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旧Weblog 2011

定期試験日程表配付

Thu, 13 Jan 2011 05:53:41 +0000

本日は恒例、定期試験日程表配付。配布ではない。一人一人にその履修登録に対応した試験日程表を配る。場合によっては試験は講義とは全く異なる曜日に全く異なる講義室で行われることすらあるから。3年生の担当なのだが、3年後期に登録科目がわずか4科目という猛者も少なくない。こういった学生さんは決して不真面目なわけではなく、むしろ真面目で成績が良いことが多い。

うちの場合、卒業には124単位(講義科目換算で62科目と考えていただきたい)要する。文科省の指導に従い一年間に登録出来る単位数は49単位(講義科目換算で24科目)に制限している。従って最大限履修すると2年半で60科目を履修することが可能になる。しかも3年後期などに必修科目などは設定されていないので、真面目で成績が良いほど、3年後期は資格に関係する科目と卒研で行きたい研究室の先生の科目だけということになる。むしろ、これまであまり勉強してこなかった層が再履修科目をふくめて毎日講義でびっちり埋まっている。

こうして空いた時間を就職活動やサークル活動に使っているようだ。まあ、それはいい。ここで問題にしたいのは本来四年間かけて勉強するはずのものを実質二年半でやってしまっているという事実である。上記のような六十数科目を四年間かけて履修するならば年に15科目、一週間に精々8科目ということになる。最大限履修した場合の12科目と比べると2/3。このくらいだと充分に学習も身に付くだろうし、こちらも量のある課題を出すことができるだろう。

結局のところどれだけの知識や技術が身に付くかは、どれだけ訓練したかで決まるわけで、いかに適切な訓練をしたところで分量が充分でなければ効果は得られない。かといってこのことを声高に叫べばJABEEで言われているように単位数に見合うだけの時間学修させよ、その証左を提示せよということになり、あらぬ方向に議論がいってしまう。

ゼミ配属説明会

Wed, 02 Feb 2011 06:11:51 +0000

ゼミ配属説明会を終えた。定期試験期間中だというのに結構欠席者がいる。まあ既に留年モードやら就活モード、もしくはバイトモードに移行したものも多く、3年後期にはほとんど試験がなかったりもする。

これまでは第一志望から順に希望研究室を紙に書いて出してもらっていたのだが、入力の手間がばかにならない。そこで今回からWebで入力してもらうことにした。使用システムはmoodle。このblog(まさしくWeb logなのだが)によるとmoodleで遊び始めたのが2010年2月25日だから、ほぼ1年。ようやく配属希望調査に使えるだけの用意が出来たことになる。個人個人にidとパスワードを渡し、ログインからアンケートの記入までを実演するのだが、この教室は他の教室に比べて学内無線LANの電波が非常に弱い。頻繁に切断される。その度に再度アプリケーションゲートウェイのログインを強要される。25号館でネットの実演する際には有線の用意をしてこいということらしい。

同時に本日より研究室訪問解禁。私などは研究室見学など何時来てもらっても構わないのだが、そういったことに五月蝿い先生も少なくない。ただし、そういう先生の名誉のために付け加えておくと大学のオフィスアワーなんかと同じで、私みたいに「何時来てくれてもいいよっ」ていう先生は、同時にこっちの都合で「ごめん、いま忙しいから後にして」って言うわけだが、杓子定規な先生は期間・時間が決まっていればその期間・時間なら必ず対応してもらえる。いずれにせよ大学教員などというのは世の中でも一番身勝手な人種ではある。

説明会で簡単に卒研の内容説明をすることになっているわけだが、まともにやっていると講義時間一コマ分ぐらい必要なので、「詳しいことは研究室に聞きにきてくれ」ということになる。というわけで、例年ならそろそろ最初のチームが来てもいい頃なのだが、さっきからやってくるのは明日に試験を控えた2年生ばかり。ちょっと心配だ。また、昨年のような「希望者なし」の悪夢が・・・。

合同企業説明会2011

Wed, 23 Feb 2011 02:21:11 +0000

昨日は、岡山プラザホテルで、合同企業説明会+就職懇談会。後半からの出席。学科から結構な数の教員が出席するはずだったのだが、ドタキャン続出で人手不足。その上担当者が前半だけしか出席を予定していなかったというのが、そこで初めて判明。聞いてないよう。仕方がないので私がブースで応対することになった。約一時間呑まず喰わずで企業説明会にいらした方々に対応。一息ついたときにはもうテーブルの皿の上に料理は見る影もなく。終了後家に帰って非常食で凌いだ。

