====== 旧Weblog 2010 ======
===== バリアフリーの対義語って何だ =====
// Sat, 23 Jan 2010 05:06:39 +0000 //
とある理由から我が社で二番目に標高の高い建物の一番上の部屋から,最低ではないものの谷底の倉庫までコンピュータを都合4台運ぶはめになった.わざわざPCと書かなかったのは,これが往年のRS6000とか今の若い人がパソコンからイメージできる大きさとは大きさ(というより重さだが)が違うと強調したい為だが,何にせよとても道具なしに一人で,おおよそ建物の階に換算して15階分を持ち運べる大きさと重さではない.
そこで、台車を借り出して運び始めたのはいいのだが,台車に荷物を積み込んで階段の上り下りはできないのでスロープやらリフトやらを探しながらの苦行の旅となった.
件の最短経路は段差を物ともしなければ,戸外の急な階段を使ってすぐなのだが,台車が通れるところを探しつつ大きく迂回することを余儀なくされた.それでも偉いもんでなんとか目的地まで到着したのだが,その間坂道の急なことといったら,おかげで2度ばかりモニタやら本体やらを道にゴンゴロゴンとやってしまった.これが車いすとかだったらと想像すると恐ろしいばかりである.
我が社の知能機械工学科はその前身を福祉工学科といったぐらいで,バリアフリーとかの研究をしている人も居たりなんかするんだけど,そんな大学がこれでいいのか.とかなんとか思いつつ寒空の中2往復したんだけれど,ふとバリアフリーの反対ってなんて言うんだろうと思った.
まあ,順当なところではバリアフルなんだろうけど,ネットで面白いのをみつけた。
「**バリアアリー**」
だそうな.さすがにそれはいかがなものか.
===== 2010最初のGadget =====
// Sat, 23 Jan 2010 08:08:37 +0000 //
プリンタが壊れた.わが家で使っていたキヤノンのiP4100がエラー状態からリセットしても電源再投入しても復帰しなくなった.まあ,年賀状印刷時でなくて良かったということである.実はこのiP4100,何年か前の年末に年賀状を印刷しようとしたところでプリンタが故障し,急遽購入したものという経緯がある.しかしながら,うちの個人事業主は文字通りSOHOでの仕事なもんでプリンタ無しでは仕事にならない.というわけで、今回もやっぱり急遽新しいプリンタを購入した.条件はインクジェットプリンタで,無線LANに繋げて,奥行きが30cm台というもの.EPSONにそのものずばり見たいな機種があったんだけどさすがに二年も前のモデルでは触手,じゃなくて食指が動かない.結局置き場所を再検討することにしてキヤノンのMP640を購入,今日宅配便で届いた.発注から丸二日.便利な世の中だ.
早速うちのMacBook(黒)にドライバをインストールして印刷試験.やっぱり両面印刷はいい.無線でのスキャナも快調である.職場ではスキャナを使う為に一々USBケーブルを繋ぎ換えている現状を鑑みると職場のスキャナもこれに替えたいぐらいだ.残念なことにもう今年度予算に余裕はない.
Macではうまくいったので,次はWindows (Vista).ところがこっちは全然うまくいかない.ちゃんとプリンタを認識はしているのだが「プリンタとの通信ができません」と言われるばかりで一向に印刷に漕ぎ着けない.一応スキャナの方はちゃんと機能しているので通信設定に問題はないはずなのだが.私自身はMS-Windowsの機械には口を出さないことにしているので,いつになったらちゃんと出せるようになるか見物である.
そういえば,無線LANのプリンタサーバを導入したときも結局Windows Vistaだけからは印刷できなくてUSBケーブルで繋いでいたよなあ.これだからMS-Windowsは・・・.
===== 講義アンケート =====
// Mon, 25 Jan 2010 07:47:34 +0000 //
数学のリメディアル科目の講義アンケートの結果を担当の先生からいただいた。この科目この後期は実験的に演習中心で行われた。関係者の間ではく○ん式と呼ばれている。このやり方の是非については、是非ともに過半数をとれず、「どちらとも言えない」を入れると過半数というどこぞの世論調査みたいな結果になっている。それでも担当者の指導に対する支持は圧倒的で満足度も高い。不満の原因も予測できる範囲内。ただし、これを解決するのは相当難しそうだ。
同時に今後同様の演習中心の講義形態での実施を希望する科目としては、予想していた「物理学」「英語」に加えて「基礎化学」と「生物」のリメディアル科目が挙げられている。アンケートをとったクラスの受講者分布から予想される答えではあるが、「化学」や「生物」でも演習形式を希望する学生がいることはちょっと予想外。で、もう一つ「確率統計」が挙がっているのだが、あの受講者分布でこの名前の科目ということは、かの学科の学生と思われるのだが、その学科の「確率統計」なら来年度から計算機実習室で実習形式で実施されることになってるよ。請御期待。
もちろんこのアンケートの質問項目や選択肢がベストとは思わないが、アンケートってのはその結果から、こんな風に教員側の「次の一手」を考える材料になるようなもんじゃないと、FDとは言えないぞっと某学部のFD委員は思うのであった。担当者様、こういうのは是非とも当該部署での今年度の独自のFD活動の成果として偉いさんに報告してください。
でもこれって、担当者の個人的な取り組みで全然「組織的取り組み」じゃないよなあ。このあたりが私が漫然と感じているFDってやつの本質的うさん臭さなんだ。
===== 2010年Gadget予定 =====
// Tue, 26 Jan 2010 03:56:56 +0000 //
* FAX\\ 本体はまだ健在なんだけど電話の子機がもうだめ。子機だけ買換えるのも本体ごと買換えるのもあんまり差がないようなので思い切って新調する予定。条件は小さいことと、SDカードか無線を使ってパソコンで作った送信原稿を紙に出さなくてもいいことと、受信原稿をパソコンに取込めること。
* 体重計\\ 今使っている体重計の調子がいまいち。なんせ、100g単位で量れるはずなのに、風呂入る前の体重と朝起きたときの体重が全くおんなじというのでは信頼性ゼロ。あんまり多機能で無くてもいいから、シンプルな形状で丈夫で精確な計量ができるもの。
* iPad (仮称)\\ 明日(日本時間明後日未明)発表が期待されるAppleの**あれ**。これは買わずにはいられまい。
* 機内持込用旅行鞄\\ 昨年末から機内持込みの基準が厳しくなった。今使っているキャリーバッグは恐らく2・3cmぐらい厚みがオーバーしていると思われる。来年度の国際会議の予定はまだ決めていないけれど、学振のフォーサイトプログラムとかもあるし、短期海外出張がゼロということはあるまい。新しい基準に合ったものを手に入れる必要があるだろう。
* 【予定外】 CANON PIXUS MP640\\ 以前書いたように寝耳に水のiP4100の故障のため急遽購入。
===== インフルエンザワクチン接種 =====
// Thu, 28 Jan 2010 04:20:22 +0000 //
新型インフルエンザのワクチンを接種した。結構だぶついているということなのか、ようやく廻ってきたということなのかよくわからないが。普段なら季節性インフルエンザのワクチンを打つこともない(というか大抵流行の始めのころにさっさと引いてしまうので)のだが、今回奇跡的にここまで発症せずにきたので接種することにした。
で、話題はその際健康管理センターから送られてきた案内のメール。希望者に問診表だの何だのを送ってくるのはいいのだが、その送信先のアドレス(Toフィールド)にメールアドレスが数十個ずらずらと並べあげられている。おかげで誰が接種希望者かまるわかり。だからこれはやめようって昔どっかでいったはずなんだけど。
じゃあどうすんだって質問の答えは、Bccフィールドを使いなさい、ってこった。もちろんこれは正しい答えではないことは100も承知だが、一回こっきりならまあ許されるんじゃあないかなあ。
