目次

表面の上の分子の回転 2.1

Ru表面やPF3の分子とはどのようなものでしょうか

Ru表面と3フッ化リン分子

ここでは金属の例として、ルテニウムという金属をとりあげます。ルテニウムは白金などと同様に、化学反応を促進させる触媒としてよく用いられる金属です。 長くて書くのが大変なので、ルテニウムのことをRu、3フッ化リンのことをPF3と書くことにします。

Ru 表面

Ruは金属です。今問題としているRuの表面にはRuの原子が整然と三角形のパターンを作って並んでいます。

三弗化燐分子

PF3は気体です。PF3は分子でできています。1個のPF3分子はリン(P)の原子1個とフッ素(F)の原子3個が「骨の数の少ない」傘のような形に集まってできています。


目次

  1. Ru表面やPF3分子とはどのようなものでしょうか
    1. Ru表面と3フッ化リン分子
  2. 表面上でPF3分子はどのように回転しているのでしょうか
  3. どのように考えたら回転状態を説明できるでしょうか
  4. その考え方でうまくいくかどうか検証してみましょう