしたところまでは生きていた.その後引き続きアブストラクトをアップロードしようとファイルを用意している間につながらなくなってしまった.この時季,ネットワーク機器のメンテがよく入るので,そういった所為かとも思い家からアップロードしようとiDiskにアブストラクトをコピーして帰宅.家からIVC-18のサイトにアクセスしようとするのだが,一向につながらない.いったいどうなっているのだ,謝先生.

アブストラクトサブミッションのデッドラインは3/15である.

デッドラインは延びるな,こりゃあ.

IVC-18サイト復活

Mon, 15 Mar 2010 01:59:54 +0000

IVC-18のサイトが復活していた。無事アブストラクトのサブミッションを終えた。締め切り前の週末という事でアクセスが殺到したのかもしれないが、原因は恐らくページ遷移の見積もりの甘さだろう。こういうサイトの運営には二度ほどたずさわったことがある。(二度ほどの「ほど」ってなんや!回数に1.7320508回とか言うんがあるんかい。と、突っ込みたくなるが、一回は親分がプログラム委員でその下請けだから正真正銘一回なんだけど、もう一回はオフィシャルには他のところが窓口で、実は個人的にボランティアでやっていたので一回と勘定するのは気が引けるため。ここでいうボランティアというのはお金をもらっていないという事ではなくて、(お金が出ていないというならプログラム委員会の下請けのもお金は出ていないわけで、)正式にアポイントされたわけではないという意味。)そのころはスタティックなページが主だったので会議の参加登録とか講演概要の投稿とかには結構アイデアを要したんだけれど、そのとき一番頭を悩ませたのはエラーの処理。特にユーザーがどの順番で何をするためにどういうページ遷移を経るかということ。実際やってみるとこっちが想像だにしなかったことをユーザってのはやってくれる。

今回のIVC-18サイトの一番の問題点は講演概要の投稿を途中までしないと概要の書式自身がわからないこと。大概こういう会議の講演概要は昔はカメラレディー、今は電子入稿のため投稿時点で見てくれを整えておかないといけない。最近は(私の大嫌いな)ワードのテンプレートがダウンロードできるようになっているから簡単と言えば簡単なのだが、このテンプレートが投稿操作を途中まで進めないと手に入らない仕様になっている。

恐らく裏ではリレーショナルデータベースが動いているはずで、多くの人が複数のセッションを開きっぱなしで作業をするもんだからデータベースが音を上げたのではないかと想像する。そもそも画像を多用したサイトの作りになっているので相当重く、場合に依っては、単に遅いのかセッション切れかの区別がつかなくてリロードを繰り返したユーザもいるかもしれない。

次は、4月になり出張手続がとれるようになった頃からアコモデーション狂想曲が奏でられることが予想されるが、大丈夫かな。

FD講演会

Wed, 17 Mar 2010 12:19:50 +0000

授業アンケートの分析についての講演会.そろそろ毎年同じ結論になってきて,或意味つまらんな.

改善が見られない講義がマイナス2σ以下になったら,もうこれ以上の効果はないってこった.

オール1とかオール5とか全部合わせると16%いる.5年前にはこれが8%で,順調に増え続けるとしたら来年度はこの「あんまりまじめにアンケートに答えてくれない層」がマイナスσ以上の学生に広がる可能性が在る.

そろそろ新しいことを考える時期に来ているな.

物理学会@岡山 ポスター完成

Fri, 19 Mar 2010 14:56:41 +0000

我ながら,ここまでキチンキチンとぎりぎりにでき上がるとは自分でも呆れるやら感心するやら.これも,何年も前に学術フロンティアのお金でA1の出せるプリンタを買っておいたお蔭だ.

そりゃあA0の方がいいけどA0出だしても持っていく方法にこまるからなあ.(負け惜しみ)

しかし,地元で学会というのは便利なようで結構不便.岡山大学であるので普段の通勤と同じように自家用車で借りている駐車場まで行ってそこからは歩くわけだが,2キロぐらいは歩かなきゃいけない.出張でホテル住まいなら朝ご飯の心配はしなくていいんだが,自宅ということになると朝ご飯およびそのための買い物は自前である.学会が跳ねた後も出張なら知り合いとワイワイガヤガヤと公共交通機関で繁華街に乗り出しそのままお酒の飲めるところに直行ということになるわけだが,今回は一人駐車場までみんなとは逆方向に歩き,まず自宅まで戻らねばならない.

その上20日〜21日は津山でB級グルメフェスタだか何だかのイベントがあり渋滞が予想されている.やれやれ,明朝は普段より1時間近く早く出発しなければなるまい.

物理学会@岡山 初日

Sat, 20 Mar 2010 04:15:10 +0000

駐車場から岡大まではやっぱり遠かった。今日は表面電子物性とSTMのシンポジウムがパラレルという鬼のようなスケジュール。その後は、インフォーマルミーティング。 今日はうちの学位授与式(いわゆる卒業式)でもある。実はこれまで一度も出た事はない。たいてい何かしらの学会やら出張やらと重なるもんで。 ごめんな、4年生諸君。

物理学会@岡山 二日目

Sun, 21 Mar 2010 14:20:02 +0000

今日はポスター発表.

やっぱり流行ものの研究だと普段よりも客の入りがよい.

その後は普段とは違う業界の人たちとサテライトの研究会.飯を食いながら午後九時まで.

でもって,その後はお決まりのアルコール.

こうして学会の夜は更けていく.

物理学会@岡山 三日目

Mon, 22 Mar 2010 03:15:23 +0000

午前中は総合講演という名の休日。 午後は、表面構造とグラフェンのシンポとトポロジカルインシュレータのシンポとがパラレル。いつもながら世話人のプログラム編成の苦労が忍ばれる。共同研究者と手分けをして両方の内容をサーベイ。 夜は研究室の同窓会という名の飲み会。連日である。学会が終わったら少し節制せねばなるまい。

物理学会@岡山 最終日

Tue, 23 Mar 2010 00:50:03 +0000

最終日以外は夕方まで講演が続くのだが、最終日は昼過ぎで終了。それでも櫛の歯を欠くが如く空席が目立ち、櫛の歯を挽くが如く出席者が減っていく。 午後の最後のセッションともなると閑古鳥が啼くことになる。 開催地地元民の義務かとも思い最後までいることにする。そんなんなんで、居眠りしてても勘弁してください。

Ubuntuサーバのアップデート

Wed, 24 Mar 2010 04:54:09 +0000

学会も終わり、恒例春の現実逃避、サーバ更新である。今回はUbuntuサーバをアップグレードするに止め、Wordpressの記事に手を入れる、つまり書きためてあるカビの生えたドキュメントを色直しして記事に仕立てる作業に時間を充てるつもり。

Ubuntuサーバのネットワークアップグレードの手順は以下の通り <ol>

<li>update-manager-coreをインストールしておく。<code>$ sudo apt-get install update-manager-core</code></li>
<li>アップグレードツールを起動する。<code>$ sudo do-release-upgrade</code></li>

</ol>

ネットがとろとろのため、ほぼ丸一日がかり。でもなんてお手軽なんだ。若い人たちが計算機を使えなくなるわけだ。 (一応夜中にやっております。したがって最後の段落を書き足したのは翌朝。)

Time Capsuleがやってきた

Wed, 24 Mar 2010 05:33:49 +0000

夜中の電話は不吉である、というのは有名な話だが、真っ昼間の電話もそれなりにうれしくない。物理学会のポスターを作っているところに、家から電話があった。ネットに繋がらないという。せめてパソコンがおかしいのか、ルータがおかしいのか、モデムがおかしいのかぐらいは切り分けるよう指示して、すべての機器の電源再投入を助言し電話を切った。

しばらくして再度入電。ネットに繋がってているかを確認するのにわざわざブラウザ立ち上げるのはやめようよ。素人じゃああるまいし。ping飛ばせ、pingを。ipアドレス確かめるのにコンパネ開くんじゃあない。ifconfigがあろうがifconfigが。えっ、Windowsだ?じゃあipconfigだ。

結局バッファローの無線ルータがいかれたようだ。有線部分は機能しているが、アクセスランプ(LEDだが)が猛烈なスピードで点滅を繰り返し無線の方はpingも飛ばない。うちの個人事業主は文字通りSOHOなのでネットが繋がらないと仕事にならない。というか仕事が入らない。そこで急遽無線ルータの更新とあいなった。

選択したのはApple Time Capsule 1TB。またもや発注後一日半で到着。設定はサクッと一瞬。これで私のMacBook(黒)はTime Machineで常時バックアップ体制がとられることになった。CanonのMP640も問題なく動作。無線LANの設定も楽になったものだ、と喜んでいたところひとつだけ困った事がおきた。テレビとブルーレイレコーダが繋がっている無線のイーサコンバータが古すぎてTime CapsuleのWPA/WPA2に対応していない。まあ、地デジの双方向番組なんぞ参加しないんでどうでもいいと言えばどうでもいのだが、予約録画に影響が及ぶとなると問題である。これでなんにも不具合は起きないんだろうか。ちょっと不安。

備品シール貼り

Wed, 31 Mar 2010 03:22:53 +0000

年度最後の日になってようやく、というかそんなことはすっかり忘れておったのだが、今年度購入した備品に貼るシールを渡された。予算削減のあおりを受けてシールを貼らねばならない機器がめっきり少なくなってしまったのが少し寂しいが、面倒な事が減るのはうれしい。

まずは、MacBookAir。えー、これにこの無骨な備品シールを貼るのー。まあしゃあない。でっかくて赤いシールが痛々しい。

次は、iMacか。これは裏に貼れば気にならない。裏面の微妙なカーブがなんとも心地よい貼り心地である。遊んでいる場合ではない。

お次ぎは、Mac mini。裏面は、ラバー風のテイストか。ここには貼れないな。さすがに上面には貼る気になれないし、こんなにつるつるいてちゃあ剥がれちゃいそうだ。最低でも5年は保ってもらわねばならない。側面だな。シールがでっかいのでギリギリだが。

最後は、Intel Core i7。

えっ、Intel Core i7って。そりゃあ結構なお値段のするものではありましたが、あれのどこにシールを貼れと。事務方に事情というかそれが何物かを説明してシールは勘弁してもらった。

値段だけ見て備品シールを発行するのは止めてもらえまいか。一応それが何かが判るように物品購入起案書は書いているつもりなのだが。

チュータ説明会

Thu, 01 Apr 2010 04:15:50 +0000

午前中にチュータ説明会。毎年の事ながら大事な伝達事項があるはずなのに、それが無意味な情報に埋もれてしまって、何のために大勢を一同に集めているのか判らん会議だ。だいたい遅刻者も多いし、対象者以外は退席してもいいとアナウンスがあると蜘蛛の子を散らすようにいなくなる。まだ、説明者が喋っているというのにだ。まあ、主催者に同情はするけど、講義じゃあ学生がこっちの話を聞かないのは教師のせいだということになってるんだけどね。

さて、これで本当にちゃんと時間割の指導やら助言ができるのか大いに不安ではあるが、私は有り難いことに3年次生の担任なので時間割の指導に時間を割く必要はなく、そこんとこに関しては「人ごと」である。

大学では、というか学校でも、お役所でも、恐らく会社であっても日本の組織はどこもそうだと思われるのだが、「年度」っていうのが大きな区切りで、雑事がこの年度末と年度始めに集中する。特に学校は新入生を迎えるという作業があり、中学高校では組織構成員のほぼ三分の一が、大学でもほぼ四分の一が入れ替わるという大「異動」が起こる。同時によせばいいのに人事「異動」やら、組織の変更も行われるもんだから、もう何がなんだかわかんない状態になってしまう。いっそのこと人事異動やら組織変更は年度の途中でやればいいのに。そうすればどたばたせずに済む。

いや、もちろん持論は「大学生だけ9月入学7月卒業」なんだけどね。

オーストリア旅行

Thu, 01 Apr 2010 04:35:19 +0000

今年の夏にはIVCで中国に再度行く予定にはしているんだけど、これについては学振から旅費を工面できそう。そこで、大学の旅費は他にまわそうと国際会議の予定を眺めると秋口にオランダでECOSSがある。ところが北京のIVCとあまりに日程が近く、両方で発表するのはうちのマンパワーでは無理。まあ、今年は国内の学会だけに大学の旅費をまわすことにする。と、だいぶ消耗品に回せるなあ。

ECOSSに行かないことにすると、秋口の予定がぽっかりあいてしまうことにもなり、久しぶりに夏休みの終盤は本当に夏休みにすることにした。他の業界の方のために断っとくと、大学の「夏休み」ってのは、学生さんが休みなだけであって、もちろん学生さんが休みなので教える仕事も休みなんだけど、研究するって仕事はむしろその時期が本番。そのフィナーレがだいたい夏の終わりから秋の初めに開催される各種学会。学生さんが大学に戻ってくるとともに教える方の仕事も戻ってきて、研究者としては非常勤になるというのが毎年のパターン。 今年はIVCが終わったら完全に休暇にしてこれまでほとんど素通りしただけのオーストリアに行くことにした。ほとんどECOSSに行ってるのと違いは無い。ただし、発表も無い代わりに、旅費も自腹。

岡山蘭展2010

Sat, 03 Apr 2010 14:00:48 +0000

<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/wp-content/uploads/2010/04/l_2048_1536_5AC41351-8664-4878-8680-F21335345A2A.jpeg”><img class=“alignnone size-full” src=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/wp-content/uploads/2010/04/l_2048_1536_5AC41351-8664-4878-8680-F21335345A2A.jpeg” alt=“” width=“384” height=“288” /></a>

岡山ドームで開催中のラン展へ。写真は、ラン展会場入り口に展示されていたサントリーの青い薔薇。再度確認しておくがラン展である。

実は我が家には結構な数の鉢があるのだが、…

どうしてうちのとはちがうの? バキッ、 ゴメンなさい。

学力多様化度調査2010

Sun, 04 Apr 2010 09:53:47 +0000

日曜日、休日手当が出るわけでもないのに、朝から出勤して学力多様化度調査という名の英語と数学の小テストと物理のアンケート。数学については高校数学の基礎的な内容ばかりで、考える余地のあるような問題ではなく、ほとんど覚えているかどうかのような問題。入試からまだ何ヶ月も過ぎていないはずなのに、この記憶の劣化は何なんだ。もちろんAO入試やらなんとか推薦入試やら、非常に早期に進学が決まってしまった者にとっては半年ぶりだったりするのかもしれないが。それでも高3の三学期の期末試験があろうが。 調査が終わったら、メシ食って、読み取り作業につきあう。マークシート方式なのである。つきあうって言っても邪魔にならないように端っこでだべっているだけなのだが。容積はさほど無いが存在が邪魔なオッサンではある。読み取り終了からが私の仕事である。仕事自身はリターンキーを二回叩けばおしまい。データを次長さんに渡して黒子は消える。 気がついたらもう夕飯の時刻だ。