えっ、お前ならどうするかって?もちろん一人一人に「親展」でメールを出させていただきますよ、ホントに。
===== 静岡出張 =====
// Fri, 29 Jan 2010 07:47:04 +0000 //
今日から静岡に出張。
ところが現在掛川で新幹線の中に閉じ込められたまま身動き取れないでいる。用務先での今日の締め切りは午後5時。どうやら間に合いそうにない。
なんでも小田原アタリで火災があり、その際に架線が切れたか切ったかしたらしい。
この季節なんで関ケ原で雪のため立ち往生ぐらいは覚悟していたが、こんな伏兵がいるとは。
===== 卒研ゼミ配属説明会 =====
// Wed, 03 Feb 2010 02:24:43 +0000 //
今日は定期試験の合間を縫って新4年次生の卒業研究の研究室配属説明会。
うちの学科では、学生さんに配属希望を出してもらって云わば逆ドラフト制で決めるんだけれども、第一志望から第十○希望まで、研究室の数だけ希望順位をつけてもらう。おかげでちょっとした研究室人気ランキングみたいなところがある。一応各研究室定員が設定されており、希望者が定員以下ならそれで決定、希望者が定員を超えると教員が選抜。これを第二希望・第三希望と順次すべての学生が配属されるまで繰り返す。したがって第一希望が定員を超えている研究室は、会議が一瞬で終わってしまい、あとは高見の見物ということになる。
ちなみに我が研究室は独立以来一度も学生さんを選んだことが無く、会議の際に暇な時間を過ごしたことはない。どこの工学部でも、どこの物理工学科でも、量子力学の科目を教えている教員の人気が高いというのは聞いたことがないわけだが、そういうことである。少なくとも人気のなさを担当科目の所為にして現実逃避をしている。
さて、3年前に『電気』関連の資格取得ができるようにカリキュラムを改正し、学科の名前を「電子」から「電気電子」に変えての初めての4年生ということもあり、その研究室希望性向がどのようなものかは学科でも注目を集めている。各種アンケートの結果から想像するに、「電子」時代は電子デバイス系の興味を持つものと、コンピュータ情報系の興味を持つものが半々で、若干コンピュータ系が多いという傾向があったのだが、「電気電子」になってどうやらコンピュータ情報系は激減。替わって電気エネルギー系が政権をとりそうな勢いである。ところが電気エネルギー系の研究をしている研究室は少なく、ロボティクスをやっている研究室まで含めても電気エネルギー系希望の学生さんを収容できないのではないかという危惧がもたれている。
まあ、こればっかりはフタを開けてみないことには何とも言えない。決定は2/24日である。
===== 2009年度定期試験終了 =====
// Fri, 05 Feb 2010 02:13:54 +0000 //
今朝の数値計算の試験で、定期試験の日程は終了。あとは採点が待っている。
うちの大学では、定期試験に延べ2週間を費やす。主な理由は、教室の定員が講義使用時と試験使用時で異なっていること。そこで大きな教室をやり繰りするために、原則として第一週は奇数時限(朝一と午後一の講義)第二週は偶数時限(昼飯前と昼寝時)の講義の試験が行われる。
今朝の数値計算は本来午後一の講義なので第一週に行われるはずなのだが、件の新幹線閉じこめられ出張が入った所為で今朝に瞬間移動してきたのだ。学生さんたちは若干2名を除いてちゃんと追随してくれたのだが、1名は朝来て鳩が豆鉄砲食らったような顔をしながら試験を受け、もう一人は遅刻期限ギリギリになんとか滑り込んだ。どうやら昼飯前に同じクラスのパワエレの試験が同じ教室であるらしく、早めに来たのが功を奏したようだ。
おかげでその後も扉を開けては私と顔を合わせ、周りを見て試験をしているのに気付いてそそくさと出て行くという学生が何人もやってきた。そうである。私の数値計算に比べてK先生のパワエレはずっと人気があるのである。同じイニシャルなのにえらい違いだ。ちなみにデンデンにはK先生が多い。あまりに多くて「人気のあるK先生」と「人気のないK先生」ぐらいでは区別できない。
えっ、「人気のあるK先生」は特定できないけど、「人気のないK先生」は一人に特定できるって?ええ度胸しとるやんけ。学生番号云えや。テストの点数半分にしたる。
===== 採点終了 =====
// Thu, 11 Feb 2010 07:05:58 +0000 //
今日は休日で、私は休日出勤はしない主義なのだが、卒業研究発表会の予行演習のため登山。その後の時間を使って試験の採点を(ほぼ)終了させた。残りは明日の卒論発表を聴いて卒業研究の点数を書き入れれば教務に提出できるだろう。
===== 2009年度卒業研究発表会 =====
// Fri, 12 Feb 2010 08:38:31 +0000 //
いよいよ卒業研究発表会当日。珍しく卒業生まで来ている。槍でも降るんじゃないか?
例年ならこっそり会場の下見を兼ねて前日に会場でも予行練習しておくんだけれども、今年はなぜか午後からということもあって午前中に本会場で練習をしていた。まったくもって諦めの悪い連中だ。この諦めの悪さを2年の終わりとか、卒研のシーズン中に見せてくれればいいのに。
発表はA/B二つのチームに別れて行われた。Aチームはざっくり言って物理系もしくは理学系のバックグラウンドを持つ先生の研究室。発表自身は非常に和やかに、場合によっては発表している学生を置き去りにして、楽しくディスカッションが行われた。
当然発表会は卒業研究自体の最終試験を兼ねているんだけれど、
みんな、卒業おめでとう。
で、再試験(追試)対象科目はないんやろなあ。
===== Adobe Acrobat 9 Pro =====
// Wed, 17 Feb 2010 04:45:09 +0000 //
Adobe Acrobatは、「Adobe Readerで拡張機能を有効にする」機能が使いたいがためだけに、Professional版を使用している。ようやくバージョン8から9にアップグレードすることができたので、早速インストールした。ちなみにアップグレード版を買ったわけではなく新規購入である。Adobeのアカデミック版のアップグレードポリシーと、我が社のソフトウェア購入ポリシーとの食い合わせが悪くAdobeのソフトウェアは結局新たに買った方が早い。
で、ケチョンケチョンにけなす前にまず褒めておく。Adobeはいい仕事をしている。PostscriptにせよPDFにせよ「規格はオープン、実装で金を取る」というやり方は「アンチ知財至上主義原理主義過激派」の私を以てしても容認せざるを得ないところに開閉の閾を設定しており文句の付けようがない。たとえ、そのライセンス料がべらぼうだとしても。Photpshopはこれ以上にない多機能なソフトである。いや、らしい。なんせ私は全ての機能を使いこなせないので。私にとってはグラコン(Graphic Converter)で充分であるが、カミさんがそういうのだから、確かなのだろう。Illustratorはといえば、これはもう投稿論文の図表をつくるには絶対に欠かせない。何でもできる魔法のようなツールである。いかにその手順が複雑かつ煩雑で面倒くさくとも、「どう考えてもその動作はないやろ」という実装がしてあっても、これ以外にする方法がないのだから仕方がない。その、まるでマウスの操作一つ一つがそのままポストスクリプトコードに落ちて行くような操作性は、大昔一行一行アセンブリコードを頭に思い浮かべながらコードを書いていたあの頃のFORTRANを彷彿とさせる。すばらしい。
ごめんなさいね、検索エンジンで、「この製品のライセンシングが動作していません」を検索して来た方々。ここから本論です。
で、インストールしたのはいいんだけど、起動しようとすると「この製品のライセンシングが動作していません」と宣う。しようがないのでAdobeの「サポート情報検索」をかけると「Acrobat9またはCS3 アプリケーション起動時に「この製品のライセンシングが動作していません」エラーが表示された場合の対処方法」が引っかかった。