就職難とはいえ、そして地元就職が難しい情勢とはいえこれだけの企業から求人をいただけるのは有り難いことだ。単純に今日私が応対したところに学生さんが就職するだけで半分以上の学生さんが捌けることになる。まあ、世の中そんなに甘くないが。皆さんおっしゃる。「来春は是非とも最低一人は採用したい」ただし、一言加わる。「いい方がいらっしゃれば」

あ、昨日貰った資料等々を家に忘れてきてしまった。ちょうど今日教室会議だから、そこで担当者に渡せたのに。まあ、明日だな。

ハイスピードマイクロスコープ

Mon, 28 Feb 2011 06:02:29 +0000

なんかわからんけどキーエンスって会社のハイスピードマイクロスコープのデモが行われたので見てきた。 高速動画撮影とデジタル光学顕微鏡が一体になった装置。

上にある黒い筒が照明で、結構絞れる。もちろん相当明るい。静止画モードだと壁が白飛びしてしまうぐらい。下の筒の右の黒い部分がレンズ。このレンズは焦点距離が数十センチ程度のもの。これを換えればマクロにもマイクロにも使える。ミルククラウンぐらいは簡単に撮れるらしい。左のメタリックな部分がカメラ。

VW-9000とかいうシステムで、特徴は

ということらしい。右側の小さなテレビみたいなのがモニタ兼コントローラ、ストレージ付き。8GB の HDDと640×480 pixcel X 4000 frame/sec X 30 secondぐらいの内部メモリ。

私は、一切実験をしない純粋な理論屋なので全く関係ないのだが、どうやら高速機器(モーターみないな)やら放電やらをやってる研究室で導入を検討しているらしい。お値段の方は、GPが当たれば、システム一式+そこそこの拡大レンズが買えそう。外れた場合はご苦労さんということのようだ。

結構面白いので、もし導入されたらフレッシュマンゼミで使ってみようか。実際10円玉の落下ぐらいは簡単に撮れるのでストロボスコープの代りぐらいにはなるし。まあ、こういうのを捕らぬ狸の皮算用というわけだが。

imagePROGRAF 説明会

Fri, 04 Mar 2011 08:54:37 +0000

学部に60インチ幅まで出力可能な大判プリンタが導入されたので説明会に行ってきた。決して予算消化というわけではない。そもそもこの規模のものを「予算消化」で買える程うちの学部は裕福ではない。これまで大判プリンタは補助金プロジェクト等の組織にしかなかったので工学部としてはやっと誰でも使えるものが導入されたという事である。ちなみにうちの研究室にはまさにその昔の補助金プロジェクトで導入した24インチ級の大判プリンタがあるが、24インチ級で出せるのはA1までなので、是非ともA0が出せる36インチ級が欲しかったのである。流石に60インチの紙に出すような用途は私には思いつかないのだが、一体どういう人が使うんだろうか。紙の大きさの関係は

種別 サイズ短辺×長辺
ロール紙 42インチ 1067
カット紙 B0    1030×1456
ロール紙 36インチ 914
カット紙 A0    841×1189
カット紙 B1    728×1030
ロール紙 24インチ 610
カット紙 A1    594×841
カット紙 B2    515×728
ロール紙 17インチ 432
カット紙 A2    420×594
カット紙 B3    364×515
カット紙 A3    297×420

のようになっている。学会のポスター等に出すのなら1,2cmぐらいの余裕は衝立にあるものなので対応するスペースのロール紙で印刷するのが手間がない。うちの業界ではだいたいA0が1枚ぐらいのスペースが標準的であるので36インチのロール紙があれば充分。パネルを作るとなると、ロール紙とカット紙は微妙に幅が異なる。例えばA1パネルを24インチのロール紙で作ろうとすると端っこ1cmぐらいを切り落とさなければならない。ところが、カット紙もA3ぐらいならまだしもA1を越えるようなカット紙は置き場に困る。

工学部共通で使おうとすると消耗品(インク・紙)の補充をどうするかと、消耗品補充の為の費用負担をどうするかで揉める事は必至である。3月中に、つまり現学科長の在任期間中にちゃんと決めておいてほしいものだ。