新入生オリエンテーション2010

Mon, 05 Apr 2010 04:59:06 +0000

昨日に引き続き、新入生オリエンテーションである。新一年生は一昨日の入学式から数え三連荘である。でも新入生は明日は休みなのだ。こちとら明日は在校生のオリエンテーションである。

お前は入学式をサボったろうがって?その通りです。すいません。

だいたい私は入学式だの始業式だの式と付くものが大嫌いなのである。結婚式もしとうはなかった。というか「式」はしてへんし。したのは宴会だけ。

在学生オリエンテーション

Tue, 06 Apr 2010 04:40:45 +0000

朝から新三年生を集めて連絡と訓示。

成績表の右下の数字を見ろ。数字を1.5倍せよ。それが116を越えてる者、問題無い。普通に4年生になれるし卒業もできる。

104を越えてる者、4年生にはなれるかもしれんが、卒業・就職までの道は険しい。

104に充たない者、まあなんだ、人生は長い。ここで一年ぐらい足踏みしたってかまへんやないか。3年生を二回やるつもりでいこ。

まあ、統計とか実績とかいうんは当てにならんようで結構あてになるのよ。これから心入れ替えてがんばれば、もちろん何とでもなるんやけど、俺の知る限り心を入れた奴はいてへん。まあ、心が入れ替わったら、もはや他人だわなあ。まあ心配せんでも、留年するのはせいぜい2・3人や。

というようなことを言いつつ成績表を返却し、教務課・学生課・就職部からの伝達事項を伝え、今期の履修関係手続きの日程を確認しておしまい。

私の担当クラスは名簿の前半なので、休学・退学・留年で人数が減っても増えることはあまりない。もちろん上の学年から留年で落ちてくるのはいるが。ところが後半クラスは編入生が付け加えられていくので結構増える。特に今期は3年次編入学生が5人もおり、後半クラス担当の先生は学内の案内やら、ルーティンではない履修指導やらで大変だったようだ。3年次への編入とはいえ、編入前の高専やら、短大やら、他大学やらで取得した科目の認定状況如何でそれぞれに2年次配当の科目を履修する必要が出てくるのだ。特に2年から3年に進級判定をおいていることもあり、1年と2年の必修科目はかぶらないように時間割がつくってあるのだが、3年次の重要な選択科目(選択科目という名前ではあるがほとんどの学生が履修する資格関係の専門科目など)と1・2年時の必修科目は結構表裏の関係になっている。へたを打つといろんな科目で玉突きが起こって膨大な関係書類を書いたあげく、急遽時間割にない時限で開講などということになりかねない。

講義開始

Wed, 07 Apr 2010 05:26:28 +0000

朝イチで、まずは応用数学II(フーリエ解析)。ちょっと思い立ってパソコンを持っての初回講義。ところがあんまり有効なデモはできなかったな。やっぱり思いつきで行動してはいかんか。

二コマ目はゼミ室に戻って卒研ゼミの第一回目。初回から一名、就職活動のため欠席。昨日推薦書を書いたのだが、この就職活動の早期化・長期化のおかげでいわゆる卒業研究は大きなダメージを受けている。私の手間だけで言えば長期化は勘弁して欲しいが、早期化はウェルカム。もちろん教育者の立場としては就職活動のために大学で最も重要な、卒業研究という名の「現実問題解決型長期ケーススタディ」の教育が阻害されるのは許し難い、と言わねばならんのだが。 とまあ、息巻いてもしょうがないので残りの4年生で初回の輪講。初回なので院生の「模範演技」のはずが・・・。 それじゃあ「他山の石」じゃあないか。

3コマ目は大学院の講義。

この分じゃ今期の水曜日の御昼はなんか考えないと来週以降食いっぱぐれるな。

4コマ目、今日は時間がある。(のでこれを書いている)が、教室会議がこの時間にあたっている。教室会議が終わると大抵夕方を通り越しているので、今期もやっぱり水曜日が一番きついかも。(そのせいで、木曜日の教授会では居眠りをしてしまうわけです、はい。でも金曜日は元気。)

黒子?黒衣?

Wed, 07 Apr 2010 05:49:37 +0000

今朝、新聞を見ていて違和感をもった。自分は表に出ないで裏で何かを操る者という意味の文脈で「黒衣」を用いているのだが。違和感は二つ。一つは「黒子(くろこ)」が正しいのではないか。「黒衣」と書きたい気持ちは判るが、「黒衣(こくい)」では意味が違うだろう。

辞書をひいてびっくり。そうか、「黒衣(くろご)」が正しいのか。それを「黒子(くろご)」と書くことが容認されていて、「黒子」の場合「黒子(くろこ)」と読むことが容認されているわけだ。当然「黒衣(こくい・こくえ)」は「僧衣」の意で、「僧」の隠喩。

もう一つの違和感は、「自分は表に出ないで裏で何かを操る」という意味に使われるんだけど、「黒子」っていうのはどう考えても「実体は舞台に出ているんだけど、登場人物としては看做されない」「存在が観客には見えているんだけど透明人間あつかい」だよね。これも隠喩なんでその単語の意味そのままではなくてもよいことは判っているんだけど、ちょっと気になる。このところちょっとそんな立場にいたりしたもんだから。

パソコン教室

Fri, 16 Apr 2010 03:02:40 +0000

私が電化製品のマニュアルを読まないというのは、よく知られているが、同時に電化製品の使い方を他人に尋ねる事もないという事実にはなかなか気がついてはもらえない。唯一の例外は自動パン焼き機で、これだけは意図的に手を出さないようにしている。

10年ほど前は、それなりに若かったわけで、パソコンとかその周辺機器とかソフトの使い方について説明するのも止む無しと思っていたし、実際そうしてきたわけだが、そろそろそれにも嫌気がさしてきた。

あんなあ、二十歳過ぎの若いもんが四十超えたおっさんにパソコンの使い方を教わるようになったら終わりやぞ。

だってマックなんだもんって言い訳は無しね。 まあ、彼等にとって気の毒な面もあるにはある。単純な世代論にしたくはないが、彼等が相手にしているのは、情報機器の黎明期からその進化に合わせて、情報機器を使って来た世代なのだ。大概の機械はこの目で見てきたし、大概のソフトウェアには触ってきた。

教えていて不思議だなあと感じるのは、何かしらの「正解手順」を知り、それを覚えなければならないと思っているような節があること。だから知らないエラーメッセージとかに遭遇するともうお手上げになってしまう。現代のおじさん的議論だとこういうのをすぐ「ゲームのせいだ」とか「失敗が許容されない社会がどうのこうの」とかいう論調にしたがるのだが、私は全くそうは思わない。なぜなら、こと情報機器に関しては、じじい共もまったく同じ反応を見せるからだ。

例えば私はマイクロソフトのOfficeスイートを全く使わないのだが、学生さん達や、じいさん達よりよっぽど使える。なぜなら私がiWorkスイートの使い方を彼らに訊くことは絶対に無いが、彼らからOfficeスイートの使い方を訊かれることはよくあり、まあだいたい答えられる。でもねえ、たいしたことをやってるわけじゃあないんだよ。「『なんとかんとか』をするにはどうすんだ」って訊かれて、「『なんとかんとか』をねえ」と云いながら、端から順にメニューを見てみて、「こうすんじゃない」ってやってるだけなんだから。

で、(私が)育てる気のある学生には一応云う。「俺、やり方を知ってたわけやないで。今俺がやったことって端からメニューを見てみて、やってみて、はずれだったら次いっただけやん。これって君にはできへん事か?」でも、最近のOfficeのメニューはありゃあ病気だな。さっきはあったアイコンが次に探したらないんじゃあ操作手順すら覚えられんわなあ。

家庭IP接続の脆弱性

Wed, 21 Apr 2010 04:15:00 +0000

仰々しいタイトルを付けたけれど、家庭IP接続の技術的なセキュリティについてではなく、ビジネス寄りの話。

昨夜(といってももう深夜といっていい時間)家庭内無線LANが突如として切断された。現象は単純でTime capsule がPPPoEのネゴシエーションに失敗したのである。問題は一体何処に問題があるのかである。もうええ時間だったので明日廻しにしたかったのだが、何せうちの個人事業主にとってIP接続はまさにライフラインであり、もうパニックである。なんとか問題の切り分けだけだけでもせねばなるまい。

我が家の場合、下位レイヤーはNTT西日本のフレッツ光マンションタイプ、上位レイヤーは@ニフティ、家庭内ルーティングはApple Time Capsuleを使っている。つまり、NTTから貸与されたモデムにTime capsuleをつなぎ、Time capsuleにニフティの設定をして使っているわけである。不具合が起きたときには、それがNTTの問題か、ニフティの問題か、Time capsuleの問題か、を切り分けておかないと明日クレームをつける電話番号が変わってくるのである。

まあ、切れた瞬間、私に「Time capsule がPPPoEのネゴシエーションに失敗した」と判った時点で「家庭内無線LAN部分」が問題無い事は明らかなので、モデムにパソコンを直づけしPPPoEのネゴを試行する。すると「認証できない」という回答。これは通常PPPoEのIDとかパスワードとかを間違えたときに発生する。つまりニフティに問い合わせには行けている。つまりNTTの土管部分も無事。ということはニフティの問題。ということになるともうできる事は何も無い。デイタイムにニフティに怒鳴り込むしかあるまい。ところが明日は朝から忙しいときたもんだ。どうしたもんかと思案に暮れながら寝入ってしまった。

朝起きてみるとTime capsule唯一のランプ(LEDだけど)はグリーン。iPhoneで見てみるとちゃんと繋がっている。昨日のあれは何だったんだ。

家庭用のサービスが企業用のサービスほど強固なものではないことは百も承知なわけだが、SOHOということでIP接続を家庭用サービスでまかなっている個人事業主にとって、この家庭用のIP接続の無保証性というのは結構「今、そこにある危機」かもしれない。

2010年度第1回ネットワーク委員会

Thu, 06 May 2010 08:02:47 +0000

連休明けは早速会議。委員長選出だけですぐ終わるかと思いきや、意外な伏兵がいた。「2011年頃にIPv4のアドレス枯渇」という話は知ってはいたが、そういや今年は2010年だ。JPNICは結構な金額のお金を徴収すると言ってきたようだ。我が社は歴史的な経緯からBクラスアドレスを一つ所有している。これを維持するには相当な額の使用量を払わざるを得ないようだ。ということになるとIPアドレスを整理して、JPNICに返却ということをスケジュールに乗せなければなるまい。幸い数年来のMS-Windowsのワーム騒ぎで研究室内の接続の為に家庭用ルータを入れている研究室が多い。まあ、うちなんぞは安もんとはいえ業務用L3スイッチが入っているが。というわけで実質的には一つの学科にCクラス相当が一つあれば、後はNAPTで充分まかなえる。うちの問題は建物が山のようにあり、建物内の組織がパッチワーク状態になっており、なおかつネットワークの管理が組織ごとになっていること。この一年頭の痛いことになりそうだ。

明日はまた別の委員会。16:45からだから、実験で質問がある人は午後早めにきてくれ。午後は3コマ目も空いてるから。ただし、金曜日は昼飯が遅い日なので待ってもらわんなんかもしれんが。

数値計算2010/5/11

Mon, 10 May 2010 03:10:04 +0000

2010年度5月11日分の数値計算の<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/dokuwiki/doku.php?id=lectures:数値計算”>講義資料</a>アップしました。長いお休みの為みんな何処までやったか忘れているかもしれませんので、今回は「forループの復習」からはじめ「forループの例」と「関数」についてお話しします。今更「アークタンジェントって何じゃ?」とか言うことの無いようにしといてください。

Second opinion for iPad

Mon, 10 May 2010 07:40:49 +0000

<ul>

<li>これまでの話 (<a href="http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=717">First impression of iPad</a>)</li>

</ul> 状況がずいぶん変わってしまって一晩悩んだ結果、予定通りApple online storeで64GBのWifiモデルを予約。おじさんの朝は早い。意外にサクッと予約できた。

しかし近年まれに見る酷い話ではある。 <ol>

<li>いきなりの発売延期</li>
<li>にも拘らずいつまでたっても価格等のアナウンス無し</li>
<li>寝耳に水の3GモデルはSIMロックで、Apple online storeでの扱いはなし</li>

</ol> しかしAppleもバカだね。SIMロックフリー3GモデルをApple online storeで扱っとけば英国価格でも絶対ポチったのになあ。

今回発売の日本、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、英国の中でApple online storeで3Gモデルが買えないのは日本だけ。結局、日本の市場は特殊だと思い込まれているのだろう。ソフトバンクがうまく交渉したということだ。最初からSBMのmicroSIMが入った状態で販売されることは想像していたが、Jobsがunlocked, no contractと言った以上、本体はSIMロックフリーで、携帯電話網の回線は何らかの方法で後からアクティベートするもんだと思っていた。AppleとSBMから何のアナウンスも無いのはAT&amp;Tとのcontractのように、日本発売版もソフトバンクショップに行かなくてもアクティベートできる仕組みづくりに手間取っているのだと想像していた。それが蓋を開けてみると従来のSBMの携帯端末と全く同じ販売方法とは。2007年にちゃんとSIMロック解除まで議論を詰めておかなかったツケが廻ったってことだな。同時に金銭的な条件ではAppleが優位に立っているんだろうが、こと通信事業自体に関わる条件については通信事業者(オペレータ)の意向が効くということでもある。SIMロックが標準のiphoneだって香港とイタリアじゃあロックフリーで出しているが、香港でもイタリアでもベルギーみたいに禁止されているわけではないので、これはオペレータの都合。

SIMロックの点を除けば今回もSMBはよくやったと言える。価格はほぼレート通り。業界雀の中には欧州諸国に比べて安いと主張する向きもあるが、彼の地のVATを考慮すれば同程度だと言える。それどころかこっちはSIMロック版なのだ。SIMロックの上に二年契約強制でインセンティブを効かせて月々2910円。基本使用料315円を別表示にする事によりなんとかAT&amp;TのUnlimited $29.99/month に合わせてきた。このデバイスの特性から考えて3G回線は補助的と思われるので興味があるのはプリペイドプラン。これも100MB/month 1500円/one chargeとAT&amp;Tの250MB/month $14.99と比べると割高ながらいい線をついている。私のiphoneの使い方だとひと月に200MB前後なので、出張のときだけ1500円で3G回線開通で充分いけそうだ。まあこの辺の線引きはSBMのカバレッジとキャパシティから必死こいて割り出しているはずだが今後変更もあるかもしれん。いずれにせよSIMロックだけ余分である。

前稿<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=717”>First impression of iPad</a>を書いてからいろんな情報が既に出てきているので、それを踏まえてもう一度考えてみる。

