====== 旧Weblog 2009 ======
===== 4年次生仮配属 =====
// Thu, 12 Mar 2009 10:15:57 +0000 //
2008年度より9月卒業が例外的運用ではなく系統的運用になった。つまり9月にも進級判定を行い、9月に卒業できるように卒業研究をやらせるシステムを動かさないといけない。ところが研究室によっては二本の卒業研究プログラムを動かすことが難しいために、4月進級できなかった3年次生であっても、9月進級できそうな者については、もう4月から研究室に仮配属してまえということになった。で、うちも一名増員。結局個々の学生に合わせた例外的運用をやらざるをえないと思うんだけど、これじゃあ教員にとっては大幅な緩和進級をさせているのと一緒で負担増、学生にとっては4月から卒研をやっても卒業できるのは1年半後というわけで、どちらにとってもあまり益のない話だと思えるんだけど。
===== 文部科学大臣奨励賞 =====
// Thu, 19 Mar 2009 10:16:47 +0000 //
ここにひっそり書いとく。
うちのかじさん(かみさん)が、2008年度の工業英検1級首席合格で文部科学大臣奨励賞を受賞。昨日はその受賞パーティ。 ちなみに、かみさんはそれ以外にも、実用英検(いわゆる英検)1級、TOEIC990点という強者。数学・物理だけでなく科学英語もいけますので関係者の方がもしご覧になっていたらよろしくお願いします。
===== 教養教育 =====
// Fri, 10 Apr 2009 10:19:18 +0000 //
リベラルアーツがキーワードになりそうなので、その定義を書いておこう。
; Trivium
: grammar
: rhetoric
: logic
; Quadrivium
: geometry
: arithmetic
: music
: astronomy
三学ってのはまさに日本の教育の弱いとこだな。学問としては一番受験に載せやすいところなのに、ほとんど学校ではやらないってのは、そのこと自体研究に値するのかもしれない。いくらastronomyが入っていると言っても文字通り「天文学」が重要という意味ではないと思うな。中世なわけで、まだphysicsの影も形もなく、chemistryはalchemistから脱却していない時代「天文学」と「音楽」がいかなる役割を果たしていたのかを考えるべき。
===== いきなり休講? =====
// Fri, 24 Apr 2009 11:22:18 +0000 //
今日は卒研ゼミの予定だったのだが、出席者1、欠席者(連絡有)1、無断欠席者3でゼミは崩壊。なめとるとしか思えん。 まだ連休と違うぞ。
===== サーバ再起動 =====
// Tue, 05 May 2009 11:21:49 +0000 //
この連休には受電設備の入れ替え・点検のために停電が予定されていたので、研究室のサーバの電源を落としていた。 今日、電源を再投入するため研究室に出向いたのだが、どれが何やったっけ? シャットダウンはリモートからやったもんだで、どの機械に火を入れたらいいんだかわからんのだわ。 なんせうちにはまさに売るぐらい計算機が並んでいる。 で、順番につけて見たんだけど、DNSに登録された名前とOSが認識している名前が違うものがこんなにあるとは。
ゼミの4年生の学力は毎年そう変らへんなあ、でも年々確実にガキにはなってるなまあ向こうは永遠に22歳なのに、こっちは年々歳とってるわけで、当たりまえちゃあ当たり前だわな。 1) うちではパソコンをバラックで組み立ててテスターで電圧を測ってみたり、USBスティックにインストールしておいたLinuxを立ち上げてみたりしている 2) らしい。そっちは担当ではないもんで 3) おっさん、ずいぶん予防線を張ったなあ。でもこれが現在の教育の現場いや現状なんだということもご理解下さい 4) ちなみに学生との飲み会での話が私にとって最も正直なものである。職場の飲み会での話はだいたい話半分から4分の1。会議での発言にいたっては10中8,9口から出任せ。 ===== DISQUSシステム ===== // Fri, 03 Jul 2009 11:35:34 +0000 // 研究室のサイトをwikiベースにして1年半、Dokuwiki導入後半年、これまでになくWeblogも更新できているし、 コンテンツも僅かづつながら充実してきている。 特にjmolのプラグインが使えるのがいい。 今後、後期の講義「電子物性の基礎」に向けて結晶構造のところを拡充する予定。 