2011年度入学宣誓式

Sun, 03 Apr 2011 04:19:54 +0000

入学式に招集されたので、出てきた。入学式に出席するのは2008年以来3年ぶり。岡山理科大学の入学宣誓式や学位授与式といった1学年1500名以上の出席が見込まれる行事は大学ではなく法人の所有する体育館で行われる。この体育館を含む複数のグランド、研修設備等々は主に付属高校の運動部の練習場として使われているもので大学からは遠く離れたところに有る。もちろんそれは同時に付属高校からも離れている事を意味するが。

<html><iframe src=“https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m14!1m12!1m3!1d8894.626520437554!2d133.92154014451944!3d34.70063688195509!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!5e1!3m2!1sja!2sjp!4v1661408715102!5m2!1sja!2sjp” width=“400” height=“300” style=“border:0;” allowfullscreen=“” loading=“lazy” referrerpolicy=“no-referrer-when-downgrade”></iframe></html>

図面右下が大学、左上に見える空き地がグランドで、その端に建っている大きな建物が件の体育館である。大学は岡山大学の裏手の山の上に建っており、体育館は何とか台と呼ばれるような斜面の住宅地の上の方にある。これらは地図で見て判るように一つの山の東斜面と西斜面なのである。大学から体育館への正規のアクセスルートは大学から町中へのバスに乗り、適当なところで町中から住宅街へのバスに乗り換えるというのであり、待ち時間ゼロでも40分はかかる。ところが山をこえればわずか20分弱。おじさんの適当なトレーニングには最適である。

さて、問題の入学式だが、あまりに長時間に過ぎた卒業式を反省してか、個々の挨拶・訓示の類いは短め。それでもしっかり予定時間一杯一杯になった。挨拶をした来賓は3人。まずは逢沢一郎。もともと弊社の創業者は宮沢喜一との関係が深かったと記憶しているのだが、最近は逢沢に乗り換えたのだろうか。流石に政治家である。話はうまい。来賓祝辞は逢沢だけでよかったんじゃないか。2人目は山陽新聞社社長。地元産業界を代表してという事で、呼ばんわけにいかんし、喋らせんわけにいかんのだけれど、まあ、来賓祝辞というのはそういうもんだ。最後は銚子市長。何と言うか、まさに日曜日のこの時間のインタビュー番組で流せば面白い話なのだが、大学の入学式で政治の内幕話はいかがなものか。江田五月はメッセージの紹介だけ。

久しぶりに入学式に出て感じたのは、新入生の席が随分前の方まで攻めてきたなあということ。つまり保護者等の新入生ではない列席者の席の領域が大きくなったということ。その上それなりに大きな体育館なので観客席もあるのだけれど、ここも列席者で一杯である。もしかするとというより、確実に新入生よりも付き添いの数の方が多い。同時に3年前よりも駐車スペースが大幅に拡充されているように感じた。それだけ家人に車で連れてこられた新入生が多いという事だ。そのため、入学式終了後の新入生の流れが、バス停行きの道から駐車場に変わってしまったため、恒例のサークルによる新入生勧誘ビラ配り部隊が完全に空振り状態になっている。

明日から何日間か関連行事が目白押しで、それなりに仕事をしなければならないわけで、今年度は楽しみよりも心配の方が先に立っている。ま、なにはともあれ新入生諸君、入学おめでとう。明日は早速、学力多様化度調査という名の試験をやらせてもらいまっせ。

シラバス訂正

Mon, 11 Apr 2011 07:05:54 +0000

大学院のWebシラバスの内容が大きく間違っています。「電子応用特論 I」の中身と「情報応用特論I」の中身が完全に入れ替わってしまっています。まったくもってあたしのミスです。どうもすみません。 m(_ _)m

電子応用では半導体やら金属やらの表面について物性関係の話をします。特に実験手法とその原理、そこから何が判るか、何に使われるかといった話をします。僕は物性工学の話をしてるつもりなんだけど、みんなは数学の話を聞いてるように思ってるような・・・。

情報処理の方はpythonを用いてオブジェクト指向プログラミングの話をするつもりです、が毎年なかなか OOPなところまで行き着けません。私はプログラミングの話をしてるつもりなんだけど、みんなは英語の勉強をやらされているように思っているような・・・。