米国先行販売品のレビューから共通しているのは画面の美しさ、オペレーションの軽快さ、と電池の持ちの良さ。画面の大きさには色々な意見があるようだが、これはバリエーションがあればあるほどよいのは当たり前。あまり有りすぎても選択に困るだろう。まあ、Macintoshのオペレーションで定評のあるappleのテスト部隊を信頼しよう。私のような小柄な日本人にはちょっと大きいのかもしれんが、歳のせいで小さい字が読み難いこともありちょうどの大きさであることを期待したい。電池の持ちは予想通り。耐久性の方の結論が出るのは一年以上先だろう。オペレーションの軽快さには期待したいが、秋に、OS4.0でマルチタスクがサポートされたときにも同じように軽快でいられるかが興味のあるところだ。

Bluetoothキーボードには対応しているということで、必要に応じてiMacのApple wireless keyboardを流用できそうだ。GPSはWifiモデルを選択した時点であきらめた。iphoneがあるさ、ということなのだが、iphoneの測位情報を転送する方法が出てくれるといいのだが。

予約の際にDock ConnectorとVGAの変換アダプタとiPad Camera Connection Kitだけは同時に注文しておいた。Dockは純正品でなくてもいいので一つ欲しいと思うのだが、それも含めて後のものは追々考えることにする。

各所のReviewの感じではKeynoteは相当良さそう。Keynote/Pages/NumbersともにiWorkのサブセットなのはしょうがないのだが、どこまでiWorkで作ったオリジナルの見栄えを再現できるかが問題。KeynoteでGrouped objectのアニメーションに対応していないようなことが報告されていたが、そもそも最新のiWorkのKeynoteではアニメーションさせたいobjectをgroup化する必然性がなくなっているし、こればっかりは結局実際に触ってみなければ解らない。

Flashについては相変わらず喧しいが、私自身(賛成派も反対派も)なんでそんなにFlashに拘るのかがわからない。それよりJava appletもしくはJava VMの方をなんとかして欲しい。Java VMの方はJailbreakすれば何とかなるのかもしれんが。

充電装置についてはUSB 5Vはいいのだが2A流せなければならないということで、手持ちのもので流用できるものはない。ただし、電池の持ちはすこぶるいいようだから普段は本体だけ持ち歩けばいいだろう。出張のときはどうせ充電器の二つや三つは持って行くことになる。

相変わらずiPhoneとの連携はあまり話題に上っていない。まあ共通の母艦とMobile meだけでも相当強力だとは思うのだが、先に触れたGPSの測位情報などをWifi ad-hocとか、bluetoothとかで簡単に共有できる仕組みがあるとよさそう。このぐらいなら厳しいApp Storeの<span style=“text-decoration: line-through;”>検閲</span>審査も通るんじゃあないかなあ。

しかし、返す返すもSIMロックかあ。でも技術適合申請も通ってるし、「技適」情報の電子的表示を可とする総務省令も出たことだし、どっか海外で買ってくればいいんだよなあ。当然5/28日以降に導入されるOSの「認証」には「技適」が含まれているはず。問題はSIMの工作とAPNの設定だが、「技適」の通った立派な通信機器なんだからSBMに持ち込めばSIMの発行を拒むことはできないはずだよなあ。まあ、このSIMロック解除問題については別稿を立てて<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/wordpress/”>Inspector Gadget</a>で議論したい。

水疱瘡に罹っちゃった

Fri, 14 May 2010 11:33:31 +0000

この歳になって水痘に罹患してしまった。

かつて、いい年こいておたふく風邪になった某先生に散々なことを言ったような言わなかったような気がするが、巡る因果は糸車、こんどは私が水疱瘡である。

水曜日から結構調子は悪かった。夜体温を測ってみると7度5分あったので風呂入ってぐっすりと寝た。そのかいあってか木曜日はなんとか午前中は持ったのだが午後から寒気がしてきて夜には8度5分の高熱。とうとうインフルエンザに捕まったかとも思い、金曜日を乗り切れば、幸い金曜日には講義はない、週末は皐月祭なのでゆっくり休めると、速攻でベッドに潜り込んだところ夜半には腕に発疹が。これはインフルエンザとかとはちゃあう、やばいかも、病院行こ、と決意して、朝鏡を見ると既に顔にも発疹が。

「すみません、学校行くついでに私を病院に落として行ってください。」

「検査してみてウイルスが出れば確定ですね。確定です。水疱瘡ですね。」

医者の異様に明るい声が何となくカンに障るがこっちとしても正体がわかれば一安心である。<span style=“text-decoration: line-through;”>ばかに高価な</span>非常に貴重な抗ウイルス薬を処方してもらって帰る。しかしたいしたもので医者の話によると45日で良くなるとのこと。

「学校保健法の指定伝染病ですから全ての瘡蓋が乾くまで学校行かないこと。」

それは知っている。以前の溶連菌の一件の時(あのときは結局溶連菌ではなかった)調べたのでよくわかっている。事務には安全を見越して一週間休講にしてもらうよう依頼をした。

しかしおっさんの水疱瘡は結構ひどいもんである。8度5分の高熱が二晩続いた日にゃあどうなるかと思った。そうでなくても私は低体温、低心拍数、低血圧と生命活動の低い人間なのである。全身に発疹はしょうがないのだが、特に顔が凄まじい。完全に人相が変わっている。あの顔があれ以上どう怖くなるのだなどと減らず口をたたくヤツがいたら次の金曜にでも見に来い。怖いもん見せたる。

なんにせよこの病気は潜伏期間が2週間もあるのでどこで感染してきたのか皆目見当もつかないがちょうど連休明けである。もしかしたらいまごろ発症者が続々かもしれない。しかも発症する1,2日前からもう感染力があるという。電気電子で私のクラスの学生さんは要注意である。これまで水疱瘡に罹っていない人で、今から10日後ぐらいに熱が出た人は直ちに水疱瘡の可能性が在るということを電話で病院に伝えて指示に従って欲しい。最近は、ちょっと高いけど、いい薬が有るので早めに対処すれば楽に治る。(らしい。)

というわけで17日の週は軒並み休講です。金曜には学校に行きます。その翌日22日の土曜日は全国的には土曜日ですが半田山だけは火曜日です。この講義は普通にします。講義資料は21日の金曜日に仕込むつもりです。

パソコン組立の怪

Thu, 27 May 2010 05:54:09 +0000

所謂初年次教育の一環として、1年次生を対象にフレッシュマンセミナーと称するミニ実験を行っている。

各研究室で、一年生にちょっとした実験をやってもらって電気/電子/通信/制御といった学問分野への興味を喚起しようという趣旨である。ところが私は全くもって純粋な物性理論屋なもんで出し物と言えるような出し物が無い。そこで、AT互換機をバラックで組み立てて、電源を入れて、あっちこっちテスタで計ってみるようなことをやっている。

最近の基板は結構頑丈で、素人が少々ぞんざいに扱ってもびくともしないし、前期は湿度もそう低くないので静電気の心配もあまりしなくてよい。CPUの足も昔の剣山だと必ずピンを曲げる奴が出てきたりするのだが最近の接点方式の場合はその心配も無い。従って組み立てに失敗する(電源を入れてもうんともすんとも言わない)要素というのはほとんどない。にも拘らず、学生さんに組んでもらうと、だいたい二分の一の確率で電源が入らない。

何らかの理由で本当に部品を壊してしまうということもないわけではない(というか大体毎年何か一つの割合で本当に壊してくれる。今年度はじめにはマザーボードを一枚壊してくれたので急遽購入したりもした)が、大抵の場合は後で私がもう一度組み直すとちゃんと動作する。今日も二チームのうち一チームはまったく電源が入らず、時間もなかったので「まあ、そういうこともあらーな」ということで動いている方だけでいろいろやってみておしまいにした。あとで全部品の動作チェックをしたところすべて正常。一体何が悪かったのやら全くわからない。

昔は工学部の電気だの、電子だの、通信だの、制御だのと言った名前の学科に来るのは、子供の頃から電気製品の分解が半分趣味みたいな奴ばっかりだったように思うのだが、昨今は半田ごても握ったことの無い奴が多い。どこかでそういう機会を作らなければならないと思うのだが、我々大学の教員にできることは限られている。ちょうどうちの大学では子供達に科学的なデモができるような人材を養成する「科学ボランティア養成」の教育GPが走っているのだが、これとリメディアル教育の枠をうまくコラボレートさせて何かしらできないだろうか。

Third watch on iPad

Tue, 01 Jun 2010 07:41:08 +0000

これまでの話 <ul>

<li><a href="http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=717">First impression of iPad</a></li>
<li><a href="http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=921">Second opinion for iPad</a></li>

</ul> 5月28日午後、家から入電。「Appleから三つも箱が送られてきた。そのうち二つは空気の重さしかしない。」とのこと。64GB-Wifiモデル、届いたようだ。しかし、別送したVGAケーブルとカメラキットまで同じ大きさの箱で届くとは。こんなもんメール便で充分だろうに。

早速、長ーい時間をかけてデータを同期すると、大きなiPhoneの出来上がりである。それでは順に見て行こう。

まずは大きさ。流石に絶妙というのはこういうことかと思うような大きさだが、大きさの割にずしりと重い。相方曰く「ギルバートの頭を殴るのにちょうど良さそう」iPadの発表前にit系マスメディアがAppleのTablet機の名称を盛んに予想していた。その中で最も有りそうだったのがiSlate。赤毛のアンがギルを殴るのに使ったあの石板である。実際<a href=“http://www.mactechlab.jp/from-mactech-with-love/12090.html”>当時の石板と比較しているサイト</a>があって、ここを見てみるとそのものズバリの大きさらしい。ただし重さは3倍。枠の材質は木からアルミとガラスに変わっているので、現代のギルバートは無事では済むまい。そう思うと大きさの試行錯誤はあまりしなかったのかもしれない。欧米人にとってはSlateってのはこのサイズと決まっているのだろう。

広さは予想以上に快適なのだが、重さはそれ以上に重い印象を持つ。片手で長時間保持するのは拷問に近い。結局どこかに置くか、手は支えるだけという使い方になる。つまり、座卓にiPadを置いて正座して使うか、ソファに深く腰掛け座面と同じくらいの高さの足置き(この用途には通常テーブルが使われるだろう)に足を組むか曲げるかして足をのせ、太ももの上にiPadを乗せて滑り落ちない程度に手で支えるか、とっても行儀の良い使い方ととっても行儀の悪い使い方との両極端になってしまう。そういう意味では洋の東西を問わず昔の学校で使われていた角度のついた書見台のような机の上に置いて使うというのが一番ぴったりである。

画面は非常に美しいが、映り込みが激しい。これは好みの分かれるところだろう。気になる場合はノングレアの保護シートを貼りなさいということだ。これまで旅行の写真を家族に見せるようなときにiPhoneにAVケーブルをつないでテレビに映していたのだが、このサイズでこの美麗さならそういった用途には最適である。手持ちの動画がiPhoneに最適化されているので、iPadの高精細画面では粗が目立つ。これは後でもう一度触れようと思うが、動画コンテンツをどうするかが大きな問題になるだろう。残念ながら旅行で自分で撮った動画などはデジタルカメラやiPhone 3GSなのでたいした解像度ではない。やっぱりXacti買おうかな。

動作はキビキビしていて気持ちがよい。待ち時間のほとんどはネット経由でのデータの読み込み。バッテリ駆動時間も謳い文句通り。ただし、貧乏性なもんでバッテリが50%を切るとそわそわしてしまう。ただこのバッテリの持ち具合に慣れてしまうと、iPhoneやノートPCで痛い目を見るかもしれない。軽快な動作にせよ、バッテリの効率にせよSoC(System on Chip)とソフトウェアの最適化の賜物であろう。Apple社が開発環境をコントロールしたがってる理由が、jailbreakをいやがる理由が、ここにある。

周辺機器はまだApple wireless keyboardしか試していないが、接続も簡単で使い勝手もよい。ただし、iPad本体を抵当な角度を付けてどこかに固定する必要があるが。困った点はキーボードを使っていると頻繁に画面に触るのが億劫になるところ。マウスが使いたい、と一瞬思ってしまったほどだ。 A-GPSはないが、Wifiのみを使った測位は結構正確。見知らぬ土地で地図を片手に、という用途にはiPhoneの方が向いているわけで、Wifiの使えるホテルの部屋とかロビーとかカフェとか会議場とかで地図を見る際には、今いるところがだいたいわかればいいわけだから、これで充分。

iWork互換ソフト群はさすがに良くできている。今のところ一番の問題はフォントの互換性。できればiWorkの次のアップデートでiPad版互換モードみたいなのを付けて欲しい。Macからファイルを転送する方法がiTuneによる同期、すなわちWiredというかPlugedな方法しか無いというのは間抜け。せめてMobile me (iDisk)からの読み込みはサポートすべき。これについても後述したい。 Keynotes/Pages/Numbersともに良くできてはいるのだが、操作性はそれぞれに癖が有る。Mac版の使用法とは発想を変える必要がありそうだ。特にNumbersの操作には熟練を要する。私が器用にセルの線を指で捕まえるのを見て合い方が「指でそんな操作は絶対できへん。ペンみたいなのはないの?」と宣っていた。既にiPhone用にいくつか売られているが、iPadではiPhoneよりも専用スタイラスの需要が大きいかもしれない。

iBookはProject Gutenbergだけで残念な限りだが、i文庫HDと合わせて古典が読めるだけでも価値はある。液晶画面がどのくらい疲れるのかまだ判らないが、ちょっと見た感じでは予想よりケバケバしい印象は無い。「マガストア」は、ソフトウェアの操作性はまだまだだが、結構いい線をいっている。少なくとも今後私が紙媒体のMacFanを買うことは無いだろう。eBookJapanはiPhone用アプリだけで、まだiPad版が出ていないのでiPhone版の拡大表示なのだが、意外といける。単純にドットを拡大しているだけではないようだ。

結局これまでの生活のうち、ソファでパソコン起動してやってたことやら、ソファで雑誌や漫画といったものがソファでiPadに置き換わりつつある。ただし、Flashに対応しないことには痛痒を感じないが、生協の戸配のWeb注文書がJavaアプレットなので、そこんとこだけパソコンが必要。あとどうしてもファイルの同期をとるためにもパソコン(MacBook)を起動する必要がある。

大体の機能については予想通りか予想を上回るものがあり満足度は高い。ただし、コンテンツの不備に関しても予想通りで、iBooksやi文庫HDの出来が良いだけに、他の出版物が同様に手に入らないのは痛い。これに関してはまだ始まったばかりともいえるので今後どう転んで行くかはわからないが。どこか大手の出版社が一社動くと大きな変化が起きるだろう。ただ、出版物に関してはあまり悲観してはいない。ここ数日の動きを見ても、出版物に関してはいずれ整備されて行くと思われる。問題はその際に囲い込みや既得権益者に対する過度の配慮が行われたり、グループごとの互換性の問題が起こったりするのではないかという心配がある程度である。検閲まがいのアプリケーション規制からもわかるように、そのすべてをApple社の垂直統合下に置くことはあまり良いとは思えないので、電子出版のグループごとにアプリケーションソフトウェアが異なったり、文書フォーマットが異なったりするのは容認せざるを得ないと思うのだが、せめてアプリケーションレイヤープロトコルの公開だけはしてほしものだ。

