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ロンドン通信

Winbledon編

今年1)のWinbledonは(日本でも御存知かと思いますが)大変なことになっています。 別に「Lendolが一回戦で負けた」わけでも「Center CourtでIRAのテロがあった」 わけでもありません。そう、雨が降っているのです。 例年はこの季節非常に天気がよいのだそうですが、どういうわけか今年に限って 毎日雨が降っています。まるで日本の梅雨が引っ越してきたかのようです。 ただし梅雨に比べると、雨量はそんなでもないし(時々、しこたま降りますが) 湿度はそんなでもありませんから快適なものですが。 おかげでWinbledonの試合の予定が全然消化されないのです。 普段ですと午後から優雅に始まるところ、今年はなんと朝9時から試合を始め その上なんと日曜日までやるというのですから前代未聞だそうです。

そんな雨の中Winbledonに行ってきました。 もちろんFinalやSemi-Finalともなりますと半年ぐらい前から予約してその上 抽選に当選しない限りチケットを買うこともできないのですが、 1、2回戦ならば比較的簡単に入れます。もちろんLendlもBeckerもEdberg も一回戦から試合をするわけですから充分見ることができる可能性がある と言うわけです。ただしこの方々はたいていチケットがないと入れないCenter Courtや 1st Courtで試合をされますのでやっぱりそれなりに見るのは大変ですが。 £4でGround ticketというのがありまして、 Center Courtと1st Court以外は立見ですと座席券がいりませんから 懸命に一回戦を戦う無名の方々(日本人はだいたいこの範疇)や 運悪くCenter Courtの試合にならなかった有名どころ(私が行ったときは ちょうどMcENROEが外のコートで試合をする予定になっていました。結局雨で その日は流れたんですけど。)などを間近に見ることが出来ます。

その日午前中は雨だったんですが、午後になって晴れてきましたので よろこび勇んでT, Tと私はWinbledonに出かけたのでした。 時間は4:30pm。まあ充分2試合は見ることが出来るでしょう。 どころがです。South Fieldにつく頃には雲行きがおかしくなって来て、 Winbledon(地下鉄の駅じゃないよ。South Fieldからあの2階立ての赤いバスに乗って 行くんだよ。)に着く頃には土砂ぶりになってしまいました。 お互いの日頃の行いを非難しあいながら、必ず雨があがる、と信じて待ちました。 1時間は待ったでしょうか。 日頃の行いとは関係なく、ここの気候の特性から徐々に雨足もおさまり 試合の再開がアナウンスされました。 ところがです。Center courtと1st courtは入場料がいりますから、 2nd courtの無料の立見席に陣取り今か今かと待ったのですが いっこうに始まる気配を見せません。 center courtや1st courtからは歓声が聴こえてきます。 「さすがに金をとるだけあってスタッフの力の入れからが違うのかなあ」などと 言いながら、「もしかしたら帰る人からチケットがもらえるかもしれない」と いうことになって、様子を見に行くことにしました。 しかしcenter courtと1st courtは非常によくできた構造になっています。 どこからも覗き見することすら出来ません。それでもしつこく覗こうとしていると 係員のにいちゃんに「そんなに見たかったらもう一つ上の入り口に行け」と 言われました。はたして入れてくれるのか、それとも体よく追い払われただけなのか 半信半疑で階段を上って行くと、 なんと1st courtにかぎりただで入れてくれたのでした。 どうやら雨であんまり客が少ないので、 枯木も山の賑、とばかりに許可されたようです。 さて、試合はCapriati vs Stafford。順当にCapriatiが勝ちました。 Capriatiといえばいまテレビで石鹸かなにかのコマーシャルをやっていますが 全然雰囲気が違います。どこにでもいるAmericaの女子校生という感じなのですが courtで見ると別人です。あのNavratilovaのおばさんとも互角に戦っています。 1試合みただけなのに思わずファンになってしまいました。 (Navratilovaには勝ちましたねえ、次はSabatinoですが、私はSabatinoも好きなので 複雑な思いです。) みなさんがこれをお読みになる頃には結果が判っているはずですね。2)

1)
1991年のことです
2)
というかもう何十年も前のことだで忘れとるわなあ
travel/london2.txt · 最終更新: 2022/08/23 13:34 by 127.0.0.1

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