何れにせよ、初回の講義に出ればわかります。

iPhoneTracker

Mon, 25 Apr 2011 11:32:58 +0000

話題のiPhoneTrackerやってみた。どうやらiPhone4にしてからの分しか記録してないようなのと、結構抜けが有るような。この図ではわからないが、北京のあたりにも足跡が有る。しかしこうやってみると、私の行動範囲は西は広島、東は大阪から南に下って関空まで、ひたすら瀬戸内沿岸に限定されているように見える。まあ、そういうことなのだろうけど、丹波はSoftbank mobileの電波が通じていないというのもありそうな。いずれにせよ知らぬ間にこんなものがどこぞに送信されているかと思うとあまりいい気はしないが、だからどういう実害があるかというと、あんまり思いつかない。

授業アンケート教員所見入力

Thu, 19 May 2011 04:42:02 +0000

我が社でも他社と同様「授業アンケート」なるものをやっている。大学で、「授業」というのはいかがなものか(おい、突っ込むところはそこなのか?>俺)とも思うが、FDだ、PDCAだと喧しいのでしょうがない。今みたいな「アンケート」システムじゃあ「C」の後の「A」が全く用を為さないだろうと思うのだが。前もどこかで言ったように現場はOODAなんだよ。「アンケート」に換わる「O」が必要なんだが、ここでそれを愚痴ってもしょうがない。あたしもアイデアがあったら既にやってるからな。(一部は既にやっている)それでもPDCAの「A」ということで「授業アンケート」をとったら「授業アンケートに対する教員所見」を学生も含め世間様に公開する事になっている。個人的にはこれを「授業アンケートに対する反論システム」と呼んでいる。一般公開されてはいるのだが、どうせ外部の人は(内部の者もだが)最新年度のものしか見ないだろうし、過年度の面白問答を埋もれさせてしまうのは勿体無いので、ここでちょっと紹介。

【応用数学I】

内容は線形代数学

「ただひたすらにわかりにくい授業だった」(原文まま)との指摘がありました。私も現在の講義のやり方に満足しているわけではありません。是非とも具体的にどういったところが判り難いのか具体的に指摘をしていただけたらと思います。具体性の無い批判は単なる中傷にしかなりません。

まあ線形代数については毎年一人ぐらい徹底的にdisってくれる学生さんがいる。一応総合評価の平均点は並の上ぐらいではあるのだけれど。

「ミスにはすぐきづいて訂正してほしい」(原文まま)との要望がありますが、私も人間ですからミスはします。それ以前に講義でも話したように、この講義での計算ミスは計算ズクです。もしもう一度この講義を受講する機会があるのならば、計算ミスは是非ともその場で指摘してください。

だからさあ、僕でも計算間違いするよってとこと、どこでどういうふうにして計算間違いに気付くかっていうライブデモなんだよ。うん。

【応用数学II】

内容は、フーリエ展開/フーリエ変換。いわゆるフーリエ解析ってやつ。

「出席プリントがむずかしい」出席プリントはだいたい定期試験並みの難易度になっています。若干難しいのは当然ですが、最終的にそれが出来なければ試験には通りません。もちろん答えが間違っていたからといって欠席になるわけではないのでまずは、出来たところまででいですから毎回提出してください。

出席替わりの「宿題」に対する意見やら不満やら誤解は多い。ちゃんと講義の最初に説明してるんだけどなあ。

「授業はよくわからないけど先生はおもしろい人だと思います」と云ってくれた人がいます。私も人間ですから褒められればうれしいですが、同時に教師でもありますから、「先生はいけすかないけど、授業はよくわかった」と云われるようでないといけないと、自戒してもいます。

まあ【自称】大阪人やからな。おもしろなかったら皆さんから木戸銭もらえまへんわな。

「レポートだけでなく授業中にもっと問題をしてほしい」との意見には私も同意するところですが、残念ながら講義内容と講義回数とを勘案するとこれ以上例題を解く時間はなさそうです。提出課題での自習をお願いするしかないというのが実情です。

所謂「学力の多様化」とか「ゆとリン」とか謂いたかないし、実際多様化度調査のスコアは決して下がっていないんだけど、年々基礎的なとこから詳しく丁寧に教えていこうとすると、尻尾が決まっている分中身はきつくなる。結局削られるのは演習の時間という事になって、これがまた理解度を下げるという悪循環。これをどう断ち切るかは喫緊の課題なのだけど・・・。御免、これは素直に謝るしかないわ。やろうとはしてんねんよ。でも、何を言っても言い訳にしかならんな。