全く悲観的な展望しか持てないのは動画についてである。太平洋の向こうではiTuneで映画を買ったりテレビドラマの配信を受けたりできるらしいが、我が国では残念ながらそういった事ができる気配すらまったくない。iPhoneのアプリケーションではあるけれどもNHK World Liveなんかを見るとやる気さえ有れば相当なものがすぐにでも出せるはずである。業界雀によると次はiPhone OSの乗ったApple TVだそうだが、日本の動画環境だけは世界に大きく水をあけられることになるのではないかと危惧している。iPadの標準アプリケーションであるMovieは今のところ最も役に立たないソフトになってしまっている。これを活用する為には自分で動画コンテンツを用意するしか無いのだが、違法なDVDのリッピングをするぐらいしかiPadで映画を見る方法は無い。

iPhoneとの連携ばかりを心配していたが、実際使ってみるとiPhoneとiPadは私の用途ではまったくコンフリクトするところは無い。家の中ではiPad、外ではiPhone、必要な情報はMobile meで同期というわけで、後は出張用途をどこまでiPadで代用できるかというのが今後の課題である。MacBookもしくはMacBookAirの用途を完全に置き換えることができないことはわかっているが、出張アイテムはできるだけ小さく軽い方がいいので。それより現在の不満はファイルの同期をアプリケーションごとに有線のiTunesでとらなければいけないところ。せっかくMobile meがあるのだからiDisk上のファイルを直接KeynoteやNumbersで読み込めるようにして欲しい。

さあ、後は出張用にPocketWifiを買うのかどうかだな。これまでMacBookAirだけでやってきたわけだから、Wifiさえ使えれば大抵の出張用務先でなんとかなるはず。これはゆっくり考えることにしよう。

えっ、6月7日にはiPhone 3Gの新機種発表ですと?いやー流石にそれはまずいでしょう。毎年携帯電話を買い替えるようなガジェットオタクのようなことをやるわけにはいかないでしょう。今年はiPadを買ったことで我慢我慢。本当だよ。

ちなみにThird watchってのは実は一度も見たことが無い。

健康診断

Fri, 11 Jun 2010 06:45:02 +0000

以前どこかで書いたような記憶があるのだが、私は日記が嫌いだ。実際のところこれまで日記というものが四日続いたことがない。文字通りの三日坊主なんである。なんせ、小学校のころは一月半の絵日記を三日で仕上げるのが得意技だったのだ。もちろん最初の三日である。Weblogを書き留めるようになってもこの三日坊主は変わらず、ただし三日坊主になってもなっても懲りずにまたはじめるという繰り返しになっていただけである。まったく禁煙と同じだ。それでも日記というものの喜びというと大袈裟だけれど、ああ日記をつけているとこういうことが判るんだなあ、というのを初めて感じた。いや、中身はしょうもないんだけど。

なにかというと、表題の健康診断。昨年は6月12日だったんだけど、やっぱり天気は良く、雨の中腹部レントゲン撮影の検診車の前で行列をしなければいけないようなことはなかったとか、今年は7時30分の予約しか取れなかったんだけと、昨年は7時10分の予約がとれてたんだなあとか、そんなこと。これは健康診断自体にも言えて、問診票には昨年の数値が参考のため並記されており、体重が1キロ増えてるなあとか、でも腹回りは増えてないなあとか、血圧は昨年はむちゃくちゃだったんだけれど、今年は普通だなあとか、一年前と変わったこと、同じことを考えるのは結構「よい」ことなのだろう。まあこれを機に少しは頻繁に更新しなさいってことだ。

ちなみに、今年は7時30分の予約にフライングで7時25分くらいに受付を済ませ、各検診平均待ち人数1名程度で、終わったのは8時5分前。一旦家に戻って朝ご飯を食べてから再度学校へ。余裕である。来年もこうありたいものだ。

新型iPhoneですか、それはさすがに。

Fri, 18 Jun 2010 08:05:23 +0000

有り体に云って、iPhone 3GSは速くなっただけ、iPadはでかくなっただけ、iPhone 4は奇麗になっただけ、なのだがそこにはとっても価値がある。

ようやくジョブズのWWDCのキーノートを見終わった。これで、iPhone無印のころに批判されていた欠点はほぼ無くなったんじゃあないかなあ。あとは「ワンセグ」と「お財布」だが、どうせ「ワンセグ」見ないし、EDYでANAカードのマイルをチマチマ貯めている人間にとってはどうでもいい。flashについてはLEDだけでいいよ。私はJobs以上にアンチフラッシュ派。

だから、きっと売れるぞー、と思っていたのだが、USでも日本でも予約だけでサーバがパンクだそうだ。24日は朝から見物だな。 前回のiPadの価格は本体価格については日本がSIMロック(正確にはネットワークロックというべきもの)だった点を除けば大体各国横並び。ネットワーク接続料は各国の実情を反映してなかなかに面白い設定だったのだが、これについてはInspector Gadgetを見てもらおう。今回のiPhone 4はそれにも増して各国の事情が反映されていて面白い。

まずiPhone 3GSまでのおさらいをしておこう。ここでは今回iPhone 4が発売される米英日仏独だけに絞って考察する。アップル社の方針すなわち米国での状況はSIMロックによる1キャリア(AT&amp;T)独占。これに従っているのは日本(SoftBank Mobile)とドイツ(T-Mobile)。ただし、日米はSIMロック解除の制度を持っていないが、ドイツでは一定期間を過ぎたら解除できる。仏英については、フランスはBouygues, Orange, SFRの3キャリアから、英国はO2, Orange, Tesco, Vodafoneの4キャリアから、共に複数キャリアからそれぞれのキャリア用のSIMロック端末が発売されている。ただし、Orange, SFR, O2, Vodafoneは特定の条件下でSIMロックを解除できる。従って日本のSBMがAT&amp;Tにほぼ倣っている以外は、各国みんなお家の事情で状況はいろいろなのである。

iPhone 4ではAT&amp;T, SBM, T-Mobile(独)の独占販売は変わらなかったが、英仏はなんとSIMアンロック端末のみをアップルオンラインストアで売り出すということになった。これがどういうことなのかは、秋口になって他のヨーロッパ諸国の状況がはっきりしないとわからないが、まだ3Gネットワークインフラの整っていないヨーロッパ諸国ではOrangeやVodafoneなどの企業にとってiPhoneをはじめとするスマートフォンの通信量を一社で担うのが困難なっているのではないかと想像している。

SIMアンロック端末ということで英仏の価格は非常に高価である。16GBモデルの価格だけで比較してみよう。米国ではAT&amp;Tとの契約を前提にUS$199.00-。これまで以上の安価を演出しているが、実はネットワークインフラ整備が遅々として進まないため、データ通信量に上限を設ける料金体系への変更も同時に行っている。一方特定のキャリアとの契約を前提としない英仏ではUK£499.00-(US$740.47-)と€629,00-(US$778.75-)。AT&amp;TのNon-Commitment価格がUS$599.00-であることを鑑みても相当高価に設定されている。日本はというと、一括払いで¥46,080-(US$507.41)とAT&amp;Tと比較してもかなり安価に設定されており、しかも二年契約で毎月¥1,920-即ち24ヶ月で端末価格と同額の割戻を受けられる。それではドイツはというとこれがかなり複雑。「いやードイツ人ってのはこんなに複雑な条件設定から自分のライフスタイルにあった料金プランを選ぶのか」というのは人種的偏見だろうけど、きっと日本並みに複雑な後方互換性に悩んでいるのだろう。料金プランが8種類有り、それぞれのプランで端末価格は€299,95-(€24,95-), €249,95-(€29,95-), €169,95-(€44,95-), €149,95-(€49,95-), €99,95-(€59,95-), €39,95-(€69,95-), €19,95-(€89,95-), €1,00-(€119,95-)となる。括弧内は月々の基本料金。基本料の安価なプランは端末価格が高く、基本料が上がるにつれて端末価格は下がり、最低はなんと1ユーロ。それぞれ通話単価や含まれるSMSの数が異なる。ちなみにすべて二年契約。日本でも1円端末、0円端末ってのがあった(ある)けど、このT-Mobile方式が本当だと思う。これを見せられれば何故電話が1円(1ユーロ)で買えるのか誰でもその仕組みに気がつくはずだ。1ユーロプランは通話も3G通信もWifi通信もほとんど無制限(それでもSMS3000通, MMS100通の制限はある)だがひと月の料金は€119,95-(¥13,487)。日本の月々¥5,705-(¥980+¥315+¥4,410)がいかに安いかよく分かる。

この意味では、iPadのときも今回のiPhone 4もSBMはよくやっていると云える。しかしながらその販売方法や料金体系の不合理感、不透明感についてもSMBはダントツであり、そのカバレッジを差し引いても(カバレッジは800MHz帯をもたないのだからある意味しょうがない)ユーザの不満は大きい。これについては別稿で論じたい。

まあ、何のことはない。各国のApple Online Storeを見ていてstore.apple.com/de/だけpre-orderの受付をしていない(日本もだけど)ので不思議に思いT-Mobileのサイトを散策していたところ、料金表を見つけたのでちょこっと書いてみた。

iPhone 4発売開始、なのか?

Thu, 24 Jun 2010 08:04:02 +0000

今日からiPhone 4がいよいよ発売。のはずなのだが、朝のニュースではとんとお目にかからなかったなあ。東京ではいつものように行列をしているはずだし、予約開始後早々に予約を中止し、尚かつ社長が初期入荷数が予約数を大きく割り込んでいることをつぶやくほどの事態になっているというのに。まあ、ごく当たり前の携帯電話の新製品の発売程度になってしまったということか。しかし、ほんまに売ってんのんか?

<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=967”>前回</a>、ドイツT-Mobileの料金体系の多彩さに驚いていたのだが、試しに他国のオペレータも検索してみると、いやードイツだけじゃあないわ。英国もフランスも複雑怪奇。日本の料金体系が複雑だと云われるけど、そりゃあ嘘だな。私にとってはSBMの料金体系の方がよっぽどわかり易いや。(ただしホワイトプランに限る。ブルーとオレンジはわけわからん。)現在詳しい料金が判るのは<a href=“http://shop.orange.co.uk/iphone/choose-your-4g-plan”>Orange UK</a>, <a href=“http://iphone.orange.fr/forfaits.php”>Orange France</a>, <a href=“http://www.t-mobile.de/iphone/tarife”>Deutsche T-Mobile</a>, <a href=“http://buyiphone.apple.com/ipa_preauth/content/catalog/att/”>AT&amp;T(US)</a>, <a href=“http://onlineshop.mb.softbank.jp/ols/html/model/iphone/campaign/service_price.html”>SBM(JPN)</a>。奇しくも各国1オペレータづつであるが、英国とフランスではO2, Tesco, Vodafone (UK)やBouygues, SFR (France)でも販売されるようだ。今の時点では、Web上で詳しい料金プランを見ることはできない。中でもO2(UK)は既に注文を受けているようだが、日本のIPアドレスでは撥ねられてしまう。 これらに加えて、英仏ではApple online storeでSIMアンロック端末も販売しており、Orange UKからは<a href=“http://shop.orange.co.uk/iphone/choose-sim-only-plan”>SIMアンロック端末用の料金プラン</a>も発表されている。結局日本にいるとどうしても日米の商売だけに目がいってしまうが、実は携帯電話に関しては日米が一番チマチマした商売をやっており、欧州のほうがよっぽどダイナミックにビジネスを展開している。まあ、最下位レイヤーのインフラ整備では逆なんだが。あと香港を中心とするアジアはもっと何でも有りだが、こいつはダイナミックというよりカオスだ。

ここまで多彩な料金体系になっていると一体何を比較していいか判らない。詳しい解析はそのうちInspector Gadgetに書くことにして、一つだけ比較しておく。 <table> <tbody> <tr> <td></td> <td style=“border: solid;”>本体価格</td> <td style=“border: solid;”>月額料金</td> <td style=“border: solid;”>通話</td> <td style=“border: solid;”>SMS</td> <td style=“border: solid;”>データ通信</td> <td style=“border: solid;”>期間</td> </tr> <tr> <td style=“border: solid;”>Locked</td> <td style=“border: solid;”>¥46,080</td> <td style=“border: solid;”>¥3,985</td> <td style=“border: solid;” colspan=“2”>ホワイトプラン</td> <td style=“border: solid;”>無制限</td> <td style=“border: solid;”>2年</td> </tr> <tr> <td></td> <td></td> <td style=“border: solid;”>¥5,705</td> <td style=“border: solid;” colspan=“3”>月々割り終了後</td> <td style=“border: solid;”>2年</td> </tr> <tr> <td style=“border: solid;”>Unlocked</td> <td style=“border: solid;”>£499(¥67,143)</td> <td style=“border: solid;”>£25(¥3,364)</td> <td style=“border: solid;”>600分</td> <td style=“border: solid;”>無制限</td> <td style=“border: solid;”>無制限</td> <td style=“border: solid;”>1月</td> </tr> </tbody> </table> 上はSBMでiPhone4-16GBをスーパーボーナス一括で購入したとき即ちSIMロック端末を2年縛りで使ったときの二年間の支払い、下はイギリスで本体をApple Online storeで購入しSIMをOrangeのアンロック端末用プランに加入したとき即ちアンロック端末を買って縛りの一切無い契約で2年使ったときの支払である。確かに、SBMの方が本体の価格は安いが、通信料はわずかながらOrange UKの方が安い。ホワイトプランと無料通話600分の差をどう考えるかは難しい。おそらく私の使い方だとホワイトプラン+ホワイト家族24に分があるが、データ通信中心の使い方だと600分でも充分な人もいるだろう。2年間の支払総額の差はわずか6150円。この差は外為レートの変動を考えればあってないようなもの。

「SIMロックを解除すると価格が4万円上がります」というのがオペレータの言分で、確かにAT&amp;Tの$199(Locked)とApple UKの£499(Unlocked)の差額約49,000円を考えると確かにそうかなと思わせるし、AT&amp;Tの二年契約で$199とSBMの二年使えば実質0円を比較するとSBMはずいぶんがんばっているように見えるが、それはまやかしであることがわかる。つまりSBMの二年縛りで通信料に奨励金を加えた総額はイギリスのアンロック端末を縛り無しで使う場合の総額とほとんど変わらないのである。しかも、iPhoneユーザに限ってはそんなことは決して無いと思われるが、二年以上使った場合には月々割りがなくなり、3ヶ月目に総額は逆転する。

今のままでSIMロック解除に応じないのはまったく不合理であり、少なくとも今の価格・料金体系を維持するならば、本体を一括払いで購入もしくは割賦残金が無く、月々割りを受けないもしくは月々割り期間が終了した場合はSIMロック解除に応じるべきであろう。

といわけで、このiPhone 3GSをUnlockしてくれるならすぐにでもiPhone 4(もちろんLock版を)買わせていただきますが如何、SBM様。 こんなとこに書いても伝わらん。つぶやけ!って?どうも私はあれ、好きになれないんだよね。あ、そもそも今は予約もできないんだったっけ?