流石である。
私が見たときは「評価0」だった。
対処法がA-Kまで11もある。
その上11番目の対処法Kに至っては「アンインストールおよび再インストール」である。
「なめとんのんか」といいたい。あっ、とっとと対処法を知りたいですよね。先にします。
* 分けが解っている人向き\\ ''/Library/Preference/FLEXnet Publisher/''のpermissionがおかしくなっています。lsで見ても解りません。chmodしようとしてもなおりません。rootで消して新しくつくり直すのが簡単。
* 分け解らんという人向き\\ 以下を読む前に、シリアル番号を用意してください。すべてはそれからです。\\ A-Jまでは無視しなさい。時間の無駄です。もちろん原因によってはA-Jの何れかがビンゴの可能性はありますが、やるのはKの「再インストールを行う前に、《ライセンス認証に関する以下のフォルダを削除する》ことをお勧めします」だけです。しかもこの順番でやるのはお勧めしません。まず、アンインストールする前に「以下のフォルダ」を削除します。Adobeのソフトを立ち上げます。シリアル番号が要求されますので入力します。これでOKです。もしだめならAdobeのソフトをひとつ、どれでもアンインストールして再インストールします。
まあ、これでもだめならAdobeのサポートに怒鳴り込んでください。
===== 合同企業説明会 =====
// Wed, 24 Feb 2010 03:26:32 +0000 //
昨日(2/23)は我が社主催の合同企業説明会。終了後の懇談会のみ参加。
学長の挨拶ではないが、例年に比べると参加企業数ももう一つといったところで、入学志願者の増加に喜んでばかりもいられない。
就職は好調なのに、志願者が減りつづけるという現象に悩んでいたのはほんの数年前のこと。特にうちぐらいのレベルの工学部の電気系の場合、メーカの求人状況と大学の志願者との間には負の相関があるのはよく知られているのだが、全学部学科的にも同じ傾向なのはなんなんだろう。
さて、昨日の状況を顧みつつ、研究室配属状況の厳しさを思い出しつつ、今年度の就職活動は厳しいだろうなあなどと思いつつ、カーリングの録画に思わず目を伏せて新聞の見出しに目を落とすと、
「学生への職業指導、大学・短大に義務化」
の文字。
何じゃそりゃ。確かに、最近の若いもんは3年で会社を辞めるとかいう本が出てたし、うちのカミさんは確かに3年で会社を辞めてるし、大学の同級生の半分くらいは卒業時に就職した会社にもういなかったりするが、それって大学で「就職セミナーやガイダンスなどを実施」したり「職業意識を育てることを目的にした授業」をしたりして、なんとかなるもんなんか。いやそれ以前に何とかせんならんもんなんか。
いや、確かに、大学でなんとかせんといかんし、何とかできることはある。このところ学生さんたちと話していて感じるのは、その頭の固さ、視野の狭さである。なんせ、世の中では所謂「専門バカ」だと思われている大学のセンセにそう思われてしまうぐらいだから、相当なものである。真面目で成績の良い学生に限ってそれが顕著だというのが事態を深刻にしている。だいたい大学の4年生が卒業研究で何をやろうが、そいつが就職して役に立つはずが無い。実にこれは、二次方程式の解の公式が実生活で役に立たないのと同様で、役に立つのはその「プロセス」。何をやったかではなくて、どうやったか。何を研究したかよりも、何故それを研究するのか、それ以前にどうやってそれを研究する必要があると思い至ったか、という点にある。
で、こういった「知識」でもなければ「技術」でもないようなことを身につけるために特別研究とか特別演習とか呼ばれる科目、所謂卒論ってのが存在して、マンツーマンで指導を受けることができるっていうのが大学の本来の価値のはず。
とはいうものの我が社は監督官庁のお達しには脊髄反射的に追従するので、また会議の議題が増えることになるわけだ。でもこういう講義って既にやってるんだよね。新聞記事でも「就職セミナーやガイダンスなど」を実施する大学90%、「職業意識を育てることを目的にした授業」を実施する大学70%と書いてある通り。このこと自身が今更そんなことを必修化したところでどうなるわけでもなかろうことを示していると思うのだが。
でもって、既に70%、90%が実施しているというのに、具体例として出してくるのが金沢工業大学やら東京女学館大学というのはどういうことなんよ。1年から4年まで4年間を通じてっていうところが珍しいということなんだろうけど、本当にちゃんと取材して頭使て記事書いてるんかいな。まあ、ゴマメは歯ぎしりする前に中教審に委員の一人でも出せってこってすな。
===== CMS/LMS =====
// Thu, 25 Feb 2010 04:01:36 +0000 //
さすが東大さん、コンパクトに纏まってて有り難いなあ。
* [[http://cfive.itc.u-tokyo.ac.jp/links_f_lms.html.ja|LMS / CMS , etc.(Free software)]]
この[[http://moodle.org/|Moodle]]ってのがいいかな。ちょっと遊んでみるべ。
===== バンクーバーオリンピック閉幕 =====
// Mon, 01 Mar 2010 02:09:11 +0000 //
バンクーバーオリンピックもとうとう終わった。冬季オリンピックにおける我が家のお気に入りはカーリング。長野オリンピックまではその存在すら知らなかったのだが、あれ以来オリンピックのたびに見入っている。今朝の新聞で、オリンピックのときにしか話題にならない競技の筆頭に挙げられていたが、それはないだろう。マスメディアが報道しないんでしょ。テレビ中継してくれれば見るよ絶対。ただし、今みたいな編集しまくりではだめ。第一エンドから全部やらなきゃあ。確かに一ゲーム2時間以上かかる競技なので大変ではあるが、今のような放映の仕方ではあの競技の面白さはまったくわからないだろう。「氷上のチェス」と称されるが、チェスのことはよくわからないので将棋に例えると、今の放送は飛車をとったり、大手をかけたりというところばかりを放送しているようなものだ。あういう戦略を練るゲームというのは終盤になって「そこで端歩が活きてくるかあ」とか、「何の変哲も無い歩の成り捨てが妙手」とか、「うまい手だが手順前後が致命的」とかいうところが面白いのであって、「五手詰めの王手に対して投了」の場面だけ放映されてもなんの面白みもない。オリンピック報道に関しては他にも文句が山ほどあるが、マスメディアが批判していることの大半はマスメディアの報道の在り方にこそ遠因があるということを自覚して欲しいものだ。
さて、こちとらの問題はというと、録り溜めた映像をどうやって消化するかだな。おおよそ1500分。一日一時間消化しても一月かかるな。
===== D入試 =====
// Thu, 04 Mar 2010 04:23:19 +0000 //
午前中は博士課程(後期)の入試。我が社の場合博士課程後期(所謂博士課程)の試験は外国語のペーパーテストと口頭試問という名のお祭りではない修論発表会。実質、指導教員が首を縦に振れば、よっぽどのこと(英語が全然できないとか)がないかぎり合格になる。まあうちくらいのレベルの大学の場合、博士課程に進もうという学生、博士課程に進ませてもいいかと指導教員が思う学生というのはそれなりのもんなので、実質的にはそれで問題ないのだが、そのぶん今日の口頭試問を聴いても打たれ弱いのが気になる。ドクターコースに進もうというぐらいになれば、その研究に関しては世界でも・・・とまでは言わなくても、少なくともうちの研究科の中では指導教員の次、二番目によく知っているという状態でなければならないし、実際そうなのだ。質問のほとんどは頓珍漢な誤解に基づくと考えて応えてよい。もちろんそういう誤解を与えた自分のプレゼンには大いに反省すべきだが。「・・・なんじゃないの?」っていう質問に「そうです。が、しかし・・・・」と言い訳をするような応えではもういけない。まずは、「そうじゃないんです。」って条件反射的に応えるようでなければ。我々というか、私が学位をとったところでは、ドクター進学の関門は秋口に行われる予備審査だった。指導教員の援護射撃が全くないところで、専門の教員3人(だったと思う確か)を相手に時間無制限一本勝負を行ったものだ。それにくらべれば修論発表会もどきなどママゴトのようなもんだ。