【電子物性の基礎】

中身は皆さんご存知量子力学でございます。

「僕自身不まじめなので評価しずらいです」(原文まま)という感想がありました。この授業アンケートは決して「評価」を目的に行っているわけではなく、皆さんからの講義に対する不満点や要望を吸い上げることにより講義を改善していくことを目的として行っています。是非とも皆さんの後輩たちのために「心に棚」をつくって「自分のことは棚に上げて」講義で改善すべき点を厳しく指摘して欲しいと思います。後で「自分を棚から下ろして」厳しく叱っておくことを忘れずに。

今回一番面白くて、回答にも一番力が入ったのがこれ。

【数値計算】

数値解析とか数値計算法とか呼ばれるやつね。

「先生の暴走トークは楽しく聴けた」との意見がありましたが、どこが「暴走トーク」だというのだ。「暴走」などしていない。私は『制限速度」を守る「安全運転」で有名なのだ。

どうも「暴走トーク」というのは講義とは全く関係のない(と彼らが考えている、がそこにはちゃんと計算し尽くされた関連性というものがある)余談と学生の理解度を全く考慮していない(と、彼らは考えているが、これ見とかんと大学で○○って習ったよなあ、わけわからんかったけどっていう会話が他所の大学出身の人とできない)数学的に小難しい話を指しているらしい。

Lionさんがやってきた。RoaRRRR.

Fri, 22 Jul 2011 03:14:47 +0000

自宅で使っているMacBook (Late 2006, SSD換装済み)に早速Lionを入れてみた。MacBook Airの方の配送予定日が7/29だから、一週間ほどだけのために2600円はいかがなものかとは思うが、良ければ学校でプレゼン用に使っているMacBook Airに入れて使うつもり。(職場のiMacは当分雪豹のままの予定。)

MacBook AirとLionについては<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=1102”>以前取り上げた</a>通り。MacBook Airについては実機が到着した後蒸し返すことにして、まずはLionである。

LionについてはTwitterでも続々と人柱報告というより自爆報告が続々とされているが、そんなにLionのリリースを待ち焦がれていたのかしらん。最近Macユーザになったばかりの人は、あのJobsのキーノートをみて洗脳されちゃったかな。古くからのユーザには、あれこそが有名なJobsの現実歪曲空間だということはわかった筈だが。冷静に考えて前回の雪豹が32ビット-64ビット共存期の安定バージョンだったわけだから、今回の獅子は64ビット移行期の人柱バージョンだとわかっていた筈。かつて豹でclassic環境が切り捨てられたのと同じことが、獅子ではrosettaで起っただけ。これが判っていない人は安易にOSのアップグレードをしてはいけない。実際私も職場のiMac群のアップグレードは相当後になる予定。もしかすると獅子は見送るかもしれない。Keynote再生機として使えれば充分なMacBook Airはアップグレードするかもしれないが。

獅子の新機能としてAppleが謳っているのは、 <ul>

<li>マルチタッチジェスチャー</li>
<li>Mission Control</li>
<li>フルスクリーンアプリケーション</li>
<li>Mac App Store</li>
<li>Launchpad</li>
<li>再開</li>
<li>オートセーブ</li>
<li>バージョン</li>
<li>AirDrop</li>
<li>Mail</li>
<li>Lion Server</li>

</ul> 基本的に<a href=“http://sstxp.ee.ous.ac.jp/sstlab/?p=1102”>以前書いた</a>ように、BSD層にアクセスする公式の方法(つまりTerminal.app)が廃止されない限り、Look&amp;FeelやUser Interfaceにはもうあまり興味は無い。一応一つずつ見ていくと <ul>

<li>マルチタッチジェスチャー</li>

</ul> <p style=“padding-left: 30px;”>もともとMacintoshの1ボタンマウスというシンプルな操作性と、iPod/iPhone/iPadのタッチパネルの直感的操作がAppleの売りだったわけで、狭っこい無地のタッチパッドの上で複雑な操作を要求されても使い勝手が良くなった気はしない。ただし、これはタッチパネル式の液晶を搭載したデスクトップ機が出た場合には状況が一変するかもしれない。27インチiMacの画面に触れてMission Controlを呼び出し、フルスクリーンアプリケーションを切り替えたり、Webブラウズを指でつんつんしながら使うことを想像すると、結構SFの世界かもしれない。</p>