どうしたIVC-18(再)

Wed, 30 Jun 2010 06:13:27 +0000

そろそろ8月に北京で行われるIVC-18の出張手続をとらねばならない。我が社の場合学会に出張する為には旅費の計算の為の学会が何時何処で行われるかということが記載された学会案内のようなものとともに、学会発表が予定されているという証拠に講演のプログラムを必要とする。どちらもWebのプリントアウトで充分なので普段は特に問題になることは無い。ところが、今回の北京会議、まだプログラムが発表されていない。アクセプトのメールでも来ていないかと探したが、これも無し。サイト内に何か情報がないかと思って探してみても、それもなし。それどころかパスワード確認の為に送られてきたメールはスパムフォルダの中。もしかして大事なアナウンスもスパムとして処理しちゃったのかしらん。やべー。

うちでは、来たメールは全て一旦研究室のメールサーバに転送してspam assassinとprocmailで分類整理後自分宛に再発送している。こういうことがあるので一週間にいっぺんぐらいはスパムのゴミ箱をあさるようにはしていたのだが、ここ23ヶ月さぼっていたような気がする。

なんとか学会案内とABSTRACT SUBMISSION SUMMARYの写しで誤摩化すしかあるまい。それよりまずは旅行社に見積もりを頼まねば。えっ、研究ですか?大学院生がやってくれているはずです。たぶん。きっと。

メタボリック?

Fri, 02 Jul 2010 01:44:13 +0000

まづは見てもらおう。

<p><a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/wp-content/uploads/2010/07/l_320_239_9FDC9D67-9C9C-4142-88D5-434EE4655033.jpeg”><img src=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/wp-content/uploads/2010/07/l_320_239_9FDC9D67-9C9C-4142-88D5-434EE4655033.jpeg” alt=“” class=“alignnone size-full” /></a></p>

お判りいただけるだろうか。バッテリが膨れ上がり、ケースを壊してしまっている。いわゆる「バッテリーが妊娠した」状態である。といってもここから新しいバッテリが生まれてくれるわけでも何でもないが。

それは、昨夜のことだった。いつものように(実はいつもとはちょっとだけ違っていたが)携帯電話のデータの同期をとるためにMacBookの電源を入れた。内蔵ストレージ32GBのうち既に半分以上を使ってしまっている携帯電話のデータのバックアップには時間がかかる。ほっといて見ていると、何もしていないのに窓が切り替わったり最小化されたりと何やら奇妙な動作をする。熱暴走かと思い、タッチパッドを触ってみるとマウスカーソルはちゃんと動く。ところがボタンを押してみてもあのマイクロスイッチ特有のカチッというクリック感がない。もちろんソフトウェア的にクリックも入っていない。すぐさま外部マウスで操作してみると問題無く操作できる。いや、全く問題無いわけではない。右クリックの反応にくらべて、なんとなく左クリックが鈍い。

はたと気づいて、そのまま電源を落としひっくり返してバッテリを外そうとコインでねじを回そうとするのだが、これが固くて回らない。渾身の力を込めてようやくバッテリを外したところがこれである。見事なメタボリック症候群というか、話には聞いていたがここまで膨れ上がったLiイオンバッテリを見るのは初めてだ。大体こうなるよりも前に容量減の症状でバッテリを交換していたので。どうやらバッテリが膨れ上がり裏からスイッチを圧迫してしまっていたのが奇妙な動作の原因だったようだ。

MacBook黒を購入したのは確か2006年の夏だったと記憶しているので、ちょうど4年。確かにバッテリの劣化する頃合いではある。一応5年を目処に買い替えを考えているのでへたってもらうにはちと早い。仕方が無いのでバッテリを注文した。15000円。高い。今現在は、ほとんどiPhone/iPadの同期と生協の個配の注文にしか使っていないとはいえもう少しがんばってもらわねばならない。いや、決して新MacBookPro 13“を買おうだなんて野望を持っているわけではないです、はい。

ワークステーション昇天

Thu, 29 Jul 2010 01:08:30 +0000

メインで使っているワークステーションの一台がどうも昇天したようだ。8月2日の物理チャレンジ2010フィジックスライブで使おうと思っていた機械だけに痛い。実は一昨日まで問題無く動いていたのだが、帰る前にshutdownし、フィジックスライブ用に調整しようと作業台に乗せて電源を入れてみたところ、ファンが回ってDVDのアクセスランプがついた後BIOS画面すら出てこなくなってしまた。業者に連絡したところオンサイトの修理だとべらぼうな値段になるようだ。ワークステーションといっても中身はPCと同じだし、一応うちの速度的には2番手、安定性では4番手、ソフトウェア整備状況的には1番手の機械ではあるが、4年前の機種(廃棄まであと1年だったのに)なので修理するのも気が引ける。問題は来週すぐに必要になるという点だ。

方策としては、安定性1番の機種は動かすわけに行かないので、速度1番・ソフトウェア整備状況だめだめという機械を急遽整備してもって行くか、安定性2番・速度3番・整備状況2番ただしでっかいという機械のジョブを一旦止めてもって行くか。今日中に答えを出さねばならない。まあ、これがマーフィーの法則という奴で、この程度の仕打ちはいつものことなので慣れてはいる。でも、こんなときに限って今午後と明午前はFD関係の会合がはいっているとは、ちょっとマーフィーは働き過ぎだな。

物理チャレンジ2010開幕

Sun, 01 Aug 2010 01:01:57 +0000

13:30より、第6回全国物理コンテスト物理チャレンジ2010の開会式。今日から3泊4日、閑谷学校で全国物理コンテストの第二チャレンジが行われる。言ってみれば物理版甲子園で、且つ物理オリンピック選手選考会。76名の高校生(3名は中学生)が、明日は理論問題5時間、明後日は実験問題5時間に挑むことになる。

私はといえば明日の午後に行われるフィジックスライブという催しで、計算機シミュレーションを体験してもらうべくデモを行う予定。この一週間は他にも行事がつまっているので連日岡山と備前とを車で往復するという強行軍になりそうだ。

今日の開会式での出し物は、カーボンナノチューブの飯島先生の講演と、岡山一宮高校のブラスバンドの演奏。こちとら飯島さんの話はさんざん聞いている(なんせうちの今の研究テーマの一つはグラフェン)ので、ちょっと食傷気味。むしろブラバンのほうが懐かしかった。でも一宮のブラバンって女の子ばっかりなんやねえ。物理チャレンジに来ている子達が男の子ばっかりというのと好対照。

ちなみにどんな高校生(中学生)が来ているのか紹介しておこう。高校名なんかよりも予選問題を見ていただくのが早いので実験のレポート課題を紹介しておく。

課題は「氷の密度を測りなさい」というもの。

これにすばらしいアイデアで応えることのできる高校生(中学生)が集結している。

この課題ですが、簡単そうに思えます?ちょっと考えてみれば、結構大変だというのがわかります。水の密度なら中学校の理科室にある程度の機材でも工夫すれば高精度で求められますが、氷となるとねえ。詳しい内容は、<a href=“http://www.phys-challenge.jp/”>物理チャレンジのサイト</a>にあります。

フィジックスライブ

Mon, 02 Aug 2010 04:00:15 +0000

物理チャレンジ二日目は理論問題。参加者は朝8時半から午後1時半まで理論問題、5時間の長丁場である。実験ならまだしも理論問題で5時間というのは相当きつい。今となってはとても出来ないだろうし、自分の高校生のときのことを思い出してもみても、大数(大学への数学)の難問問題集に図書館に籠って3時間というのが、連続して問題に取り組んだ最長時間だろう。午後は閑谷学校の講堂(国宝!)で論語の講義を聴いた後、フィジックスライブ。いよいよ我々の出番である。普段オープンキャンパス何ぞではやらない計算機シミュレーションの実演。高校生相手の学科の体験イベントではたまに分子軌道法の体験計算をしてもらうことがあるが、今回は密度汎関数計算という大盤振る舞いである。70名程度の参加者が8っつぐらいのブースを回るぐらいの配分なので2時間の間ほとんど喋りっぱなし。質問もおもしろく、参加者よりもこっちの方が楽しい時間を過ごさせてもらったかもしれない。終わった後は心地よい疲労感に包まれた。

さて、今日は高校生(若干の中学生も)の相手だったが、明日は高校の先生(若干の中学の先生も)の相手だ。

教員免許更新講習

Tue, 03 Aug 2010 12:08:57 +0000

朝から、教員免許更新講習。朝一番の開講式でテキストを配った後、部屋に戻って就職関係の書類作成。その後実験室に行って高校(中学からも一名)の先生方と実験。今頃閑谷では、物理チャレンジの実験問題に挑んでいるはず。今回の実験問題では半円柱状レンズ、偏光板数枚、LED光源などを与えられ、ブリュースターアングルの測定やらなんやらをやらされたらしい。

午後は計算機実習室に場所を移して実験結果の解析の実習と報告書作成。時間いっぱいまでかかったが、途中昨日のフジックスライブで使った機材の受取に行ったりしながら初日の講習会は無事終了。日程はあと二日のこってはいるが、私の担当分はこれでおしまい。夜は閑谷学校に取って返して懇親会。食べ盛りの高校生のはずなのだが、意外に食べていない。というか、おっさんたちが食べ過ぎなんだって。物理屋のパーティでは食べ物が一瞬でなくなるというのはもはや常識化している。

補講?補習?

Tue, 10 Aug 2010 02:59:08 +0000

この暑い中、補講の二連荘。昨日といい今日といい、夏休みとは思えん。というか、IVCまで二週間を切ったわけで、今年は夏休みはない。明日からは本格的に昼食難民になることになる。

北京も暑いんだろうなあ。

物理チャレンジ2010閉幕

Wed, 04 Aug 2010 01:39:28 +0000

8月1日から4日間閑谷学校で開催されていた物理チャレンジ2010の閉会式。今回の理論問題は易しかったのか得点分布が高得点側にひどく偏っている。一方、実験問題は6割ぐらいの得点の周りにほぼ正規分布をしており、(ただし閉会式ではこのデータがソフトウェアの不具合で表示されなかった。これだから大事な場面でマイクロソフトの製品は使いたくないんだ。)分布としてはノーマル。ところが、内容を考えると実験問題の方が基本的な「易しい」といえる問題で、「理論(座学)」には強いが、「実験(実践)」に弱い」という受験対策中心の高校での学修の問題点をあぶり出すものとなった。同時に単に実験の手際の悪さや経験の無さだけが問題ではなく、「説明書きをよく読んでいない」とか「指示をよく聞いていない」とかいう問題も明らかになった。

その後は打ち上げ。物理屋の宴会はやっぱり食い過ぎである。駅前のバイキング料理の店だったのだが、いい歳のおっさんがカップに山盛りのパフェというのはいかがなものか。しかもデザートにではなく、冷酒の肴にである。そういう私も禁じていた油物を久しぶりに食らうなどちょっとカロリーの摂り過ぎとなった。節制せねば。

成績評価完了

Wed, 11 Aug 2010 05:52:02 +0000

昨日の補講を終えようやく成績がつけられるようになった。昨日の応用数学の分を表計算ソフトに入れ、若干ゴニョゴニョッと配点をいじり、あとは提出用用紙に転記しておしまい。さあ、ここからはIVCに全力投球だ。

ちなみに今日の昼食は出社途中に行きつけのパン屋さんで焼カレーパンとチキンサンドを買って、その近くのコンビニで野菜ジュースを買って済ませた。

どうなってんだIVC-18

Thu, 12 Aug 2010 02:53:31 +0000

今日から本格的にIVC-18のポスター作成。春の物理学会からあんまり進展してないんだけれど、まあ勘弁してもらおう。ところがいざポスターを作ろうとすると、 「いったいどんな大きさでつくればええんや」 既にサイエンティフィックプログラムは発表されているので、目を皿のようにして探してみるのだが、無い。全く情報が無い。最近のこの業界の慣例から考えて、A0が貼れないということはあり得ない。たまにB0ではみ出している人を見かけるが、国際規格でない大きさで出してはいけない。気持ちはわかるけどね。大きいことはいいことだ。したがってA0一枚にしとけば、スマートだし、まず問題はなわけだが、どうせA0の出せるプリンタもってないし(A1は出せる)、できるだけスペースはいっぱいいっぱいに使いたい。A0なら一枚しか貼れないスペースでもA1三枚なら貼れるということもよくある。 A1二枚は貼れると仮定して、二枚でも三枚でも四枚でも(どう考えても五枚貼れるだけのスペースがもらえることは無いだろう)いけるレイアウトを考えるしかないか。

今日は曇っていることもあり、昼飯は山の下まで出かけることにする。雨に降られなければよいが、晴れの国岡山を信用することにしよう。

停電2010

Thu, 12 Aug 2010 04:26:35 +0000

毎年恒例となっている停電だが、今年は20日と22日だ。

今朝学校へ来てメールを見ようとすると、Mail.appがMobileMeとの同期がとれないとほざいている。「えー、ネットワークトラブルー?」とばかりSafariを立ち上げてみても学科内以外繋がらない。「ということは上流か、センターは夏休みだろうなあ」と思いつつ、メールの未読に目を通していると、ふと「停電」の二文字が目に入った。「もしや」と思い調べてみると今日は午前中情報処理センターと図書館のある建物が停電だというアナウンスメントが見つかった。「そうか、またこのシーズンがやってきたか。うちの建物はいつやったかな・・・・。無い。」アナウンスメントが見つからない。恥を忍んで隣の先生にお願いしてようやく今年度の停電スケジュールが把握できた。

まずは20日(金)。ポスター印刷予定日なのだが、これは来週早々にはポスターを印刷しろというお告げだな。

次が22日(日)。23日から北京に行くわけで、22日は来るつもりはなかったのだが、メールサーバとウェブサーバを再起動に来なければなるまい。そうでないと北京でメールが読めない。

なんかしらんがこの停電、毎年絶妙なタイミングで来よるなあ。

ポスター作成はつづく

Mon, 16 Aug 2010 06:11:59 +0000

さて、今年のお盆は土日でちょうど良かったというか、お陰でお盆休みがなかったというか、何にせよIVC-18@Beijingに向けてフル稼働である。問い合わせをしていたポスターのサイズも判明した。

The Maximum poster size is 90*120cm. Pins,double-sided tapes and such instruments will be provided by the conference office.