それに加えて、研究テーマの位置づけがもう一つはっきりしていないというのがある。このご時世、工学研究科だという事情もあるので、どうしても「こんなことに、こんなに役に立ちます」という話から始めるわけだけれど、世の中そんなに役に立つ話が転がっているはずも無く、「これこれこういうものがあって、とっても役に立つんだけれど、そのためにはこれこれ、こういうものが必要になるので・・・」とか、「・・・が必要になるんだけれど、それにはこれこれが判らなければならないので・・・」とか「・・・ならないので、こういうものが現在使われているんだけど、これには実は・・・」とか、大きな看板と実際のテーマの間にはとてつもない距離があるのが普通である。これをうまく話せないとまづい。これは当然で、そもそもドクターコースの研究テーマっていうのは学生が独力でほぼ3年間をかけて研究するわけで、研究室のメインのテーマをやらせるわけにはいかないのだ。それなりに研究の位置づけがわかりやすい研究室のメインのテーマは、むしろほとんど一年で(うまくいっても、いかなくても)結果を出してくれる(というか出さざるを得ない)修士コースの学生さんにあてる。でもって、こっち(教員)も相当口と手を出し、場合によっては4年生を人足に付けることになる。
まあ、そういうルーティンが組めるくらいコンスタントに大学院生がきてくれればいいのだが、いかんせんうちの場合大学院進学者数自体が研究メインの大学の2、3割というところなので、行き当たりばったりになってしまう。私がD2のときなんか、スタッフ4名D3二名D2二名D1二名M2四名M1四名B4多数研究生若干名という環境だったことを考えると、今はスタッフ1名M2一名B4四名なわけで自分の学生時代の経験はまったくあてにはならない。
===== どうしたIVC-18 =====
// Sat, 13 Mar 2010 07:49:23 +0000 //
IVC-18のサイトが落ちている.
金曜日(3/12)にレジストレーションをしたところまでは生きていた.その後引き続きアブストラクトをアップロードしようとファイルを用意している間につながらなくなってしまった.この時季,ネットワーク機器のメンテがよく入るので,そういった所為かとも思い家からアップロードしようとiDiskにアブストラクトをコピーして帰宅.家からIVC-18のサイトにアクセスしようとするのだが,一向につながらない.いったいどうなっているのだ,謝先生.
アブストラクトサブミッションのデッドラインは3/15である.
デッドラインは延びるな,こりゃあ.
===== IVC-18サイト復活 =====
// Mon, 15 Mar 2010 01:59:54 +0000 //
IVC-18のサイトが復活していた。無事アブストラクトのサブミッションを終えた。締め切り前の週末という事でアクセスが殺到したのかもしれないが、原因は恐らくページ遷移の見積もりの甘さだろう。こういうサイトの運営には二度ほどたずさわったことがある。(二度ほどの「ほど」ってなんや!回数に1.7320508回とか言うんがあるんかい。と、突っ込みたくなるが、一回は親分がプログラム委員でその下請けだから正真正銘一回なんだけど、もう一回はオフィシャルには他のところが窓口で、実は個人的にボランティアでやっていたので一回と勘定するのは気が引けるため。ここでいうボランティアというのはお金をもらっていないという事ではなくて、(お金が出ていないというならプログラム委員会の下請けのもお金は出ていないわけで、)正式にアポイントされたわけではないという意味。)そのころはスタティックなページが主だったので会議の参加登録とか講演概要の投稿とかには結構アイデアを要したんだけれど、そのとき一番頭を悩ませたのはエラーの処理。特にユーザーがどの順番で何をするためにどういうページ遷移を経るかということ。実際やってみるとこっちが想像だにしなかったことをユーザってのはやってくれる。
今回のIVC-18サイトの一番の問題点は講演概要の投稿を途中までしないと概要の書式自身がわからないこと。大概こういう会議の講演概要は昔はカメラレディー、今は電子入稿のため投稿時点で見てくれを整えておかないといけない。最近は(私の大嫌いな)ワードのテンプレートがダウンロードできるようになっているから簡単と言えば簡単なのだが、このテンプレートが投稿操作を途中まで進めないと手に入らない仕様になっている。
恐らく裏ではリレーショナルデータベースが動いているはずで、多くの人が複数のセッションを開きっぱなしで作業をするもんだからデータベースが音を上げたのではないかと想像する。そもそも画像を多用したサイトの作りになっているので相当重く、場合に依っては、単に遅いのかセッション切れかの区別がつかなくてリロードを繰り返したユーザもいるかもしれない。
次は、4月になり出張手続がとれるようになった頃からアコモデーション狂想曲が奏でられることが予想されるが、大丈夫かな。
===== FD講演会 =====
// Wed, 17 Mar 2010 12:19:50 +0000 //
授業アンケートの分析についての講演会.そろそろ毎年同じ結論になってきて,或意味つまらんな.
改善が見られない講義がマイナス2σ以下になったら,もうこれ以上の効果はないってこった.
オール1とかオール5とか全部合わせると16%いる.5年前にはこれが8%で,順調に増え続けるとしたら来年度はこの「あんまりまじめにアンケートに答えてくれない層」がマイナスσ以上の学生に広がる可能性が在る.
そろそろ新しいことを考える時期に来ているな.
===== 物理学会@岡山 ポスター完成 =====
// Fri, 19 Mar 2010 14:56:41 +0000 //
我ながら,ここまでキチンキチンとぎりぎりにでき上がるとは自分でも呆れるやら感心するやら.これも,何年も前に学術フロンティアのお金でA1の出せるプリンタを買っておいたお蔭だ.
そりゃあA0の方がいいけどA0出だしても持っていく方法にこまるからなあ.(負け惜しみ)
しかし,地元で学会というのは便利なようで結構不便.岡山大学であるので普段の通勤と同じように自家用車で借りている駐車場まで行ってそこからは歩くわけだが,2キロぐらいは歩かなきゃいけない.出張でホテル住まいなら朝ご飯の心配はしなくていいんだが,自宅ということになると朝ご飯およびそのための買い物は自前である.学会が跳ねた後も出張なら知り合いとワイワイガヤガヤと公共交通機関で繁華街に乗り出しそのままお酒の飲めるところに直行ということになるわけだが,今回は一人駐車場までみんなとは逆方向に歩き,まず自宅まで戻らねばならない.
その上20日〜21日は津山でB級グルメフェスタだか何だかのイベントがあり渋滞が予想されている.やれやれ,明朝は普段より1時間近く早く出発しなければなるまい.
===== 物理学会@岡山 初日 =====
// Sat, 20 Mar 2010 04:15:10 +0000 //
駐車場から岡大まではやっぱり遠かった。今日は表面電子物性とSTMのシンポジウムがパラレルという鬼のようなスケジュール。その後は、インフォーマルミーティング。
今日はうちの学位授与式(いわゆる卒業式)でもある。実はこれまで一度も出た事はない。たいてい何かしらの学会やら出張やらと重なるもんで。
ごめんな、4年生諸君。
===== 物理学会@岡山 二日目 =====
// Sun, 21 Mar 2010 14:20:02 +0000 //
今日はポスター発表.