講義では、「じゃあ、この単元はウェブで見といて。」って言ってヤミ休講だな。 所謂e-laerningってことで。何せe-learning推進委員だから。(嘘です、教務部長。決してそんなことはしません。ちゃんと講義します。)Dokuwikiには他にも便利なプラグインがたくさんあって、このサイトでも結構使っている。 ただしほとんど定番のモノばかりなので、Dokuwikiのplug-inの使い方のサンプルを探している(私のような)人にはあんまり役にはたたないんだけれど。 その中に簡易掲示板の機能があったものだから、講義のフィードバックと卒論ゼミ配属シーズンの質疑応答に使おうと思って何個所かに掲示板を仕込んでみた。 ところが以前書いたようにコメントSPAMの嵐に見舞われあえなく閉鎖。代わりにDISCUSってのを導入してみた。 いろんなところに埋め込んでみたのはいいんだけど、このWeblogでは、最新の記事に対して書き込まれたコメントしか表示されない。 もちろん過去の記事を表示すればちゃんとコメントも表示されるんだけれど、Weblogのトップページを見てるだけでは、 過去のどの記事にコメントがついているのかさっぱりわからない。 (私にはわかる方法があるんだけどね。だからコメントに対する回答がついていないのは単に私がさぼっているせいですだ。)というわけで、コメントをした方は、申し訳ないんだけどトップページだけではなくて、記事の方もチェックしてやって下さい。 また、Weblogで取り上げているような(個人的)時事問題以外の普遍的意見や、 サイト全体に対する感想は「研究室談話室」の方の掲示板に書き込んでもらえると、 私以外の「一見さん」にも「コメント」を読んでもらえます。 研究室のサイトをwikiベースにして1年半、Dokuwiki導入後半年、これまでになくWeblogも更新できているし、 コンテンツも僅かづつながら充実してきている。 特にjmolのプラグインが使えるのがいい。 今後、後期の講義「電子物性の基礎」に向けて結晶構造のところを拡充する予定。 講義では、「じゃあ、この単元はウェブで見といて。」って言ってヤミ休講だな。 所謂e-laerningってことで。何せe-learning推進委員だから。(嘘です、教務部長。決してそんなことはしません。ちゃんと講義します。) Dokuwikiには他にも便利なプラグインがたくさんあって、このサイトでも結構使っている。 ただしほとんど定番のモノばかりなので、Dokuwikiのplug-inの使い方のサンプルを探している(私のような)人にはあんまり役にはたたないんだけれど。 その中に簡易掲示板の機能があったものだから、講義のフィードバックと卒論ゼミ配属シーズンの質疑応答に使おうと思って何個所かに掲示板を仕込んでみた。 ところが以前書いたようにコメントSPAMの嵐に見舞われあえなく閉鎖。代わりにDISCUSってのを導入してみた。 いろんなところに埋め込んでみたのはいいんだけど、このWeblogでは、最新の記事に対して書き込まれたコメントしか表示されない。 もちろん過去の記事を表示すればちゃんとコメントも表示されるんだけれど、Weblogのトップページを見てるだけでは、 過去のどの記事にコメントがついているのかさっぱりわからない。 (私にはわかる方法があるんだけどね。だからコメントに対する回答がついていないのは単に私がさぼっているせいですだ。) というわけで、コメントをした方は、申し訳ないんだけどトップページだけではなくて、記事の方もチェックしてやって下さい。 また、Weblogで取り上げているような(個人的)時事問題以外の普遍的意見や、 サイト全体に対する感想は「研究室談話室」の方の掲示板に書き込んでもらえると、 私以外の「一見さん」にも「コメント」を読んでもらえます。 ===== 平成21年度予算 ===== // Thu, 25 Jun 2009 12:47:07 +0000 // ようやく平成21年度の予算が決まった。もうすぐ7月である。毎度のことながら締めは来年2月なのだ。ほとんど半年しかない。平成21年半期予算と名前を変えてしまえ。 冗談はともかく研究費・旅費・学部消耗品費・学部備品費・大学院消耗品費・大学院備品費の6種類の革袋を管理しなければならないのである。これが最小セットで補助金なんか貰っているともっと増える。2年前までの10年間は私学研究高度化の補助金で研究費を除く全ての費目について大学の革袋と補助金の革袋と倍の数の革袋を管理していた。