だそうだ。返事は先週既に来ていたのだが、メールがスパムに埋もれていたのに気がつかなかった。うちのSpamAssassinがはじき出したスコアは25.1。典型的な出会い系スパムが30から100であるからそれよかましだが、薬系やウイルス系並みのスコアである。

やっぱり、いきなりマルチパートで中身が

Content-Type: text/plain; charset=UTF-8
Content-Transfer-Encoding: base64

じゃあ怪しさ120%だよなあ。

ともあれ、これでポスター作成に取りかかれるというものだ。90×120ということはA0ポートレートということだな。予想通りだ。予想通りとはいえ、狭い。どうやってこの中身をA1二枚に収めろというのだ。(もちろん字を全部24ポイントにするとかいうのは無しで。)何かインチキできんのか。

IVC@北京(1)

Mon, 23 Aug 2010 00:26:27 +0000

いよいよ今日からIVCで北京へ。今回は停電の所為もあってポスターの完成も早かったし、余裕である。今回は一人の旅程ということもあり朝一で岡山を出れば関空になんとか間に合うと思っていたのだが、冷静になって時刻表検索をしてみると、どうも接続が悪く間に合いそうにない。そこで急遽前泊と相成った。宿はエアポートワシントンH。ここに泊まるのは初めてである。良くも悪くも上等なビジネスホテルといったところ。最大のメリットは館内に24時間営業のコンビニがある点。 朝7:40のシャトルバス乗車、7:50関空着。既に座席指定まで済んでいるので自動チェックイン機でボーディングパスを手に入れる。他のカウンターは長蛇の列だが自動チェックイン専用カウンターは閑古鳥がないており荷物の預け入れも一瞬。8:00にはいつでもパスコンを通れる状態となった。 時間があるのでまずは両替である。今回はあんまりクレジットカードを使うつもりが無いので一寸多めに一万円相当を両替る。10106で700元哉。これで割勘時に、現地貨幣総取クレカ払いにはなるまい。次いで携帯用スリッパを買いに売店に。北京迄は高々3時間なのでスリッパに履き替える迄もないと思っていたのだが、ホテルにスリッパがないだろうことに気付き急遽買っておくことにした。そういえば毎回スリッパを買っているような気がするが、あれは一体何処に在るのだろう。 買物も済んで一寸早いような気もするが保安検査場へ。 ところがここからがら長い。夏休み中ということもありセキュリティとパスコン合わせて30分以上。 それでも搭乗迄は一時間ほど余裕がある。ゲートが中間駅の近くだったのでので「六甲」へ。ここは無線LANが使えるので重宝している。搭乗は予定通り。機体は横6席の小型のジェット機。ところが、いつまでたってもタクシングする様子がない。結局離陸したのは定刻の45分遅れ。北京到着は現地時間12:45。

飛行時間が短いのに加えてちょうどお昼時ということもありシートベルト着用サインが消えるのを待っていたかのようにミールのサービス。いつも思うことだが、日本の航空会社は温かい米飯を出すことにあまりにこだわりすぎ。ヨーロッパ便のように10時間を超えるようなフライトだと一食ぐらい温かい食事が嬉しいが、3時間程度の短距離便ならコールドミールで十分。しかも米飯はもっとも糧食として適さない。加えて、これは他の航空会社でも思ったのだが、航空会社の重役にはそば好きが多いのか知らんがそばを出しすぎ。そばは米飯以上に糧食として不適切。そもそもそれだけでそばつゆだ薬味だと別包のアイテムが増えるのに加えて、音はするは、液体は飛び散るは、良いとこなしである。機内食を検討する立場にある人間がビジネスクラスばっかり乗ってるんとちゃあうかとまで思えてくる。

今回はそれに輪をかけて、「枝豆」である。生ビールに枝豆という習慣の無い私にとっては、フォークだけで食べられないは、ゴミは出るは、最低の機内食アイテムと言える。

そうである、今回でも機内食を食べるのにフォークしか使っていない。どうしてフォークだけで食べられるものにしないのか。工夫次第でいくらでも食べやすく、ゴミが出にくく、しかも美味しいものが提供出来ると思うのだが。見本としてはエールフランスで到着前に出るコールドミールである。パンとチーズ、ハムにポテトサラダといったものだが、非常に満足度は高い。

そうこうするうちに北京に到着。ここもひたすら混んでいる。まあどうせラゲッジクレーム律速なのだが。外国人用の入国審査の行列が一向に動かない。遂には向こうも業を煮やしたらしく、中国人用ゲートも外国人に全開で何とかこなした。実際には外国人用のゲートに二人ほど異様に時間をかけるもとへ、職務に忠実な入管審査官がいたようだ。ラゲッジクレームについたのは着陸後かれこれ30分以上は経っていただろうか。でもまだターンテーブルは回っていなかった。この時間を利用してSIMの自販機を探す。随分目立たないところにchina unicomの自販機を発見。ネット等で空港のラゲッジクレームにあることを知っており、ある筈と思って探してやっと見つけることができたぐらいで、あると思って探さなければ決して存在に気がつかないだろう。本当はchina mobileの方が欲しかったのだが、見つけることはできなかった。「如意通」というGSMのSIMをゲット。100元哉。本当はW-CDMAのが欲しかったのだけれど選択の余地はなかった。同時に100元分のトップアップバウチャーも購入。SIMをiPhone3Gに突っ込んだあたりでスーツケースが回って来た。後はホテルでだな。タクシー乗り場に行ってタクシーを拾う。普段はタクシーを使うことは無いのだけれど今回はちょっと訳有りで使ってみたのだけれど、やっぱり二度と使うまいと決意。いやタクシー自体は問題無い。ネットなどではいろんな事例や意見を聞くけれども今回乗ったタクシーは空港からホテル(オリンピック公園の近く)までで64元+高速代10元。高速代の分までちゃんとレシートをくれた。100元札を出したところお釣りに25返してよこし平気な顔をしているあたりは愛嬌だが、こっちも気持ちよく知らんぷりをした。問題は高速道路それ自体にある。意外な事に気温は日本ほどには高くなく、冷房を入れないで窓を開けて走るのだが、高速道路で窓開けて時速100キロで疾走はちょっと勘弁して欲しい。その上乗っていたタクシーの運転手はそうでもなかったが、運転マナーがあまりにも「大阪方式」である。いやー、大阪の人間は世界中何処にいってもやっていけるなあ、というのはともかく、大阪でも、渋滞時の中国自動車道以外では滅多にお目にかかる事のない走行車線で路肩を利用した追い抜きを時速100キロ以上でやってのける車が一台や二台では無い。

ホテルの部屋は最上階(13階)の結構広めのツインルーム。ホテルの予約に関しては完全に清華大学の先生(の秘書さん)に任せてあったのでちょっと心配だったのだが、宿泊期間(他の関係者よりも前後二日短い)もちゃんと伝わっていた。 ホテルは一応4星ホテルなのだが、・・・。まあ、今後自分でとるような時があっても絶対ここにはしないな、きっと。ただ室内履きはちゃんと備えられていた。まあそんなもんである。

ホテルと会議場は隣り合っている事はわかっていたが、なんと中で繋がっている。増築に増築を重ねたどっかの温泉宿みたいな感じの変に傾斜のついた廊下や一段の高さと幅が微妙に不自然な階段を抜けると会議場に到着した。

受付で名前を告げて「参加者用グッズ一式」を手に入れた。国際会議の密かな楽しみの一つにこのグッズ一式、正確にはそれが納められた鞄が挙げられる。歴代のIVCの鞄にも講義用グッズを入れて普段学内の移動に使っているものが多い。今回は中途半端な大きさのエコバッグ風。微妙だ。少なくともこの会期中は自分のバッグを使おう。さて、中に入っているものを見てみよう。 <ul>

<li>プログラム。Webで配付されているが、それよりも若干詳しいようだ。でも重要な追加情報は無し。</li>
<li>周期表が二枚。最近スポンサー企業からの記念品としては周期表が流行りなのだが、今回のはどちらもイマイチ。前に同じように国際会議の記念品で何処かからもらったマウスパッドを兼ねた周期表が良かったな。</li>
<li>ノート一冊。</li>
<li>ボールペン一本。これはなかなかに使い勝手がよい。やっぱりノートをとるためのボールペンは太文字用がベスト。ちなみに速記用として売られている一ミリぐらいの太さの芯のノックダウンペンシルしかもノックダウンではない回転式のものを現在探しているのだが、、なかなか適当なものが見当たらない。記念品の中で変わったところでは、</li>
<li>扇子。やっぱり暑いという事なのか。やっぱり以前周期表の団扇を配っていた会議があったが、今回の扇子は漢詩。白居易やらなんやらいろんな詩人のオムニバス。あとは</li>
<li>各種パンフレットと</li>
<li>アブストラクト集のCD-ROM。なるほどそう来たか。ちなみに印刷したアブストラクトは入ってない。ここまでは予測していた。</li>

</ul> すぐさまパソコンルームに飛び込んで中身を見てみた。

「げっ、何じゃこれは」

CD-ROMの中には、一つのフォルダに全てのアブストラクトが1つの発表につき1つのwordファイルとして保存されている。ちなみにこの会議、五日間隙間なしの11セッションがパラレルで行われるという巨大な会議で、一般講演だけでもざっと300はあろうかという会議である。これに基調講演やら、レクチャーセッションやらポスターセッションやらを加えると一体どれだけのファイルがここにあるのやら。しかもファイル名は何かしらの法則性のあるようなものではなく、全くのランダムな文字列にしか見えない。プログラムにそれぞれアブストラクトコードが記されているのでそれで参照しろということなのだが

「こんなもんCDドライブ付きのPC無しにどうせいちゅうんや」

こっちの目算としては、アブストラクトがCD配付までは予想していた。恐らく印刷イメージのPDFファイルが各セッション毎に入っているだろうから、Surface Scienceのセッション三つだけの分をネットでiPadに送って読めばいいだろうと思っていた。ところがこれではそれもままならない。

しかも会場に無線LANはあるのだが、これがアクセスポイントのSSIDとWPAキーが配布される格好ではなく、アプリケーションゲートウェイのユーザーIDとパスワードを配布するという格好。これってMS-Windows+IEの組み合わせ以外ではうまくいかないのが多いんだよね。案の定、iPhoneは繋がるにもかかわらず、なぜかiPadはつながらない。しかも遅い。とてもネットクラウドストレージが使える早さではない。ちなみに会期中にとある方にメールで送っていただいたプレプリントのpdfファイル、約800KBは結局会期中にダウンロードすることは叶わなかった。

そんなこんなで結局到着した日は、ほとんど午後のセッションに出ることはできなかった。しょうがないので4時すぎからのレクチャーセッションだけの参加となった。この夜の夕食は宴会。初日にコンファレンスバンケットのある会議も珍しい。

IVC@北京(2)

Tue, 24 Aug 2010 14:00:35 +0000

6:30食堂が開くのと同時に朝食に飛び込む。まあ定番のビュッフェ形式なのだがなんだか品揃えが中途半端である。前回の北京や厦門並の朝食を期待していたものにはちょっと肩透かし。まあそれならそれでシリアルとオレンジジュースと果物とヨーグルトがあればそれでいいんだけれど。

昼食の空き時間を利用して携帯電話のリチャージヘ。ヨーロッパとかだとニュースペーパースタンドでもスーパーマーケットででも目にするので中国でも簡単に考えていたのだが、いざとなると「いったいどこへいけばいいんや」

まずはホテルのレセプションで尋ねてみることにする。

「どこでプリペイド携帯電話のリチャージができますか」

「携帯ショップでできますよ」

「だからその携帯ショップの場所がわからんから聞いとんじゃぼけっ」

なんとか場所を聞き出すとブロック一つとなりの教えられた場所に向かった。ここの所の会話はずいぶん整理しているが、モバイルIT系の英語がほとんど通じず、往生した。

で、ほどなくショップに到着。結構小綺麗な店でなんとなく最新式と思われるような携帯電話が並んでいる。ところが、ここでも全くといって英語が通じない。結局その携帯電話ショップでは携帯電話とSIMは売っているが、トップアップヴァウチャの類いは扱っていないとのこと。じゃあどうすれないいんだと尋ねると、隣にある怪しげな電器屋のまだ奥に案内された。ここでも英語は通じないが、意図は完全に通じているらしくお望みのリチャージカードが出て来た。一日に100元づつ使っているんじゃあソフトバンクの国際パケット定額とあんまり変わらないなあ。

その後、紙に「中国联通充値卡」と書くことを覚えてからはスムーズにいくようになった。スムーズでないのはピンコードの入力である。何度入れても「あなたの入力したパスワードは正しくありません」と冷たく言われてしまう。何がいけないのかさっぱりわからないのだが、十回以上挑戦してやっとチャージが確認できた。

昼食はバイキング。今夜の宴会のことを考慮して若干控えめにしておく。

夕食はA3プログラムの打ち上げを兼ねた宴会。主賓はSTMでノーベル賞を受賞したローラー博士。10何年か前に岡山に来ていたときにお合いして以来だが、さすがに覚えてはいらっしゃらなかったようだ。

料理ははっきり言って昨日の宴会より格段に味が良い。特に河豚の蒸し物と鳩の唐揚げが絶品。確実に食い過ぎ、いや飲みすぎである。

IVC@北京(3)

Wed, 25 Aug 2010 14:57:44 +0000

いよいよポスター当日。

今回は8:00から12:00までに掲示を終え、12:00から14:00までがポスターセッションとランチで14:00になったら撤去することが求められている。「有り得ない」事続きのこの会議だがこれだけは、今までのIVCとは違って我が意に適う。普段からポスター掲示時間は発表者の権利と主張している私は当然8:00ジャストに会場へ。ところが会場係のスタッフは来ているのに会場の扉が閉まったまま。会場係が慌てて鍵を取りに行っていたらしく程なく会場には入れたのだが、既にもう何人もポスターの掲示を始めている。一体どこから入ったんだ。

午前中は昨日、一昨日のセッションが嘘のような閑散としたセッションに出席。確かにグラフェンに押されて吸着系はあまり流行っていないのか。しかしインバイテッドがプログラムされていないからといってこれはないやろ。なんと二人のチェアのうち一人はまだ来ていない。おかしいなあ。さっき僕を追い抜いて行ったときに挨拶をした憶えがあるのだが。

時間になったので会場へ。皿に適当に盛り付け、幸い端っこに当たった自分のポスターの近くで食いながらポスターの見張り。やっぱり流行りもののグラフェンだと食い付きがよい。

これで一応仕事はおしまい。明日はイクスカージョンにでも出かけるか。

IVC@北京(4)

Thu, 26 Aug 2010 14:58:41 +0000

今日はエクスカージョンで万里の長城へ。北京の近くには何箇所も観光できる場所があるようだが、会議で用意しているツアーは、最も有名で観光客も多い八達嶺長城と、若干小規模だが景観に優れるという慕田峪長城。ツアーデスクのお姉さんの口車に乗せられて慕田峪のツアーを申し込んだ。何でもこっちの方が混んでいないのでゆっくり廻れるとのことだ。確かにバスの中で勘定してみると参加者は20人弱。 少ない。

だいたいの出発時刻は申し込み時にわかるのだが、正確なミーティングプレースと時間は前日の夜にホテルの部屋に電話がかかって来た。私らみたいに会議お勧めの宿に泊まっているものはいいのだけれど自分で他所のホテルをとってるような人はどうするんだろう。ミーティングプレースだってホテルのロビーだし。