<ul>

<li>Mission Control</li>

</ul> <p style=“padding-left: 30px;”>というわけでMission Controlも現状ではその位置づけはスペースと対して変わらない。</p>

<ul>

<li>フルスクリーンアプリケーション</li>

</ul> <p style=“padding-left: 30px;”>Pagesに先行して実装されていたこの機能を使ってみて、結構使えるとは思った。これにコントロール+矢印キーなどでアプリケーションを切り替える機能(この機能自体はスペースでもできる。ただし、デスクトップ全体が切り替わるが。)と合わせると、非常に使い勝手は良い。元々(疑似)マルチタスクシステムの操作環境として、オーバーラップ型のウィンドウ環境が唯一でも最優秀でもなく、(皮肉なことにアップル自身がそれを発展・普及させてきたけれども)こういったスイッチャも有望だったのだから、当然とも言える。携帯端末ではその画面の面積的制約から一つのアプリケーションが全画面を占有しそれを切り替えて使うのが一般的だが、これだけ携帯端末が普及すればデスクトップ機のほうもそれに合わせた方がエントリーレベルのユーザにはアピールするだろう。穿った見方をすれば、現在はもうそういったエントリーレベルのユーザーと、CUI環境を必要とするユーザの二種類しか居ないのかもしれない。</p>

<ul>

<li>Mac App Store</li>

</ul> <p style=“padding-left: 30px;”>これは雪豹でも既に導入されていたので省略。ただ、今後少なくともAppleのリリースするソフトウェアについてはこれが唯一の販売のチャンネルになりそうな予感があり、そうなった時に中途半端な法人である我々大学教員はどうすればよいのかちょっと心配である。</p>

<ul>

<li>Launchpad</li>

</ul> <p style=“padding-left: 30px;”>はっきり言って、よく使うアプリケーションのエイリアスを一つのフォルダーに入れておいてドックに置いてるような人間には、NeXT step以来の癖が抜けずにわざわざ/LocalAppsとか~/LovalAppsとかいうフォルダを作ってそこにアプリケーションをインストールしているような人間には、後先考えずアプリケーションを何でもかんでもインストールして、しかも旧バージョンをなかなか消さないような人間には、無用の長物としか言い様の無い機能。</p>

<ul>

<li>再開・オートセーブ・バージョン</li>

</ul> <p style=“padding-left: 30px;”>こういうのはあったらあったで使います。まあ無くても何とかしてきたし、Time Machineで充分とも言う。</p>

<ul>

<li>AirDrop</li>

</ul> <p style=“padding-left: 30px;”>これはLionさんが二匹以上いないとわからないのでノーコメント。</p>

<ul>

<li>Mail</li>

</ul> <p style=“padding-left: 30px;”>しょうもないけど、私にとってのLionの目玉はこれ。ようやく標準のMail.appもスレッド表示に対応してくれたか、という感じ。まあ、それ以上でもそれいかでもないけれど、フルスクリーンアプリケーション機能とあいまって画面の小さい機種でも使い勝手が良くなった。</p>

<ul>

<li>Lion Server</li>

</ul> <p style=“padding-left: 30px;”>さて、問題はこれ。研究室のOSXサーバをLionサーバにするかどうか。特に必要性は感じないのだが、これまでの経験からクライアントをアップグレードするなら、それに先駆けてサーバはアップグレードしておいた方がいい。とくにiPadとファイル共有できるのは魅力。今だと研究室のファイルサーバにあるファイルをiPadに送るのにわざわざ一旦研究室の外に送るというばかげたことをしている。</p> まあ、少なくとも冬までに「宛名職人」だけは買換えないといけないようだ。

問題は大学でどうやってライオンさんを飼うかだな。動物学科に要相談?