潤沢にお金があるときは一個一個の革袋がそれなりに重たかったので、分けてある意味がないわけではなかったし、それなりにお金が使えるわけだから言いたい文句もぐっと飲み込んでありがたく補助金を使わせていただいていた。 ところが昨今18歳人口の減少のあおりを受けて予算は年々減る一方である。大きな金銭的バックを持たない我が社は学納金が予算に直結している。入学者の下げ止まりで、教育研究経費も下げ止まりかと思いきや、固定費は順調に伸びていくので、教員一人当たりの配分額はやっぱり年々下がる一方である。それでも補助金がある間はまさに「何不自由なく」活動が出来ていたのだが、補助金が終わった昨年「ばたっ」と倒れた。一回国際会議に出たら(大学の旅費では)もうどこにも行けないなんて。おかげで、千葉には行かないくせに、中国には行くのか、とお叱りを受けることになる。なんせ、お金の出何処が違うので。あわてて、科研費を申請するも、あわてて書いたような申請が通るはずもなく、あえなく討ち死に。学術振興会様、300万、100万いや50万円でもいいです。科研費を下さい。 とにかく、こんなに額が減ってしまうと細かく革袋が分かれていては使い勝手ばかりが悪く、分けておくメリットは何もない。たとえばどんなに大きな器材でもある金額未満なら備品にはならないし、ぺらぺらの小冊子でも図書は備品である。ところが、うちの研究室には大学院学生が1人しかいないもんで、大学院の備品費が最低金額を割ってしまい使えない。旅費では消耗品を買えないし、消耗品費で新幹線の切符は買えないが、大学院生の旅費は大学院消耗品費からでないと出せない。できるだけ大学院生をいろんなところで発表させてやりたいのだが、学部の消耗品費を大学院にまわすことは出来ない。 ぜひとも消耗品費の革袋だけでも一つにするか、大学院の革袋だけでも一つにするかしてもらえないだろうか。(実は現状でも機器に関しては革袋は二つだが、二つの革袋を差し出して「これで買って」ってのが効く。) ===== 自転車通勤 ===== // Fri, 19 Jun 2009 12:49:03 +0000 // 金曜日は非常勤講師の送り迎えをすることになっているのだが、今日は出勤前に病院によってきた。薬を出して(もらえるなら)もらうだけのつもりだったので十分間に合うと思ってたんだけど、医者が「レントゲンを撮る」1)といい出したので、非常勤講師の先生には車で先に行ってもらった。もちろんそうなると私の車がなくなるわけで、バスだと乗継が面倒なのもあって自転車で来た。岡大病院から30分。下手したら車よりはやいんちゃあうか。晴れてて講義のない日は自転車通勤もいいかなあ。 1) 非表面科学的な言葉遣いだ。そもそもレントゲンは人の名前だし、撮るのはX線の透過像だし。 ===== ICOCA in 岡山 ===== // Thu, 06 Aug 2009 13:03:56 +0000 // 今日は帰りに『飲む』ことになっているので、路線バスで出勤。運賃の支払いを初めてICOCAで払った。ずいぶん前から岡山でもICOCAは使えるようになっていたのだが、大阪出張or帰省のときに使うだけで、普段持ち歩かないため、たまたまバスに乗っても利用できないでいた。やっぱりこういうのは便利である。ICOCAは非接触型のプリペイドカードに分類されるが、非接触型でなくても、ポストペイドでも、直接支払いでなくても便利だというのはよくわかっている。かつではJRのオレンジカードとか阪急のラガールカードとか、導入当時は直接改札を通れなかったんだけれど、それでも便利で、よく利用していた。「スルッとKANSAI」が出た頃はもう関西を離れていたもんで、変な表現だが、ずいぶん悔しい思いをした。 大阪に居た最後の一、二年はたいていいつでも財布の中にテレフォンカード、オレンジカード、ラガールカードが複数枚入っていたもんだ。場合によってはお札の枚数より多かったかも。今では紙幣の枚数よりもずっと多いポイントカードで財布はふくれあがっているが。 ===== 旅程管理 ===== // Wed, 05 Aug 2009 13:05:31 +0000 // この夏にはソウルへ、秋口にグラナダへ渡航することもあって、旅程管理システムを物色している。いまのところ候補は TripItとWorldMate。 どちらも電子メール/Webブラウザ/携帯電話(iphone)で統合されたシステムになっており、結構便利そうだ。デザインはWorldMateのほうが好みなのだが、TripItはiCalとも連携できるところがよい。どちらも無料のiphoneアプリがあるが、どちらかを有料バージョンにして使い倒してみようかと思っている。 