8時20分に待ち合わせ、バスに乗り込んで出発したのが8時30分。バスの中でガイドのお姉さんが順番に携帯電話の番号を教えて行った。迷子になったら、電話をしろということだ。いよいよ世界中何処に行っても携帯電話はディフォルトになっているようだ。日本のオペレータも国際ローミングをよほど安くするかSIM Unlockedせめて国内のオペレータロックのみにしてもらわないと不便極まりない。

9時20分、明十三陵到着。神路を約一時間かけて歩く。ほとんどトイレ休憩の代わりのようなもの。

10時20分、長城に向けて出発。と思いきや5分でなんか広い駐車場に入って行った。Beijing jade carving factory、有り体にいえば玉製品を中心にしたお土産物屋さんである。ここで買い物タイムの後昼食。買うものも無いので早々に食堂に行き、ポーランドからの御一行様とだべっていた。昼食は何とかの炒めものいろいろ。食事をしていると八達嶺長城ツアーティームと合流。千葉大のS準教授やらポステクのY教授やらはそっちのツアーだったようだ。

12時、お土産物屋兼食堂を後にし、今度こそ長城へ。さっきガイドさんの携帯電話の番号を聞いた訳だが私のchina unicomのケータイは圏外になっている。大丈夫なんだろうか。

13:10目的地到着。16:10までの自由時間となった。この長城では途中までリフトで上がることができるのだが、「えっ、リフト代は自前なの?」登りのリフトと下りのスライダーで65元なり。帰りのタクシー代にとっておいた100元札とさよならすることになった。今晩の夕食の事もあるしほてるのキャッシュディスペンサで少し下ろさねばなるまい。

リフトでまず長城の比較的低い部分に上がった後長城沿いに歩く、歩く、歩く。ひたすら歩く。気温はそれほどでも無いのだが、日差しはきつく起伏の激しい長城を行ったり来たりするため汗が吹き出す。この長城にはリフトとケーブルカーでアクセスできるところがあるのだが、リフト降り場からケーブルカー降り場までをあるいて折り返してリフト乗り場まで。この間約一時間半。いいかげん膝が嗤って来たので、スライダーで降りる事にする。金属製のボブスレーのコースみたいなところを小さなトロッコのようなものに乗って降りるのである。それなりに楽しいのだが、この歳になるとこの態勢で長時間いるのは腰がかなりつらい。ようやく下界に降りた時には膝と腰が危険な状態になっていた。バスの駐車場に戻ると集合時間までにまだ一時間ある。運転手さんはバスのトランクルームを全開にしてよくお休み。ガイドさんは近くの木陰でケータイ電話に忙しいようだ。私もメールのチェックをして、返事のメールを一つ書いて、でこの文章を書いている。さっきの翡翠の工房では圏外だったchina unicomも万里の長城ではつながる。昨日200元をチャージしておいたのだがまだ100元以上残っている。昼の日中だというのに木陰にいるとかなり涼しい。

ミーティングタイム十分前、バスのエンジンがかかったのを期に私も含めて何人かがバスに乗り込んだ。

4時10分きっかりにバスは動きだした。

5時35分ホテルに到着。

ホテルで千葉大の先生やら京大の先生やらと出会い、近くの湖南料理店で夕食。ひとり100元。明日のタクシー代をぼられたとしてもちょっと現金をおろしすぎたかと後悔する。まあそんだけ御土産を買いなさいって事だな。この会議中に追試のアレンジをしてもらった事でもあるし。

IVC@北京(5)

Fri, 27 Aug 2010 14:10:49 +0000

今日は帰るだけ。フロントに荷物を預ける気にもなれず、少々早いが早々に空港へ。実はこれが正解だった。タクシーに乗り込むと運転手は厳ついおっさんだったが運転は極めてジェントル。目立ったトラフィックジャムもなく北京空港第三ターミナルに到着。昨日一緒に飯を食った華人研究者に「北京首都国际机场三号航站楼」をメモに書いてもらっていたので非常にスムーズ。

空港についてメールをチェックすると「Airport Wifi (Free)」というSSIDが見えるではないか。早速繋いでみると、やはりアプリケーションゲートウェイに繋がるだけで、ユーザIDとパスワードを要求される。それでもフリーを謳うぐらいだから何か方法がある筈と、そこら辺を物色しているとインフォーメーションデスクの横に公衆無線LANのインストラクションを発見。ただしオールチャイニーズ。さすがに込み入ったインストラクションは大学入試の漢文の知識のみで何とかなるものではない。いや、正確には殆ど何とかなった、ただどうやって印字されたIDとパスワードを手に入れるかという一番肝心のところが読み取れない。ところが隣はインフォーメーションである。おネーさんに尋ねたところいつものわからん英語のすったもんだの末チェックインカウンターの逆サイドにある機械の前に連れていかれた。そこに係員がいるのであとは彼女(彼女だった)に訊けという。その機械にパスポートを突っ込んで「SCAN」のボタンを押すと程なくIDとパスワードが印字された紙が出力された。近くのカフェに行きカフェラテ30元で座席を確保すると早速iPadでアクセスを試みる。ブラボー、繋がった。北京に来て五日目、帰る日になってようやくiPadがネットに繋がった。ところがやっぱり非常に遅く、メール程度なら問題無いのだが、Webは非常にストレス。ここでもメールに添付されているプレプリントのpdfファイルはダウンロードできなかった。まあ、このカフェは構内の一番端っこだし、後でもっと電波の強い所を探してみよう。公衆無線LANのIDを配布する機械の隣にchina unicomのprepaid SIMを売るあの自動販売機があった。そこだけでなく、あるは、あるはチェックインカウンター二つに一つぐらいの間隔でベンディングマシンが並んでいる。普通の売店がデパーチャに集中するのはわかるのだが、何でprepaid SIMとtop-up voucherのvending machineまでdepartureに集中しているんだ?意味無いだろうに。

暇なのでこんどはフードコートに入ってみる。ちょっと早いが昼飯どきなので何か食べてもいいのだが、どうせ飛行機の中で何か出るのに決まっているのでビールだけにしておく。青島麦酒18元也。カフェラテが30元でビールが18元というのは納得しかねるが、まあそれがくうこうというものだと適当に納得しておく。支払いをすべくビルを要求するとなんと15元だという。どうなっているんだ?これだから中国は油断ならない。メニューの値段より安い分には客も何もいうまいが、高かった日にゃあどうなることか。結局遅いながらも空港でiPadがネットに繋がった事からchina unicomのprepaidは100元程が残ってしまった。

相変わらず出国審査とセキュリティーチェックには随分並ばされる。他の所なら出ていく奴までそんなにチェックすることもあるまいにと思う処だが、某国からの日本への入国経路であることを鑑みると、せいぜい厳重にチェックしてもらわねばなるまい。 結局ポストパスコンエリアについた時にはボーディング1時間前。まあまあである。しかし相変わらず無線LANの入りは悪い。これはpcでもそうなのか、iPadだからいけないのかわからないのだが、頻繁に繋ぎ直しになり、重い作業は一切できない。昨夜一緒に食事をした京大の先生はMifiを関空でレンタルしていらしていたのだが、そういう方策を用意しておいた方が良いのかもしれない。返ったらb-mobileのポケット無線ルータを調達しておこうか。いずれにせよ次のオーストリアには間に合いそうも無いが、ヨーロッパは何処でもまともに無線LANが使える事を期待している。

飛行機は又もや遅れて出発到着予定時間でみて30分の遅れ。これは飛行機中で摂るのが夕食だと思った方がよさそうだ。さて、今回の機内食はショートパスタ魚介のクリームソース。相変わらずコールドミールはそう悪く無いのにメインの温かい料理は今一。発想はそう悪く無い。麺類の中ではショートパスタが最も機内食に向いているのは確かである。ただし、パスタの半分ぐらいにはソースがかかっておらず、具も少ない。その上やはりここでもきしめんもどきの麺である。パスタと麺と麺で被る上にやはりそば汁で食わせるタイプのメニュー。これは来る時にも述べたように機内食には最も適さない。抗議の意味とダイエットのためきしめんには手を付けない。ただし、こんなにワインを飲んでいたんではダイエットの意味は殆どないが。一連のミールがらみのイベントが終わった時点で残り時間はほぼ一時間半。IPadで音楽を聞きながら過ごす。

関空着、久しぶりにすんなり荷物が出て来たので税関はほとんど一番乗り。最近は税関で止められることもとんと無くなった。あんまりちょい悪オヤジには見えないらしい。別にそう見られたい訳でもないのだけれど。この分だと岡山着は21時5分。家には21時20分には帰り着きそうだ。やっぱり海外から返ってくる日は長い一日になるなあ。

OSXサーバ昇天

Mon, 30 Aug 2010 01:59:52 +0000

20日の停電の後、OSXサーバがどうも起動しなくなっており、忙しさにかまけてほっていたのだが、ようやく今日チェックした。PRAMをクリアしてもSMCリセットしてもリンゴマークから先に進まない。こいつは学生みんなの認証情報からユーザファイルまで全部を供給してくれるサーバでうちの研究室で一番故障して欲しくない機械である。しょうがないので急遽mac mini w/snow leopard serverを発注した。

というわけで、学生諸君。iMacの電源を入れても自分のIDではログインできない。機械固有の研究室ID(ソフトウェアのインストールのときなんかに使うやつ)でログインしてくれ。幸いターゲットモードでは起動するので、欲しいファイルは言ってくれれば渡せるようにする。まあ新サーバがくるまでの辛抱だ。

電子物性の基礎2010/9/30

Wed, 29 Sep 2010 02:43:40 +0000

電子物性の基礎9月30日講義分の<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/dokuwiki/doku.php?id=lectures:電子物性の基礎”>講義資料</a>を用意しました。各自、適宜ダウンロードして利用してください。量子力学が何故必要になったかという話をします。同時に光(光子)と電子のエネルギーと波長の計算の仕方を取り扱います。定期試験の頻出問題であり、多くの皆さんが計算法を混同して混乱している問題なので課題の問題を解きながらの復習が不可欠です。

まだ、時間割確認票を取りに来ていない人が<strong>ひとり</strong>います。早う取りに来んかい、このぼけ。

電子物性の基礎2010/10/7

Wed, 06 Oct 2010 03:00:27 +0000

電子物性の基礎10月7日講義分<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/dokuwiki/doku.php?id=lectures:電子物性の基礎”>講義資料</a>の用意ができました。各自、ダウンロードして利用してください。いよいよシュレディンガー方程式ですが、具体的にシュレディンガー方程式を解くことができるようになることが目標ではありません。方程式の解がどのような性質を持っているかを知ることが目標です。ただし、今回扱う例題は微分方程式としては前期の数学IIIで習った二階定係数線型常微分方程式です。この方程式は量子力学だけでなく、電気回路から制御工学までいたるところで出てきますから必ず解くことができるようになってください。前期の数学IIIの教科書を引っ張り出してきてもう一度復習しておきましょう。それが面倒だという人は講義資料のページに補遺を置いておきました。せめてこれだけでも読みましょう。

Appleの新製品発表とか

Mon, 25 Oct 2010 02:14:15 +0000

「選択肢が多すぎると人は決めれなくなる」といっていたのは誰だったか、どこかの証券会社のCMでやっていたのだが、思い出せない。確かにその通りだなあと最近実感した。いや、なに、ちょっと遅くなってしまったけれどAppleのMacBookAirの話。もしこれが、11インチモデルのみだったら絶対朝一で「ぽち」っていたと思うのだが、二種類あるというだけでその場では決められず、こんなもんは勢いで「ぽち」らないかぎり、まだ今使ってるMacBook/Dynabookは充分使えるよなあとか、出張用アイテムはiPadに移行しようとしてるんだよなあとか、そもそも128GB程度のストレージじゃあiPad/iPhoneの母艦として使うには容量不足だよなあとか、いろいろ考えてしまうと結局買うことができなくなってしまった。

今回のAppleからの発表は、他にも <ul>

<li>iLife '11</li>
<li>FaceTime for Mac</li>
<li>Mac OS X Lion</li>
<li>Mac App Store</li>

</ul> iLifeはオープンキャンパスなんかで使われている学科紹介DVDを作ったりしているので結構興味はあるのだが、どうせ精々一年に一回しか使わないので毎回使い方は試行錯誤。これまで他のソフトウェアを併用しなければ出来なかったことがiLifeに標準でついてくるiPhoto/Garage bandで出来るようになったのはいいんじゃないか。iPhotoを一番よく使ってはいるが、これは単にiPad/iPhoneで写真の同期をとるため。

今回最もうれしかったのはFaceTime for Mac。いやー、とうとう来ましたねえテレビ電話。まったくSFみたいだ。もちろん3Gのケータイ電話にはもう何年も前からその機能だけは存在するけど画質とかがまだまだだったでしょ。iCahtみたいなビデオチャットのシステムはなかなかに高画質でいいんだけどいかんせんコンピュータ(固定)対コンピュータ(固定)。コンピュータ(固定)対ケータイ(移動体)というあたりが、まさにSF的シチュエーションなんだ。まあWifi環境でないと使えんのだが。

Mac OS X Lionについてはもうどうにでもしてくれという感じ。Mac OS Xになって中間層にBSD(unix)互換レイヤーが出来て以来、公式にBSD層にアクセスする方法(つまりTerminal.app)が廃止されない限りは見た目はどんな風に変えてもらってもいいわ、もう。UIについてぶつくさ言うのはもう疲れた。(まあOS XはWindowsなんとかよりはずっとましなんだが。)

Mac App Storeは便利そうだ。どうせこの歳で、Macの上で、XXXなゲーム(伏せ字だよ。他意は無いよ。勘ぐっちゃだめよ。)を動かすことを期待してはいない。それにAppleがどんなにきびしく<strike>検閲を</strike>審査をしようが通常のチャンネルが無くなってしまうわけではないからね。それよりもsoftwareの購入履歴やライセンスが一元管理できる方が利便性は高い。(そんなことが出来るんかどうかは知らんが。)ただ、見積書/納品書/請求書の三点セットの発行と公費で購入できるような仕組みは欲しいな。この際アカデミック向けのMac App Storeアカウントを組織に発行するようなことをすればいいのに。

まあ来年はデスクトップのVAIOとMacBookが買い替え時期を迎えるので、全体を考えながら何を買うか決めよう。特にデスクトップの入れ替えには個人事業主たる相方の意向の方が重視されるわけだし。

あ、もちろん大学では注文しますよ。これで学生さんの発表用と私の講義用とを分けられますから。

電子物性の基礎2010/11/04

Tue, 02 Nov 2010 07:15:30 +0000

「電子物性の基礎」11月04日講義分<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/dokuwiki/doku.php?id=lectures:電子物性の基礎”>講義資料</a>の用意ができました。各自、ダウンロードして利用してください。