やっぱり流行ものの研究だと普段よりも客の入りがよい.
その後は普段とは違う業界の人たちとサテライトの研究会.飯を食いながら午後九時まで.
でもって,その後はお決まりのアルコール.
こうして学会の夜は更けていく.
===== 物理学会@岡山 三日目 =====
// Mon, 22 Mar 2010 03:15:23 +0000 //
午前中は総合講演という名の休日。
午後は、表面構造とグラフェンのシンポとトポロジカルインシュレータのシンポとがパラレル。いつもながら世話人のプログラム編成の苦労が忍ばれる。共同研究者と手分けをして両方の内容をサーベイ。
夜は研究室の同窓会という名の飲み会。連日である。学会が終わったら少し節制せねばなるまい。
===== 物理学会@岡山 最終日 =====
// Tue, 23 Mar 2010 00:50:03 +0000 //
最終日以外は夕方まで講演が続くのだが、最終日は昼過ぎで終了。それでも櫛の歯を欠くが如く空席が目立ち、櫛の歯を挽くが如く出席者が減っていく。
午後の最後のセッションともなると閑古鳥が啼くことになる。
開催地地元民の義務かとも思い最後までいることにする。そんなんなんで、居眠りしてても勘弁してください。
===== Ubuntuサーバのアップデート =====
// Wed, 24 Mar 2010 04:54:09 +0000 //
学会も終わり、恒例春の現実逃避、サーバ更新である。今回はUbuntuサーバをアップグレードするに止め、Wordpressの記事に手を入れる、つまり書きためてあるカビの生えたドキュメントを色直しして記事に仕立てる作業に時間を充てるつもり。
Ubuntuサーバのネットワークアップグレードの手順は以下の通り
- update-manager-coreをインストールしておく。$ sudo apt-get install update-manager-core
- アップグレードツールを起動する。$ sudo do-release-upgrade
ネットがとろとろのため、ほぼ丸一日がかり。でもなんてお手軽なんだ。若い人たちが計算機を使えなくなるわけだ。
(一応夜中にやっております。したがって最後の段落を書き足したのは翌朝。)
===== Time Capsuleがやってきた =====
// Wed, 24 Mar 2010 05:33:49 +0000 //
夜中の電話は不吉である、というのは有名な話だが、真っ昼間の電話もそれなりにうれしくない。物理学会のポスターを作っているところに、家から電話があった。ネットに繋がらないという。せめてパソコンがおかしいのか、ルータがおかしいのか、モデムがおかしいのかぐらいは切り分けるよう指示して、すべての機器の電源再投入を助言し電話を切った。
しばらくして再度入電。ネットに繋がってているかを確認するのにわざわざブラウザ立ち上げるのはやめようよ。素人じゃああるまいし。ping飛ばせ、pingを。ipアドレス確かめるのにコンパネ開くんじゃあない。ifconfigがあろうがifconfigが。えっ、Windowsだ?じゃあipconfigだ。
結局バッファローの無線ルータがいかれたようだ。有線部分は機能しているが、アクセスランプ(LEDだが)が猛烈なスピードで点滅を繰り返し無線の方はpingも飛ばない。うちの個人事業主は文字通りSOHOなのでネットが繋がらないと仕事にならない。というか仕事が入らない。そこで急遽無線ルータの更新とあいなった。
選択したのはApple Time Capsule 1TB。またもや発注後一日半で到着。設定はサクッと一瞬。これで私のMacBook(黒)はTime Machineで常時バックアップ体制がとられることになった。CanonのMP640も問題なく動作。無線LANの設定も楽になったものだ、と喜んでいたところひとつだけ困った事がおきた。テレビとブルーレイレコーダが繋がっている無線のイーサコンバータが古すぎてTime CapsuleのWPA/WPA2に対応していない。まあ、地デジの双方向番組なんぞ参加しないんでどうでもいいと言えばどうでもいのだが、予約録画に影響が及ぶとなると問題である。これでなんにも不具合は起きないんだろうか。ちょっと不安。
===== 備品シール貼り =====
// Wed, 31 Mar 2010 03:22:53 +0000 //
年度最後の日になってようやく、というかそんなことはすっかり忘れておったのだが、今年度購入した備品に貼るシールを渡された。予算削減のあおりを受けてシールを貼らねばならない機器がめっきり少なくなってしまったのが少し寂しいが、面倒な事が減るのはうれしい。
まずは、MacBookAir。えー、これにこの無骨な備品シールを貼るのー。まあしゃあない。でっかくて赤いシールが痛々しい。
次は、iMacか。これは裏に貼れば気にならない。裏面の微妙なカーブがなんとも心地よい貼り心地である。遊んでいる場合ではない。
お次ぎは、Mac mini。裏面は、ラバー風のテイストか。ここには貼れないな。さすがに上面には貼る気になれないし、こんなにつるつるいてちゃあ剥がれちゃいそうだ。最低でも5年は保ってもらわねばならない。側面だな。シールがでっかいのでギリギリだが。
最後は、Intel Core i7。
えっ、Intel Core i7って。そりゃあ結構なお値段のするものではありましたが、あれのどこにシールを貼れと。事務方に事情というかそれが何物かを説明してシールは勘弁してもらった。
値段だけ見て備品シールを発行するのは止めてもらえまいか。一応それが何かが判るように物品購入起案書は書いているつもりなのだが。
===== オーストリア旅行 =====
// Thu, 01 Apr 2010 04:35:19 +0000 //
今年の夏にはIVCで中国に再度行く予定にはしているんだけど、これについては学振から旅費を工面できそう。そこで、大学の旅費は他にまわそうと国際会議の予定を眺めると秋口にオランダでECOSSがある。ところが北京のIVCとあまりに日程が近く、両方で発表するのはうちのマンパワーでは無理。まあ、今年は国内の学会だけに大学の旅費をまわすことにする。と、だいぶ消耗品に回せるなあ。
ECOSSに行かないことにすると、秋口の予定がぽっかりあいてしまうことにもなり、久しぶりに夏休みの終盤は本当に夏休みにすることにした。他の業界の方のために断っとくと、大学の「夏休み」ってのは、学生さんが休みなだけであって、もちろん学生さんが休みなので教える仕事も休みなんだけど、研究するって仕事はむしろその時期が本番。そのフィナーレがだいたい夏の終わりから秋の初めに開催される各種学会。学生さんが大学に戻ってくるとともに教える方の仕事も戻ってきて、研究者としては非常勤になるというのが毎年のパターン。
今年はIVCが終わったら完全に休暇にしてこれまでほとんど素通りしただけのオーストリアに行くことにした。ほとんどECOSSに行ってるのと違いは無い。ただし、発表も無い代わりに、旅費も自腹。
===== 岡山蘭展2010 =====
// Sat, 03 Apr 2010 14:00:48 +0000 //
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岡山ドームで開催中のラン展へ。写真は、ラン展会場入り口に展示されていたサントリーの青い薔薇。再度確認しておくがラン展である。
実は我が家には結構な数の鉢があるのだが、...
どうしてうちのとはちがうの?
