surface_science
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surface_science [2018/07/25 14:58] – [表面の効果はこれまで無視されてきた?] kimi | surface_science [2022/08/23 13:34] (現在) – 外部編集 127.0.0.1 | ||
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皆さんも知っているように、どのような物質も原子が集まって構成されています。物質はその温度や圧力によって気体、液体、固体の三つの形態をとります。気体と固体、気体と液体などのように二つの形態が両方存在するときにはその間に境界面が存在することになります。これが界面です。当研究室では最も簡単な場合として固体と真空の境界面(通常これが表面と呼ばれていますが)を中心に研究しています。 | 皆さんも知っているように、どのような物質も原子が集まって構成されています。物質はその温度や圧力によって気体、液体、固体の三つの形態をとります。気体と固体、気体と液体などのように二つの形態が両方存在するときにはその間に境界面が存在することになります。これが界面です。当研究室では最も簡単な場合として固体と真空の境界面(通常これが表面と呼ばれていますが)を中心に研究しています。 | ||
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===== 結晶と結晶の表面 ===== | ===== 結晶と結晶の表面 ===== | ||
結晶というと水晶や宝石などのような透明感のあるものを思い浮かべるかも知れませんが、 | 結晶というと水晶や宝石などのような透明感のあるものを思い浮かべるかも知れませんが、 | ||
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表面は結晶内部とは違った電気的、磁気的な性質を持つようになります。 | 表面は結晶内部とは違った電気的、磁気的な性質を持つようになります。 | ||
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===== 表面の効果はこれまで無視されてきた? ===== | ===== 表面の効果はこれまで無視されてきた? ===== | ||
物質の様々な性質を解明することを目的とした学問を物性学といいますが、この物性学は歴史的には原子の秩序的な配列が無限に続いているような結晶の内部についてだけを扱ってきました。もちろん現実の結晶は有限の大きさを持っているのですが、その中には一兆の一兆倍ぐらいの原子が含まれているので、事実上無限にあると思っても差し支えなかったのです。秩序的な配列が無限に続いていると考えることで物質の性質を考えるための理論が数学的に簡潔になるため、この考え方は大成功を納めました。現実には存在する表面のことを何故考えなくても良いのでしょうか? | 物質の様々な性質を解明することを目的とした学問を物性学といいますが、この物性学は歴史的には原子の秩序的な配列が無限に続いているような結晶の内部についてだけを扱ってきました。もちろん現実の結晶は有限の大きさを持っているのですが、その中には一兆の一兆倍ぐらいの原子が含まれているので、事実上無限にあると思っても差し支えなかったのです。秩序的な配列が無限に続いていると考えることで物質の性質を考えるための理論が数学的に簡潔になるため、この考え方は大成功を納めました。現実には存在する表面のことを何故考えなくても良いのでしょうか? | ||
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===== おわりに ===== | ===== おわりに ===== | ||
そもそも普段我々は一体何を見ているのでしょうか? | そもそも普段我々は一体何を見ているのでしょうか? |
surface_science.1532498339.txt.gz · 最終更新: 2022/08/23 13:34 (外部編集)