今回は「水素原子」です。これまでで一番分量が多いです。数学です。鬼です。何とでも云ってください。さすがに全部を覚えろなどとは言いません。今回は大事なとこには「重要」マークを、後で何処に書いてあったかだけ解っていればよいものには「参考」マークがついています。「重要」マークのスライドは本当に大事だからね。

SIMロック解除なんて吹っ飛ぶかも

Thu, 04 Nov 2010 08:42:12 +0000

<a href=“http://jp.techcrunch.com/archives/20101027iphone-sim-cards/”>TechCrunch</a> 経由<a href=“http://gigaom.com/2010/10/27/is-apple-about-to-cut-out-the-carriers/”>Gigaom</a>、一週間程前の「噂」レベルの記事なのだが、結構面白いので紹介。

要はアップル社が欧州向けの次期iPhoneにジェムアルトという会社のUSIMを採用するかも、という噂レベルの話なのだが、これによりアップル社から、即ちアップルオンライストアでiPhone本体を買って、(携帯電話ショップには行かずに)ネット経由で好きな通信会社(オペレータ)と契約できるようにしようというもの。ドイツを除く欧州主要国、並びにカナダ、オーストラリアでは既に複数のオペレータがiPhoneに対応しており、同時にこのこと自身がそれらの国の移動体通信産業におけるオペレータの発言力の比較劣位を表わしているので、あながち現実味の無い話ではない。同時にGigaomのコメント欄にあるようにアメリカでは(もちろん日本でも)とても実現しそうにない。

欧州では本当にやると仮定して、アップルが日米でどこまでつっぱるか期待したい。

ジェムアルトのUSIMというと知る人ぞ知るというか、NFC(Near Field Communication)規格のチップを内蔵したUSIMを日本でも実証実験していた。確か、そのときのパートナーはSoftbank。門外漢なのでNFCとFelicaの互換性というのがどの程度なのか(一応NFCはFelicaの上位互換のはずだが、この手の話でそのまま使えたためしがない)明らかではないが、iPhoneにもいよいよ「おさいふケータイ」搭載か?!ということでも期待したい。

同時に、もしAppleが本気だとすると、これはUSIMを交換不可能にするつもりだな。もっと穿った見方をするとiPhone5かiPhone6かは知らないが、CDMA2000/W-CDMAの両方に対応したベースバンドチップ(QualcommのMDM9600みたいな)とジェムアルトのNFC-USIMを(交換不可能な形で)内蔵し、AOS(Apple Online Store)もしくはAS(Apple Store)だけで販売する。どのオペレータを使えるようにするかはiOSの対応次第。対応したいオペレータはお布施を持ってApple社の門前に列びなさいってことになるかも。そうなると通常のSIMが使えてそれなりのパフォーマンスを持っていて尚かつAppleのサービスにも対応するSIMアンロック版iPhone3GSは保存用アイテムかもしれない。

インフルエンザ予防接種

Mon, 08 Nov 2010 08:21:44 +0000

昨年に引き続きインフルエンザワクチンの集団接種。二種混合だと思っていたら季節性A型・新型A型・B型の三種混合。三種混合というと我々の世代には別種のワクチンの方が馴染み深いが、今ではあれはやらなくなっているらしい。既にこの週末は喉が痛かったりして、遅かったかもとも思うのだが、まあどうせ100%防げるものでもないし、別の型のにかかる可能性もあるし、インフルエンザを悪化させない方策をとっておくに越したことはあるまい。

4th dimension in iPad

Thu, 11 Nov 2010 08:39:51 +0000

これまでの話 <ul>

<li><a href="http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=717">First impression of iPad</a></li>
<li><a href="http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=921">Second opinion for iPad</a></li>
<li><a href="http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=952">Third watch on iPad</a></li>

</ul> 噂では9日とか11日とか云われていたので、ちょっとこまめにチェックしてたのだが、いや、何、iOS4.2の話。いきなり<a href=“http://www.apple.com/jp/news/2010/nov/11itunesjp.html”>予想の斜め上を行くニュース</a>が。

iTunes Storeにアクセスしてみると既に使える状態になっている。いつの間に。3rd watchで書籍は何とかなりそうだが、動画は期待薄と言ってしまったが、とんでもない。動画来ました。レンタルで500円、購入で2500円と高価だが、これだけのコンテンツの配信を取り付けただけでも称賛に値する。旧作でSD画質ならレンタル200円まであるのでもう一声といったところ。ツタヤで旧作100円だということを考えると既得権益保有者を黙らせるには無理からぬ価格設定なのだろう。これでツタヤだのDMMだのShowTimeだのGyaoだのは戦々恐々だろう。確かに今のところ最も高価だが、確実に最も使い易いに違いない。これでAppleTVが一万円を切る値段で出るわけで、動画配信業界も大きく変わるかもしれない。

一方、電子書籍の方はebiReaderも一向にiPadに対応しないし、全く進んでいない。まさかガラパゴスなんていう閉鎖的国産非互換規格に走るとか、そうしてみてやっぱり電子出版はだめですねって落ちを狙ってるとか、そんなんじゃないだろうな。

ちなみに我が家は集合住宅街なもんでテレビはケーブルを敷いている。地元の人にしかわからないが、oniさんである。わりと一般的なSTBが使える方式のようなので、AppleTVにSTB機能を付けてもらえると有り難いのだが。あと、BDとHDDレコーダ機能も。ああ、それってデジタルハブ構想とか言いましたっけね。

さて、5thの題名のアイデアが無い。

議事録(案)の不思議

Tue, 07 Dec 2010 01:27:01 +0000

どこの組織でも開かれ、組織に属する人間は好むと好まざるとに関わらず出席せねばならぬ会議だが、一応まともな会議なら必ず議事録ってのが作成される。中には忘れた頃に議事録の確認がやってきて自他ともに議論の内容は既に忘却の彼方などということもあったりなかったり(明言は控える)。この会議の議事録について我が社には極めて不思議な慣行がある。会議終了後に作成された議事録はまず議事録(案)として会議出席者に回覧される。そこで瑕疵が有ればしかるべく訂正され(案)の文字がとられてめでたく議事録となる。当然、議事録(案)の回覧は会議出席者に限定され、議事録になってから我々下々の者に公開され、後々の閲覧に供する為保管されるのが常道だと思うのだけれど、我が社では議事録(案)の段階で我々下々にまでメールで流される。当然そこから訂正が入るわけだが、訂正されるたびにまたその訂正案がメールで流される。ところが議事録になった時点でもはやメールで流されることは無く、どこかに、(少なくとも電子化された保管場所を私は知らない)、保管され二度と我々下々の目には入らない。中には議事録(案)をメールで流すのではなく「学内公開文書」と称するウェブサイトで公開している会議もある。もちろんアクセス制限がかかっており、学内からしか閲覧できないのはいいのだけれど、学内なら誰でも、その会議の構成員でなくても見放題である。で、これが不思議なのだが、議事録(案)から議事録になったとたんにリンクが外されてしまい、過去の議事録を再度閲覧することはできなくなってしまう。我が社の七不思議の一つである。

さあ、あと6っつ探さなきゃあ。

教科書選定

Tue, 07 Dec 2010 06:34:30 +0000

来年度の講義に向けて教科書選定のシーズン到来。

数値計算は講義では教科書を使わないのだけれどレポートを書かせる為に例題をc言語でコーディングした教科書が必要。これはあんまり選択の余地がなく10年来使っている教科書を指定。

電子物性はどんな教科書を指定しても、彼我共にどうせその通りにはできないので参考書紹介に止める。ここまではいい。問題は線形代数である。

大学一年生の線形代数といえばかつてはベクトル空間とは何ぞやから始まってJordanの標準形までというのが定番だったが、さすがに現在うちのような弱小地方私大工学部では、高校数学の数Cの内容から始めてなんとか対称行列の対角化までをカバーできれば御の字である。

そこで、巷にあふれる「やさしい○○」とか「よくわかる○○」とかの類いをつらつら眺めるわけだが、なんというか、それぞれの大学で初等的な数学を講義されている先生方の苦労が忍ばれる。と同時に、さすがにこれ削ったらやばいやろ、とか、工学部の学生にそれはいらんやろ、とかが満載でもある。当然それぞれの大学や学部・学科の事情に照らして内容は構成されているので自分で書かない限り教科書をそのまま教えるということは無い。いや、自分で書いていたとしても、年々学生の質は変化して行くので結局は毎年構成し直さなければならない。しかしながらベースになる題材・と演習時の問題集として使える教科書がないとやはり不便なので毎年新刊本やら改訂本やらを検討するわけである。

シラバスの締切までになんとかせんとなあ。

忘年会シーズンに向けて

Wed, 15 Dec 2010 08:02:21 +0000

<img class=“aligncenter size-full wp-image-1148” title=“weight” src=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/wp-content/uploads/2010/12/weight.png” alt=”“ width=“360” height=“240” />

秋口からこっち、ちょっと体重が増加中だなあ。自制、自制。

こうやって一年程の体重の変化をみると結構面白い。6月頃の鋭いディップは水痘のため。8月頃にちょっと上がっているのは多分北京のせいで、その後下がっているのはウィーンの後。へー、あれだけ飲んで食ってしたのにむしろ減ってるとは。まあ、だいぶ消費もしたからなあ。秋から冬にかけてじわじわと上がってきている。人間もおそらくそういう動物なわけで、食料に乏しい冬に向けて貯め込むようにできているんだろうけど、このままではやばい。暮れ正月をなんとか57Kg台で凌ぐには、、、。

まずはデザートを自粛しよう。よって、イタリアンとフレンチの外食は却下。(したいな。できるといいな。)

Twitterはじめました

Thu, 16 Dec 2010 03:44:59 +0000

ウィジェットにタイムラインが貼付けてあるのできづいた人もいるだろうけどTwitterをはじめた。何を書いてもすぐ長くなってしまうのでこれまで避けていたわけだが、ここまで世間で話題になると体験もせずに論評するわけにもいくまい。まあ三日坊主がどこまでもつかはわからないけれど。ちびちびとネットの有名人の方々をフォローしてみてはいるのだが、フォロー数が100を越える人なんてどうやっているんだろう。私はもう既にタイムラインを追うので精一杯である。

Would you please sit down????

Fri, 17 Dec 2010 01:49:43 +0000

やっぱり140字の制限はきついなあ。300文字越えになったのでここに書いておきます。

学生にする英語の話: 「”Sit down.“って丁寧に言える?」 「”Sit down, please.“ですか?」 「”Please, sit down.“とか?」 「もっと丁寧にできる?」 「”Will you sit down?.“?」 「”Would you sit down?“?」 「”Would you please sit down?“?」 「お前らなあ、そんなことやと日本語でもあらたまった席で『どうぞお座りください』とか言ってまうぞ。相手は犬やないんやから。答えは”Take your seat.“日本語でも『お席にお着きください』とか『御着席ください』になろうが。まあ”Please“はつけた方がいいけど。で、逆に”Sit down“よりもっとぞんざいに、というかくだけた感じで言える?」 「????」 「例えば『Why don't you take a seat?』つまり”Sit down.“なんてのは犬でも人間でも「しつけ」に使う意外には普通の「オトナ」は使わないってこと。」

Twitter 3週間目

Tue, 21 Dec 2010 07:19:07 +0000

表題の通りつぶやき始めてから3週間が過ぎた。ブログの記事やらのアイデア出しに、はたまた発声練習にいろいろ書いてみて入るのだが、やっぱり自分自身の頭の中が発散してしまい、ブログのネタ帳にはなりそうにはない。まあ、ちびちびフォローする人を増やして行こう。

おお、これで125文字か。感覚がつかめてきたな。

iMiEVがやってきた

Mon, 27 Dec 2010 03:10:07 +0000

<p style=“text-align: left;”>学科にiMiEVがやってきた。学科の名前に「電気」が付くことになって以来、研究費を切り詰めて資格取得に必要な学生実験用の装置などの設備投資を進めてきたわけだが、その最後の大きな買い物である。</p> <p style=“text-align: center;”><img class=“aligncenter size-full wp-image-1158” title=“キー” src=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/wp-content/uploads/2010/12/37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a3.jpg” alt=”“ width=“384” height=“287” /></p> <p style=“text-align: left;”>端っから電気自動車だという固定観念が有るので、イグニッションキーを回すという発想に至らず始動に戸惑ってしまったが、いきなり押しながら回す(普通の自動車はまずそのまま回して制御系の電源を入れる、その後押し回しでエンジンをかける)というのさえ覚えてしまえば後は通常のオートマティックトランスミッションの車と何も変わらない。プリウスの電気自動車モードよりももう一段静粛で、モータ音もしない。</p> <p style=“text-align: left;”><img class=“aligncenter size-full wp-image-1159” title=“写真” src=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/wp-content/uploads/2010/12/37e3808047553cedb34daa9b1d7ab2a31.jpg” alt=”“ width=“384” height=“287” />給油口ならぬ給電口は二つあり一方は急速充電用。もう一方は家庭用。家庭用は100Vでも200Vでもよいがアースは必須。電化製品らしくゲーブルやらコネクタやらの付属品が結構ついてくる。日産リーフとはコネクタ形状が異なるらしく、日産リーフ対応コネクタ用の変換プラグも付属している。三菱の方が先行しているにもかかわらずコンシューマ向け市場での力関係が伺える。</p> <p style=“text-align: left;”>で、一体何に使うのかだが、まずは学科公用車としてオープンキャンパスとかで試乗会とか高校とかの出張講義に乗って行けとか言われている。その後どうなるのかはよく知らない。なんせ私は電気電子の中でも電子の一番現実逃避サイドに位置するもんだから。一応ベースキャリアというのかルーフレールというのかは装着されているので、車検が通る範囲内での改造は可能だろう。</p>

今日のつぶやき

Tue, 30 Nov 2010 05:37:31 +0000

<div class=“tl-tweet”><p class=“tl-text”>画像一つでよくまああんだけ議論できるもんだ。そもそもあれは積の交換則の話ではなく、定数倍の公理の話だし。</p> <p class=“tl-posted”>posted at <a href=“http://twitter.com/surface_theory/status/9592563044458497” target=“_blank”>22:00:19</a></p></div> <div class=“tl-tweet”><p class=“tl-text”>自転車トレーニング中。此れはトレーニングのお供にけっこういいかも。</p> <p class=“tl-posted”>posted at <a href=“http://twitter.com/surface_theory/status/9591774548860929” target=“_blank”>21:57:11</a></p></div> <div class=“tl-tweet”><p class=“tl-text”>健康保険証を忘れないこと。まだ間に合うのだろうか。</p> <p class=“tl-posted”>posted at <a href=“http://twitter.com/surface_theory/status/9582342398021632” target=“_blank”>21:19:43</a></p></div> <div class=“tl-tweet”><p class=“tl-text”>自転車待ち。早くしないと今日のドラマが終わってしまう。</p> <p class=“tl-posted”>posted at <a href=“http://twitter.com/surface_theory/status/9581995814297600” target=“_blank”>21:18:20</a></p></div>

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