そこで、まずはお盆の帰省で練習だと思うのだが、わが故郷はDocomoのFormaPlusエリアもあやしいど田舎だった。 ===== 教員免許更新教習(工業・技術) ===== // Mon, 03 Aug 2009 13:06:21 +0000 // いよいよ、教員免許更新教習本番。 我が担当分は、午前中に簡単なレクチャーの後、実際に実験をしてもらい、午後にその解析を計算機で実習するというもの。 午前中の実験までは、思いのほか順調。ところが、計算機実習にかかる時間を読み間違えた。3種類の実験全てを一人でシーケンシャルに説明するというのは無謀だった。やはり人数を投入し、パラレルにすべきであった。 あまり不満を持たずに帰っていただけていればよいのだが。 聞くところによると「工業・技術」の講習をしている大学は少ないのだとか。おかげで大阪からわざわざ参加された方もあった。喜んでいいのかどうか。下手すると来年は殺到したりして。今回わかったことは捌ける人数は最大で18名。これ以上は今のやり方ではどうにもならない。全ての実験装置を出せば72人まで対応できるとはいえ、正味1時間で形のつく実験は今回の3件だけだろう。 来年以降はできるだけ3日間通しのメニューにしたいところだが、うまくいくだろうか。 ===== 定期試験 ===== // Sat, 25 Jul 2009 13:08:47 +0000 // 今日は暦の上では土曜日だが、定期試験の時間割上は水曜日。フーリエ解析、行きます。 フーリエ展開・フーリエ変換の講義なんだから、次の関数をフーリエ展開しなさい(問題3)、フーリエ変換しなさい(問題4)は当然出るわな。でもって、この講義では留数とか使わんならんような複素積分は範囲外だから、積分できる関数はいくつかに限定されている。問題1はサービス問題でオイラーの公式というよりも複素数の極形式とか複素平面上の単位円と複素数の指数関数の関係がわかっていれば、瞬殺のはず。問題2は係数が複素数なだけで変数は実数なんで、普通に微分・積分すればよい。ただし、一ヶ所、条件の吟味が必要なところがあるんだけど、気がついたかな。 問題5は、・・・。まあ、簡単に満点は取れんというこった。でも、類題はノートにあるはず。 試験週間の後に補習補講があるので、掲示によく注意するように。 ===== 有朋自遠方来不亦楽乎 ===== // Mon, 06 Jul 2009 13:10:24 +0000 // 先週のことになってしまうが、金曜日は国立研究所からお客さんがいらした。筑波からの日帰りの旅程で、夕食もご一緒できなかったが、久しぶりに、本当に久しぶりにアカデミックな午後だった。うちの学生さんも何かを感じ取ってくれればいいんだけど。学園上層部様、こういうときに使える旅費が欲しいです。理由書1枚、申請書1枚ぐらいなら書きます。今でも、講演会かなんかを抱き合わせ企画すればいいんだろうけど、結構急に決まったのでそういうわけにもいかなかった。 しかし国研の組織ってのは何遍聞いても覚えられんな。 ===== コマーシャル ===== // Mon, 13 Jul 2009 13:12:18 +0000 // コマーシャルをばひとつ。 ^2009年度工業技術英語事例大会|| ^日時|2009年8月29日(土) 10:00〜16:30| ^会場|大阪・大阪市西区 大阪科学技術センター| ^主催|公益社団法人日本工業英語協会| かみさんの 仕事を横目で見ていて思うのは、最近の技術者の日本語能力の低下、である。結構な有名企業のプレスリリースや工業製品のマニュアルでも日本語がめちゃくちゃなものが多い。というより、まともな日本語が書けているものを見たことがない。もちろんこちとら新入社員である新卒者の日本語能力はよーく知っている。むちゃくちゃである。それを何度も朱を入れてなんとか読める卒論にして卒業させているわけだが、それだけで能力が向上するわけもない。問題にしたいのはそういう若い人の日本語能力ではなくてある程度高い年齢層の能力。当然新入社員には教育係がつくだろうし、社外に出す文書ともなればそれなりの人間の手を経て外へ出てきているはずである。その出てきたものがうちの学生さんが書くような日本語もどきではいったい上司は何をやっておるのだ。教育係はいないのか。社内教育システムはどうなっておるのだ。結局コスト削減の結果まず最初に切られるのは「教育」だというのは会社も社会も一緒だということか。それこそが大事だというのがかの「米百俵」の逸話の教訓のはずなのだが。 ===== 先生月曜日来るんですか ===== // Fri, 17 Jul 2009 13:14:17 +0000 // 「でやなぁ、キーワードを並べあげたもんを月曜日に見せてくれえ」 「えっ、先生月曜日来るんですか」 「どうして来ないことがあろう哉」 「でも、休日ですよ」 「あ゛っ、火曜日に見せてもらうわ」 これだから、ハッピーマンデーってのは。 いよいよ来年度から15週間の授業時間を確保せよという文科省の御達しを守るべく議論が姦しいことは大学関係者のブログで頻繁に触れられている通りである。各大学様々なアイデアを練っているようだが、私の意見は月曜日の補講を休みになった月曜日に行うというもの。中には祝祭日無視でやってる学校もあるように聞くので月曜日に月曜日の補講というのは私にしては穏健な意見だと思うのだが、就業規則の関係で駄目なのだそうだ。つまりもともと土曜日は出勤日のところ皆で示し合わせて講義の無い日にして、皆で自宅研修にしているだけということなので、補講を行っても休日出勤には当たらないが、国民の休日たる月曜日に補講をするとなるとそれは休日出勤になるということらしい。そんなの就業規則の解釈だけの問題だと思うんだけどなあ。場合によっては就業規則を変更したってよい。土曜日の完全休日化と引き換えなら決して不利益変更にはならないとおもうけどなあ。いわゆる「完全」週休二日制ってやつで景気のいいころのメーカじゃあよくやってたよね。 ===== 停電パート2 ===== // Wed, 12 Aug 2009 13:37:42 +0000 // 理大名物夏の停電二日目。 我が社ではどういうわけか毎夏必ず二回停電がある。一回目は、これは建物によって日が違っていて、6日。このときは停電後ワークステーションが起動しなくなってしまった。幸いメインの機械はなんとか復旧したが、往年のエース、DECのalphaを積んだ機械はとうとううんともすんとも言わなくなってしまった。 今回は学内全域。前回のようなことがないように、研究室内のすべての機器の電源を落として停電に備えた。その甲斐あってか今回は問題無し。正確にはOS X Server機の電源再投入後、一度強制終了する必要があったが、このくらいはいつものことだ。 前々回の経験から、どの機械が、何のサーバーかもちゃんと把握できてるし、これでもう少し復旧が早ければ申し分無し。 しかしながら、毎年のこととはいえ折角の夏休みに計算機の連続運転ができないのは痛い。今回は目算を誤り、結局一昨日入れたジョブが今朝終わらなかった。ほぼ三日のロスだな。 ===== プレゼン虎の穴 ===== // Fri, 14 Aug 2009 13:38:35 +0000 // 今月末に大学院生がソウルで開かれるワークショップで口頭発表をすることになり、現在猛特訓中。もちろん英語である。本人にとっては、もちろん初めての経験。しかも、おそらく修士課程の学生は彼だけ。つまり他はみんな博士後期課程かポスドク。なんにせよ「先生」は喋ってはいけないというワークショップ。我が研究室でのプレゼンテーションの指導法についてはWebゼミを参照してもらうことにして、まだまだ道のりは遠そうである。 大まかに言って問題は二つ。ひとつは圧倒的な単語量不足。もちろん原稿を、それも綿密な原稿を用意するわけであるが、その原稿に出てくる単語のなかにすら、怪しいものがちらほら。知らない単語は覚えられないんよ。 二つ目は、これは多くの日本人に共通なんだけど、発声が平板ですぐに早口になること。英語はストレスアクセントの言語だから、強く、大きく、長く発音する部分が正しくなければ通じない。多くの人は発声は平板なままでアクセントだけ付けようとするんだけどそんなんではアクセントはつきません。日本語はピッチアクセントの言語だからどうしても抑揚を付けないと強弱が付けられない。ところがこれをやるとどうしても大げさな抑揚になってしまい恥ずかしがりの日本人はどうしても引いてしまう。これってたぶん中学以来の英語教育のせい。それも英語の問題ではなく、クラス運営の問題。僕自身はずいぶん怪しげなピッチアクセントを付けながら英語を喋るんだけど、どんなピッチだろうが英語のネイティブは気にしない。ストレスアクセントさえ正しければ発音がいい加減でも聞き取ってもらえる。よく米と虱の話が例に出されるけど、笑い話ならともかく現実に米の話をしているときに発音が悪いからといって虱に解釈されたりしたときは、自分の発音をどうこう言う前に人間関係の方を疑った方がよい。ところが変なピッチをつけるとクラスで笑われちゃうんだよね。英語に限らず、どんな発言であろうとクラスで笑い者にしない教室運営こそが重要なんじゃあないかと思う。 