MacBook Airもやってきた

Mon, 01 Aug 2011 05:33:54 +0000

配送予定日の7/29より1日早く、28日の昼過ぎには到着したようだ。しかし、7/27日の昼に有明(?)のADSC支店を出た後、いきなり

配達完了	07/28	14:28	岡山野田センター

では、荷物お問い合わせシステムの意義がほとんどないではないか。(>黒猫さん)

前回のMacBookAirのメジャーアップデートでは「128GB程度のストレージじゃあiPad/iPhoneの母艦として使うには容量不足だよなあ」というのが購入を見送った最大の理由だったので、256GBのSSDがついた今回はポチることに是非は無かったのだが、まさかi7とは。精々i3で、周波数が2種類用意される程度だと思っていた。

しかし、小さい。薄い。いくら対角11.6インチ厚さ17mmといってもまさかこれがパソコン?と言いたくなるぐらいコンパクトな外箱。中には本体に電源ケーブルとACアダプタ。同時に発注しておいたUSBイーサアダプタ。CDジャケット大のリーフレット。リカバリーDVDはおろか、再インストール用のメモリスティックすら入っていない。大きな箱に、電話帳のような取説の束と、山のようなバンドルソフトのインスト−ルFD/CDが入ってくるメーカー製Windows PCとは一味違う。

早速作業用の管理者アカウントを切り起動。Core i7(1.8GHz)+256GB SSDの組み合わせは流石に速い。これならスリープではなく一々電源を再投入していてもあまりストレスはないだろう。ユーザ登録等を終えて一回アップデートを確認した後、Time Machineに使っていたUSB-HDDを繋いで移行アシスタントを起動する。リストアまで2時間弱。以外と早い。

13インチMacBookからの移行なのでやっぱり画面は小さい。フルスクリーンアプリじゃないとつらい。そこで、Safari, Mail, iTunes, iPhotoなどフルスクリーンにできるものは極力フルスクリーンにして、指4本でひたすら左右にワイプとか。コントロールキー+矢印キーで切り替えながら使う。雪豹までとはMobileMeとの連携設定が少し変更になっているので同期設定を確認。おそらくiCloud移行時はまた変更になるのだろうが、iDiskはどうなるのだろう。程なくiDiskの同期が始まる。これは相当時間がかかるのでほっておくしかない。バックグラウンドでiDiskの同期をやってるとは思えないくらいキビキビ動く。さすがに熱い。ファンが唸る。大丈夫なんかいなと思っていたが、iDiskの同期が終わってしばらくすると無音状態になり温度もまあ生温かい程度になった。

家庭用のMacはほとんどのアプリケーションをロゼッタ無しで動くよう環境整備が済んでいるので、(まあ、家でDeltaGraphとか動かそうとは思っていないから)ほとんどのアプリケーションはそのまま動く。唯一VMWare Fusion(w/Windows XP)だけは若干手こずったが、何回かWindowsを再起動するとユニティモードで動き出した。これでMacBookAir11インチでPC-9801版Xanaduが動くという変態な環境ができ上がったわけだが、実際にプレイするにはテンキーがなければ流石に無理だな。

iMacもやってくる

Thu, 25 Aug 2011 13:23:47 +0000

2011年05月18日(水)00:37:19

白くてでっかいハンペンなiMacが不調だ。今年も一台新調するか。そんな予算有るんかなあ。XRDの装置買うとか、プリント基板作成装置とか、景気のいいところもあるのになあ。

2011年06月16日(木)13:38:25

戻ってきてiMac 3台のメモリ交換完了。それぞれ1GB→3GB, 1GB→4GB, 2GB→4GB。これでライオン対策は万全か?うちではこの作業を「PI」がやるのである。うちの「PI」はパソコンインストラクタなのである。

2011年07月21日(木)10:29:32

私のiMac@仕事場で、Rosettaが必要なのはIllustrator, Photoshop, AppleWorks, CrystalMaker, DeltaGraph。どれも古いのをバージョンアップせずに使っているので買換え(もしくはバージョンアップ)なさいということなのだが

2011年08月16日(火)18:34:00

iMac一台、Mac miniサーバ一台、それぞれ更新するぐらいの予算はあったはず。

2011年08月24日(水)15:05:05

どうやらiMac (Late 2006 24-inch)は本格的に壊れたらしい。だましだまし使ってるけどなんか負荷かけるとすぐ張り付く。画面にストリーキーなノイズが入ることから考えてグラフィックシステムと共有してるメモリあたりの不具合かもしれん。もう5年経つし新しいの買う。

2011年08月25日(木)15:54:30

LionのiMac一台発注したぞ。最短で来週末に来る。セットアップしたい奴は出てきていいよ。というか、院試受ける奴、セットアップしに来い!