バキッ、
ゴメンなさい。
===== 学力多様化度調査2010 =====
// Sun, 04 Apr 2010 09:53:47 +0000 //
日曜日、休日手当が出るわけでもないのに、朝から出勤して学力多様化度調査という名の英語と数学の小テストと物理のアンケート。数学については高校数学の基礎的な内容ばかりで、考える余地のあるような問題ではなく、ほとんど覚えているかどうかのような問題。入試からまだ何ヶ月も過ぎていないはずなのに、この記憶の劣化は何なんだ。もちろんAO入試やらなんとか推薦入試やら、非常に早期に進学が決まってしまった者にとっては半年ぶりだったりするのかもしれないが。それでも高3の三学期の期末試験があろうが。
調査が終わったら、メシ食って、読み取り作業につきあう。マークシート方式なのである。つきあうって言っても邪魔にならないように端っこでだべっているだけなのだが。容積はさほど無いが存在が邪魔なオッサンではある。読み取り終了からが私の仕事である。仕事自身はリターンキーを二回叩けばおしまい。データを次長さんに渡して黒子は消える。
気がついたらもう夕飯の時刻だ。
===== 新入生オリエンテーション2010 =====
// Mon, 05 Apr 2010 04:59:06 +0000 //
昨日に引き続き、新入生オリエンテーションである。新一年生は一昨日の入学式から数え三連荘である。でも新入生は明日は休みなのだ。こちとら明日は在校生のオリエンテーションである。
お前は入学式をサボったろうがって?その通りです。すいません。
だいたい私は入学式だの始業式だの式と付くものが大嫌いなのである。結婚式もしとうはなかった。というか「式」はしてへんし。したのは宴会だけ。
===== 在学生オリエンテーション =====
// Tue, 06 Apr 2010 04:40:45 +0000 //
朝から新三年生を集めて連絡と訓示。
成績表の右下の数字を見ろ。数字を1.5倍せよ。それが116を越えてる者、問題無い。普通に4年生になれるし卒業もできる。 104を越えてる者、4年生にはなれるかもしれんが、卒業・就職までの道は険しい。 104に充たない者、まあなんだ、人生は長い。ここで一年ぐらい足踏みしたってかまへんやないか。3年生を二回やるつもりでいこ。 まあ、統計とか実績とかいうんは当てにならんようで結構あてになるのよ。これから心入れ替えてがんばれば、もちろん何とでもなるんやけど、俺の知る限り心を入れた奴はいてへん。まあ、心が入れ替わったら、もはや他人だわなあ。まあ心配せんでも、留年するのはせいぜい2・3人や。というようなことを言いつつ成績表を返却し、教務課・学生課・就職部からの伝達事項を伝え、今期の履修関係手続きの日程を確認しておしまい。 私の担当クラスは名簿の前半なので、休学・退学・留年で人数が減っても増えることはあまりない。もちろん上の学年から留年で落ちてくるのはいるが。ところが後半クラスは編入生が付け加えられていくので結構増える。特に今期は3年次編入学生が5人もおり、後半クラス担当の先生は学内の案内やら、ルーティンではない履修指導やらで大変だったようだ。3年次への編入とはいえ、編入前の高専やら、短大やら、他大学やらで取得した科目の認定状況如何でそれぞれに2年次配当の科目を履修する必要が出てくるのだ。特に2年から3年に進級判定をおいていることもあり、1年と2年の必修科目はかぶらないように時間割がつくってあるのだが、3年次の重要な選択科目(選択科目という名前ではあるがほとんどの学生が履修する資格関係の専門科目など)と1・2年時の必修科目は結構表裏の関係になっている。へたを打つといろんな科目で玉突きが起こって膨大な関係書類を書いたあげく、急遽時間割にない時限で開講などということになりかねない。 ===== 講義開始 ===== // Wed, 07 Apr 2010 05:26:28 +0000 // 朝イチで、まずは応用数学II(フーリエ解析)。ちょっと思い立ってパソコンを持っての初回講義。ところがあんまり有効なデモはできなかったな。やっぱり思いつきで行動してはいかんか。 二コマ目はゼミ室に戻って卒研ゼミの第一回目。初回から一名、就職活動のため欠席。昨日推薦書を書いたのだが、この就職活動の早期化・長期化のおかげでいわゆる卒業研究は大きなダメージを受けている。私の手間だけで言えば長期化は勘弁して欲しいが、早期化はウェルカム。もちろん教育者の立場としては就職活動のために大学で最も重要な、卒業研究という名の「現実問題解決型長期ケーススタディ」の教育が阻害されるのは許し難い、と言わねばならんのだが。 とまあ、息巻いてもしょうがないので残りの4年生で初回の輪講。初回なので院生の「模範演技」のはずが・・・。 それじゃあ「他山の石」じゃあないか。 3コマ目は大学院の講義。 この分じゃ今期の水曜日の御昼はなんか考えないと来週以降食いっぱぐれるな。 4コマ目、今日は時間がある。(のでこれを書いている)が、教室会議がこの時間にあたっている。教室会議が終わると大抵夕方を通り越しているので、今期もやっぱり水曜日が一番きついかも。(そのせいで、木曜日の教授会では居眠りをしてしまうわけです、はい。でも金曜日は元気。) ===== 黒子?黒衣? ===== // Wed, 07 Apr 2010 05:49:37 +0000 // 今朝、新聞を見ていて違和感をもった。自分は表に出ないで裏で何かを操る者という意味の文脈で「黒衣」を用いているのだが。違和感は二つ。一つは「黒子(くろこ)」が正しいのではないか。「黒衣」と書きたい気持ちは判るが、「黒衣(こくい)」では意味が違うだろう。 辞書をひいてびっくり。そうか、「黒衣(くろご)」が正しいのか。それを「黒子(くろご)」と書くことが容認されていて、「黒子」の場合「黒子(くろこ)」と読むことが容認されているわけだ。当然「黒衣(こくい・こくえ)」は「僧衣」の意で、「僧」の隠喩。 もう一つの違和感は、「自分は表に出ないで裏で何かを操る」という意味に使われるんだけど、「黒子」っていうのはどう考えても「実体は舞台に出ているんだけど、登場人物としては看做されない」「存在が観客には見えているんだけど透明人間あつかい」だよね。これも隠喩なんでその単語の意味そのままではなくてもよいことは判っているんだけど、ちょっと気になる。このところちょっとそんな立場にいたりしたもんだから。 ===== パソコン教室 ===== // Fri, 16 Apr 2010 03:02:40 +0000 // 私が電化製品のマニュアルを読まないというのは、よく知られているが、同時に電化製品の使い方を他人に尋ねる事もないという事実にはなかなか気がついてはもらえない。唯一の例外は自動パン焼き機で、これだけは意図的に手を出さないようにしている。 10年ほど前は、それなりに若かったわけで、パソコンとかその周辺機器とかソフトの使い方について説明するのも止む無しと思っていたし、実際そうしてきたわけだが、そろそろそれにも嫌気がさしてきた。 あんなあ、二十歳過ぎの若いもんが四十超えたおっさんにパソコンの使い方を教わるようになったら終わりやぞ。 だってマックなんだもんって言い訳は無しね。 まあ、彼等にとって気の毒な面もあるにはある。単純な世代論にしたくはないが、彼等が相手にしているのは、情報機器の黎明期からその進化に合わせて、情報機器を使って来た世代なのだ。大概の機械はこの目で見てきたし、大概のソフトウェアには触ってきた。 教えていて不思議だなあと感じるのは、何かしらの「正解手順」を知り、それを覚えなければならないと思っているような節があること。だから知らないエラーメッセージとかに遭遇するともうお手上げになってしまう。現代のおじさん的議論だとこういうのをすぐ「ゲームのせいだ」とか「失敗が許容されない社会がどうのこうの」とかいう論調にしたがるのだが、私は全くそうは思わない。