でも、一番の問題は未だに一人当たりの発表時間がわからないこと。なんとかしてくれ。 ===== おい、そこっ、寝るな! ===== // Thu, 03 Sep 2009 13:39:51 +0000 // 韓国出張に出かける前にちょっと長大なジョブを計算機に投入して行った。意外とiMac(intel)が速いことに気がつき、学生のデスクトップ作業用のiMacまですべて徴用して分散処理である。別に何も非対称並列計算をやってるわけではなく、所謂マンパラレルと呼ばれる、各計算機に別々のジョブを割り当てているだけ。いろんなパラメータについてモンテカルロシミュレーションをやろうとすると、メトロポリスのアルゴリズム自体が並列計算に向かないので、こういったやり方になってしまう。 帰って来てみるとおおよそ予想通りに計算が進捗していたんだけれど、一台のiMacだけが極端に進捗状況がよくない。 調べてみると、「システム環境設定」の「省エネルギー」の「コンピュータがスリープするまでの待機時間:」が「しない」の隣の「3時間」になっている。スクリーンセーバーが起動しないように設定を変えたとき設定しそこねたらしい。そうか、わしら出張してる間おまえ寝とったんか。 こっからはキリキリ働いてもらいまっせ。 これは計算機に言ってるだけで、決して学生さんに言ってるわけではない。と思う。 ===== 選挙運動 ===== // Wed, 09 Sep 2009 13:41:06 +0000 // ここのところ世間は、衆院選とその結果の話題でかまびすしかったが、 衆院選の投票日は漢江河畔のリゾートでバーベキューだったので、選挙の話題には乗り遅れてしまった。 しかしながら、ここ岡山市ではまだ選挙は終わっていない。 衆院選の二週間遅れで市長選と市議会議員の補欠選挙が行われるのだ。 おかげでほとんどひと月の間所謂選挙カーの街宣活動の騒音に悩まされることになった。 あたしゃ、あれは大嫌いなのよ。もちろん、完全に禁止せよなんて無茶は言わんよ。 でもせめて、「拡声器を使ってよいのは候補者本人のみ」としてもらえんだろうか。 ===== ポスター1件完成 ===== // Tue, 15 Sep 2009 13:41:57 +0000 // グラナダに持っていくポスターが一件完成した。もう一件残っている。いつもながらぎりぎりである。これを学生さんに見せてしまうから学生さんもぎりぎりで構わないと思ってしまうんだな。頭の中には既にできているってものを単に書き出すのと、書くべきことを考え出しながらつくるのでは全く違うのよ。 とにかく、データは出そろった。これから84枚のラスタイメージを見比べながら、ポスターに使う(せいぜい)8枚を選び出さないと行けない。ラスタイメージはImageJでつくって加工するんだけど、同じ作業を84回やるのか。なんとかサボれんのんか。 ===== SIM入手 ===== // Wed, 19 Aug 2009 13:45:52 +0000 // {{:misc:sim.png?400|}} spainSIM.comよりSIMカードを二枚入手。来月のグラナダ出張用。こういうものが渡航前に手に入るとは便利なご時世だ。スペインにはVodafone, MoviStar (Telefónica), Orange, LEBARAといった多くのオペレータがありMVNO (Mobile Virtual Network Operator)も入れると選択肢は非常に多いようだが、ネットで検索したところでは日本国内で手に入るカードはOrangeのものだけ。海外の通信販売業者に注文するわけだが、こういうのを買うときには本人確認が必要になる。以前合衆国の業者に頼んだときは夜中に国際電話がかかってきた。今回はスペインの業者に注文したのだが、そんなこともなく二週間ほどで郵送されてきた。今回選んだMoviStarのSIMはprepaid SIMとしては珍しくGPRSが使えるようなので期待している。 ===== 待ちぼうけ ===== // Mon, 26 Oct 2009 13:22:04 +0000 // 今日はリクルートから講師を招いて「『高校生のいま』価値意識調査および本学ブランド力に関する講演会」ってのが開催されている。 あおり文句だけ見ると 「高校生を対象に中四国エリア25大学のイメージを調査。」→知名度1位、興味度7位。 とか 「オープンキャンパス来場者へのアンケートから」→理系大学ではめずらしい「おっとり型」 といった面白そうな内容なのだが、如何せん2年生の補習の約束をしてしまったので研究室で待っている。 ところが、何時になっても4人いるうち一人も現れない。 しょうがないので、「私立大学情報教育協会による「分野別教育の学士力」提言についてのご協力お願い」にコメントを書いて過ごす。 しかしなんだね。「学士力」なんて言葉を使うのは何とかならんのかね。何にでも「力」をつけりゃあいいってもんじゃあないんだ。 特に物理屋としては「force」以外の「力」については使い方を慎重にならないといけない。 逆に言うと「○○ force」とか「force of ○○」については物理屋たるもの「○○力」を造語することは構わないと思うのだけれど、 それ以外は造語してはいけない。 試しに、リーダーズ+プラスあたりで「力」を引いてみればいい。山のように「力」と翻訳される英単語が存在する。 これらの英単語が表す概念に対して先人がいろいろな「○○力」を考案し、普及させるべく努めて来たのだ。 「もっと日本語を大事にして欲しい」ということを若いもんよりも「それなりの年齢」の人に言いたい。 ===== c言語で数値計算 ===== // Sat, 17 Oct 2009 13:23:02 +0000 // 今日は「数値計算」の補講。土曜日に学校に出てくるんは、学生諸君もいやかもしれんが、こっちもめんどくさいんじゃ。 さて、普通「数値計算」というとFORTRANでやるのが通例で、特にfortran90/95からは初心者から上級者までみんなに使える言語になったので、できればこの講義もfortran90でやりたいと思うのだが、いかんせん電気電子の学生さんたちにとっては数値計算よりもシステム周りのプログラミングに向けたプログラミング言語習得の方が急務であり、なおかつ複数のプログラミング言語を習得するような、もしくは習得させるような余力は彼我ともにない。しかたなく数年前から「数値計算」の講義をc言語で行っている。 もちろん、c言語でも立派に数値計算はできるわけだが、この講義ではあえて「ポインタ」と「構造体」は使わない、入力はしない(ソースにべた書き)、forループしか使わない、ことをローカルルールにして講義している。結局のところプログラミングの初学者にアルゴリズムを教えるためのプログラミング言語として何を選ぶかは積年の積み残し課題なのである。かつてはそれしかないという理由でBASICが使用されたが、これは非構造化言語であるため論外。当時の実用性からFORTRANが使われた時代(私などはこの時代の学生)もあったが、その当時のFORTRANはFORTRAN77ですらなくこれも非構造化言語であるため不適。FORTRAN77は文番号さえなければいい言語なのだが、パソコンで使うにはコンパイラが非常に高価だったという別の問題もあった。時期は前後するがこういった問題を解決するべく教育界を席巻したのがPascalだが、PascalとPascal以外の言語と両方を使いこなせる人で実用プログラムを組むのにPascalを使うという人には未だお目にかかったことは無い。ただし、Turbo Pascalがこの用途(初学者に実用プログラムのアルゴリズムを教える)に果たした役割は特筆すべきである。私はといえばTurbo Pascalではなくてその隣に並んでいたTurbo Cに手を出してしまったため講義で教えるはめになるまでPascalとはあまり付き合いはなかった。 結局実用を考えると、最初っからcをやっとけってことなのだが、c言語は危険すぎる。現代はLinuxやfreeBSDのような安全なOSが簡単に手に入るようになっているのでよっぽどのことがないかぎり変なことは起こらないが、MSなんとかの上で初心者がcでポインタを使ったプログラムを組むなど危険きわまりない。かつて(私の世代がパソコンを触った頃)は、BASICでアルゴリズムを覚えるってのとアセンブリでアーキテクチャの知識を得るってのが同時進行で、c言語に出会う頃には構造化のご利益やアドレスやらポートやらの概念を理解していたので、c言語の習得にはさほど大きな困難はなかったが、今の学生さんたちにとってはいきなりcで、いきなり複雑かつ、高速かつ、大容量のシステムに挑むことになり、理解が不十分な者は一歩も前に進めず、生半可通には危険きわまりなく、本当に一握りの学生しかついて来れていないのが現実である。 今期から大学院生にpythonを教えてみているのだが、pythonの癖のある文法事項にばかり目がいっているようで、やはり合目的的ではない。今のところ「c言語 ポインタ構造体抜き」よりもうまい解を見つけていないのが現実である。1) 1) それってJavaじゃん。という突っ込みもあるかもしれんが。 