なぜなら、こと情報機器に関しては、じじい共もまったく同じ反応を見せるからだ。 例えば私はマイクロソフトのOfficeスイートを全く使わないのだが、学生さん達や、じいさん達よりよっぽど使える。なぜなら私がiWorkスイートの使い方を彼らに訊くことは絶対に無いが、彼らからOfficeスイートの使い方を訊かれることはよくあり、まあだいたい答えられる。でもねえ、たいしたことをやってるわけじゃあないんだよ。「『なんとかんとか』をするにはどうすんだ」って訊かれて、「『なんとかんとか』をねえ」と云いながら、端から順にメニューを見てみて、「こうすんじゃない」ってやってるだけなんだから。 で、(私が)育てる気のある学生には一応云う。「俺、やり方を知ってたわけやないで。今俺がやったことって端からメニューを見てみて、やってみて、はずれだったら次いっただけやん。これって君にはできへん事か?」でも、最近のOfficeのメニューはありゃあ病気だな。さっきはあったアイコンが次に探したらないんじゃあ操作手順すら覚えられんわなあ。 ===== 家庭IP接続の脆弱性 ===== // Wed, 21 Apr 2010 04:15:00 +0000 // 仰々しいタイトルを付けたけれど、家庭IP接続の技術的なセキュリティについてではなく、ビジネス寄りの話。 昨夜(といってももう深夜といっていい時間)家庭内無線LANが突如として切断された。現象は単純でTime capsule がPPPoEのネゴシエーションに失敗したのである。問題は一体何処に問題があるのかである。もうええ時間だったので明日廻しにしたかったのだが、何せうちの個人事業主にとってIP接続はまさにライフラインであり、もうパニックである。なんとか問題の切り分けだけだけでもせねばなるまい。 我が家の場合、下位レイヤーはNTT西日本のフレッツ光マンションタイプ、上位レイヤーは@ニフティ、家庭内ルーティングはApple Time Capsuleを使っている。つまり、NTTから貸与されたモデムにTime capsuleをつなぎ、Time capsuleにニフティの設定をして使っているわけである。不具合が起きたときには、それがNTTの問題か、ニフティの問題か、Time capsuleの問題か、を切り分けておかないと明日クレームをつける電話番号が変わってくるのである。 まあ、切れた瞬間、私に「Time capsule がPPPoEのネゴシエーションに失敗した」と判った時点で「家庭内無線LAN部分」が問題無い事は明らかなので、モデムにパソコンを直づけしPPPoEのネゴを試行する。すると「認証できない」という回答。これは通常PPPoEのIDとかパスワードとかを間違えたときに発生する。つまりニフティに問い合わせには行けている。つまりNTTの土管部分も無事。ということはニフティの問題。ということになるともうできる事は何も無い。デイタイムにニフティに怒鳴り込むしかあるまい。ところが明日は朝から忙しいときたもんだ。どうしたもんかと思案に暮れながら寝入ってしまった。 朝起きてみるとTime capsule唯一のランプ(LEDだけど)はグリーン。iPhoneで見てみるとちゃんと繋がっている。昨日のあれは何だったんだ。 家庭用のサービスが企業用のサービスほど強固なものではないことは百も承知なわけだが、SOHOということでIP接続を家庭用サービスでまかなっている個人事業主にとって、この家庭用のIP接続の無保証性というのは結構「今、そこにある危機」かもしれない。 ===== 数値計算2010/5/11 ===== // Mon, 10 May 2010 03:10:04 +0000 // 2010年度5月11日分の数値計算の講義資料アップしました。長いお休みの為みんな何処までやったか忘れているかもしれませんので、今回は「forループの復習」からはじめ「forループの例」と「関数」についてお話しします。今更「アークタンジェントって何じゃ?」とか言うことの無いようにしといてください。 ===== 水疱瘡に罹っちゃった ===== // Fri, 14 May 2010 11:33:31 +0000 // この歳になって水痘に罹患してしまった。 かつて、いい年こいておたふく風邪になった某先生に散々なことを言ったような言わなかったような気がするが、巡る因果は糸車、こんどは私が水疱瘡である。 水曜日から結構調子は悪かった。夜体温を測ってみると7度5分あったので風呂入ってぐっすりと寝た。そのかいあってか木曜日はなんとか午前中は持ったのだが午後から寒気がしてきて夜には8度5分の高熱。とうとうインフルエンザに捕まったかとも思い、金曜日を乗り切れば、幸い金曜日には講義はない、週末は皐月祭なのでゆっくり休めると、速攻でベッドに潜り込んだところ夜半には腕に発疹が。これはインフルエンザとかとはちゃあう、やばいかも、病院行こ、と決意して、朝鏡を見ると既に顔にも発疹が。 「すみません、学校行くついでに私を病院に落として行ってください。」 「検査してみてウイルスが出れば確定ですね。確定です。水疱瘡ですね。」 医者の異様に明るい声が何となくカンに障るがこっちとしても正体がわかれば一安心である。
本体価格 | 月額料金 | 通話 | SMS | データ通信 | 期間 | |
Locked | ¥46,080 | ¥3,985 | ホワイトプラン | 無制限 | 2年 | |
¥5,705 | 月々割り終了後 | 2年 | ||||
Unlocked | £499(¥67,143) | £25(¥3,364) | 600分 | 無制限 | 無制限 | 1月 |
The Maximum poster size is 90*120cm. Pins,double-sided tapes and such instruments will be provided by the conference office.だそうだ。返事は先週既に来ていたのだが、メールがスパムに埋もれていたのに気がつかなかった。うちのSpamAssassinがはじき出したスコアは25.1。典型的な出会い系スパムが30から100であるからそれよかましだが、薬系やウイルス系並みのスコアである。 やっぱり、いきなりマルチパートで中身が
Content-Type: text/plain; charset=UTF-8
Content-Transfer-Encoding: base64
じゃあ怪しさ120%だよなあ。
ともあれ、これでポスター作成に取りかかれるというものだ。90x120ということはA0ポートレートということだな。予想通りだ。予想通りとはいえ、狭い。どうやってこの中身をA1二枚に収めろというのだ。(もちろん字を全部24ポイントにするとかいうのは無しで。)何かインチキできんのか。
===== IVC@北京(1) =====
// Mon, 23 Aug 2010 00:26:27 +0000 //
いよいよ今日からIVCで北京へ。今回は停電の所為もあってポスターの完成も早かったし、余裕である。今回は一人の旅程ということもあり朝一で岡山を出れば関空になんとか間に合うと思っていたのだが、冷静になって時刻表検索をしてみると、どうも接続が悪く間に合いそうにない。そこで急遽前泊と相成った。宿はエアポートワシントンH。ここに泊まるのは初めてである。良くも悪くも上等なビジネスホテルといったところ。最大のメリットは館内に24時間営業のコンビニがある点。
朝7:40のシャトルバス乗車、7:50関空着。既に座席指定まで済んでいるので自動チェックイン機でボーディングパスを手に入れる。他のカウンターは長蛇の列だが自動チェックイン専用カウンターは閑古鳥がないており荷物の預け入れも一瞬。8:00にはいつでもパスコンを通れる状態となった。
時間があるのでまずは両替である。今回はあんまりクレジットカードを使うつもりが無いので一寸多めに一万円相当を両替る。10106で700元哉。これで割勘時に、現地貨幣総取クレカ払いにはなるまい。次いで携帯用スリッパを買いに売店に。北京迄は高々3時間なのでスリッパに履き替える迄もないと思っていたのだが、ホテルにスリッパがないだろうことに気付き急遽買っておくことにした。そういえば毎回スリッパを買っているような気がするが、あれは一体何処に在るのだろう。
買物も済んで一寸早いような気もするが保安検査場へ。
ところがここからがら長い。夏休み中ということもありセキュリティとパスコン合わせて30分以上。
それでも搭乗迄は一時間ほど余裕がある。ゲートが中間駅の近くだったのでので「六甲」へ。ここは無線LANが使えるので重宝している。搭乗は予定通り。機体は横6席の小型のジェット機。ところが、いつまでたってもタクシングする様子がない。結局離陸したのは定刻の45分遅れ。北京到着は現地時間12:45。
飛行時間が短いのに加えてちょうどお昼時ということもありシートベルト着用サインが消えるのを待っていたかのようにミールのサービス。いつも思うことだが、日本の航空会社は温かい米飯を出すことにあまりにこだわりすぎ。ヨーロッパ便のように10時間を超えるようなフライトだと一食ぐらい温かい食事が嬉しいが、3時間程度の短距離便ならコールドミールで十分。しかも米飯はもっとも糧食として適さない。加えて、これは他の航空会社でも思ったのだが、航空会社の重役にはそば好きが多いのか知らんがそばを出しすぎ。そばは米飯以上に糧食として不適切。そもそもそれだけでそばつゆだ薬味だと別包のアイテムが増えるのに加えて、音はするは、液体は飛び散るは、良いとこなしである。機内食を検討する立場にある人間がビジネスクラスばっかり乗ってるんとちゃあうかとまで思えてくる。
今回はそれに輪をかけて、「枝豆」である。生ビールに枝豆という習慣の無い私にとっては、フォークだけで食べられないは、ゴミは出るは、最低の機内食アイテムと言える。
そうである、今回でも機内食を食べるのにフォークしか使っていない。どうしてフォークだけで食べられるものにしないのか。工夫次第でいくらでも食べやすく、ゴミが出にくく、しかも美味しいものが提供出来ると思うのだが。見本としてはエールフランスで到着前に出るコールドミールである。パンとチーズ、ハムにポテトサラダといったものだが、非常に満足度は高い。
そうこうするうちに北京に到着。ここもひたすら混んでいる。まあどうせラゲッジクレーム律速なのだが。外国人用の入国審査の行列が一向に動かない。遂には向こうも業を煮やしたらしく、中国人用ゲートも外国人に全開で何とかこなした。実際には外国人用のゲートに二人ほど異様に時間をかけるもとへ、職務に忠実な入管審査官がいたようだ。ラゲッジクレームについたのは着陸後かれこれ30分以上は経っていただろうか。でもまだターンテーブルは回っていなかった。この時間を利用してSIMの自販機を探す。随分目立たないところにchina unicomの自販機を発見。ネット等で空港のラゲッジクレームにあることを知っており、ある筈と思って探してやっと見つけることができたぐらいで、あると思って探さなければ決して存在に気がつかないだろう。本当はchina mobileの方が欲しかったのだが、見つけることはできなかった。「如意通」というGSMのSIMをゲット。100元哉。本当はW-CDMAのが欲しかったのだけれど選択の余地はなかった。同時に100元分のトップアップバウチャーも購入。SIMをiPhone3Gに突っ込んだあたりでスーツケースが回って来た。後はホテルでだな。タクシー乗り場に行ってタクシーを拾う。普段はタクシーを使うことは無いのだけれど今回はちょっと訳有りで使ってみたのだけれど、やっぱり二度と使うまいと決意。いやタクシー自体は問題無い。ネットなどではいろんな事例や意見を聞くけれども今回乗ったタクシーは空港からホテル(オリンピック公園の近く)までで64元+高速代10元。高速代の分までちゃんとレシートをくれた。100元札を出したところお釣りに25返してよこし平気な顔をしているあたりは愛嬌だが、こっちも気持ちよく知らんぷりをした。問題は高速道路それ自体にある。意外な事に気温は日本ほどには高くなく、冷房を入れないで窓を開けて走るのだが、高速道路で窓開けて時速100キロで疾走はちょっと勘弁して欲しい。その上乗っていたタクシーの運転手はそうでもなかったが、運転マナーがあまりにも「大阪方式」である。いやー、大阪の人間は世界中何処にいってもやっていけるなあ、というのはともかく、大阪でも、渋滞時の中国自動車道以外では滅多にお目にかかる事のない走行車線で路肩を利用した追い抜きを時速100キロ以上でやってのける車が一台や二台では無い。
ホテルの部屋は最上階(13階)の結構広めのツインルーム。ホテルの予約に関しては完全に清華大学の先生(の秘書さん)に任せてあったのでちょっと心配だったのだが、宿泊期間(他の関係者よりも前後二日短い)もちゃんと伝わっていた。
ホテルは一応4星ホテルなのだが、・・・。まあ、今後自分でとるような時があっても絶対ここにはしないな、きっと。ただ室内履きはちゃんと備えられていた。まあそんなもんである。
ホテルと会議場は隣り合っている事はわかっていたが、なんと中で繋がっている。増築に増築を重ねたどっかの温泉宿みたいな感じの変に傾斜のついた廊下や一段の高さと幅が微妙に不自然な階段を抜けると会議場に到着した。
受付で名前を告げて「参加者用グッズ一式」を手に入れた。国際会議の密かな楽しみの一つにこのグッズ一式、正確にはそれが納められた鞄が挙げられる。歴代のIVCの鞄にも講義用グッズを入れて普段学内の移動に使っているものが多い。今回は中途半端な大きさのエコバッグ風。微妙だ。少なくともこの会期中は自分のバッグを使おう。さて、中に入っているものを見てみよう。
学科にiMiEVがやってきた。学科の名前に「電気」が付くことになって以来、研究費を切り詰めて資格取得に必要な学生実験用の装置などの設備投資を進めてきたわけだが、その最後の大きな買い物である。
端っから電気自動車だという固定観念が有るので、イグニッションキーを回すという発想に至らず始動に戸惑ってしまったが、いきなり押しながら回す(普通の自動車はまずそのまま回して制御系の電源を入れる、その後押し回しでエンジンをかける)というのさえ覚えてしまえば後は通常のオートマティックトランスミッションの車と何も変わらない。プリウスの電気自動車モードよりももう一段静粛で、モータ音もしない。
給油口ならぬ給電口は二つあり一方は急速充電用。もう一方は家庭用。家庭用は100Vでも200Vでもよいがアースは必須。電化製品らしくゲーブルやらコネクタやらの付属品が結構ついてくる。日産リーフとはコネクタ形状が異なるらしく、日産リーフ対応コネクタ用の変換プラグも付属している。三菱の方が先行しているにもかかわらずコンシューマ向け市場での力関係が伺える。
で、一体何に使うのかだが、まずは学科公用車としてオープンキャンパスとかで試乗会とか高校とかの出張講義に乗って行けとか言われている。その後どうなるのかはよく知らない。なんせ私は電気電子の中でも電子の一番現実逃避サイドに位置するもんだから。一応ベースキャリアというのかルーフレールというのかは装着されているので、車検が通る範囲内での改造は可能だろう。
===== 今日のつぶやき ===== // Tue, 30 Nov 2010 05:37:31 +0000 //画像一つでよくまああんだけ議論できるもんだ。そもそもあれは積の交換則の話ではなく、定数倍の公理の話だし。
posted at 22:00:19
自転車トレーニング中。此れはトレーニングのお供にけっこういいかも。
posted at 21:57:11
健康保険証を忘れないこと。まだ間に合うのだろうか。
posted at 21:19:43
自転車待ち。早くしないと今日のドラマが終わってしまう。
posted at 21:18:20