さて、普通「数値計算」というとFORTRANでやるのが通例だが、数年前から「数値計算」の講義をc言語で行っている。 ===== 履修確認 ===== // Thu, 08 Oct 2009 13:23:58 +0000 // 今日は講義の後履修確認票の配布。どこの大学でも各期の頭に履修登録の作業が行われると思うが、我が校では履修登録を確認し訂正するために履修確認票なるものを配布し、登録訂正の期間を設けている。最も多いエラーは登録単位数のオーバー。履修できる講義数を制限するようにという文科省の指導に従い一年間に49単位の履修制限を設けているが、多くの学生がこれを取得単位数の制限だと誤解している。実際には登録単位数の制限であり、前期に落としたからといってその分後期に登録できるわけではない。次に多いのが対象クラスの間違い。習熟度別クラス編制をしている英語をはじめとして、専門科目でも少人数クラス編制を行っている科目は学生番号でクラス分けがされており、決められたクラスの講義を履修するルールになっている。前年度に取りこぼした講義との兼ね合いで対象クラスが時間的に受講できない場合には、書類を持って講義担当、チュータ、学科長とスタンプラリーをしなければならないのだが、それを忘れている学生が結構いる。 最も面白いのは既に履修したはずの科目を登録しているというもの。もちろん数学だの物理学だの実験だのでそんなことをする奴はいないのだが。正確には一人いた。既に単位が取れている実験を書こうとしているのを見つけて、「もう、それ、穫れてるじゃん」というと「時間割にあるから穫らなきゃいけないかと思って」なんて、おおぼけをかましてくれた。そういう科目ではなくて、今回見つけたのは体育実技。その中でも長期休暇に集中的に行われる集中科目型の体育実習である。これは夏はヨット、冬はスキーといった実技・実習を格安で楽しめ、その上単位までもらえるという人気の科目である。いくつか種類はあるようだが、講義科目名は3種類ぐらいしかない。つまり前期にやってるなんとか実習Iと後期にやってるなんとか実習Iとは全然違うことをやるのに名前は一緒。後期のスキーの実習を登録しようとしたのだが、既に前年度別のスポーツで同じ名前の科目を履修してしまっていてエラーが出ていた。 なんにせよ訂正は確認票配布後一両日内。こんな書類にまで印鑑を押させるので、毎回閉め切り直前に「印鑑を取りに帰りたいので講義を休ませてください」とかいう大バカ者が後を絶たない。 ===== スペインより帰国 ===== // Mon, 28 Sep 2009 13:42:55 +0000 // {{:misc:e3_82_a2_e3_83_ab_e3_83_90_e3_82_a4_e3_82_b7_e3_83_b3_e3_81_ae_e4_b8_98.png?400|アルバイシンの丘}} グラナダで開催されていた国際会議より帰国。 詳しい内容は「学会報告」と「都市雑感」の方に書きます。アランブラがほとんど第二会場と化していました。 [googlemap lat="37.177090431764086" lng="-3.590909242630005"] 写真はアランブラ(google mapのこの辺)から見たアルバイシンの丘。 ===== Wordpress導入 ===== // Tue, 03 Nov 2009 04:08:40 +0000 // iphoneからweblogの更新をできるようにしようと, wordpressを導入してみた。 ===== 時間割決定 ===== // Mon, 09 Nov 2009 05:24:08 +0000 // 今日、教室会議で来年度の時間割が決まった。担当科目と担当科目数とは今年度と一緒だが、「数値計算」開講期が後期から前期に移ったので前後期の講義のバランスは良くなったし、昼飯が食えなくて困るような曜日もなくなった。まずはめでたい。 ===== Blog ===== // Tue, 10 Nov 2009 04:28:32 +0000 // 世はブログ全盛の感がある。なんせ、うちの学長までやってるぐらいだ。そこでこのサイトもWordPressを導入してブログ風にしてみたのだが、いかんせんこうやって見てみると一週間に一回も更新できていないのがもろわかりである。これまでも決してブログに背を向けていたわけではない、記録を調べてみると2004年にはココログ(@niftyのブログサービス)のアカウントをとっているから、ブログ歴だけならば5年ということになる。 だいたい自分で言うのもなんだけれど、計画性と落ち着きがなく整理整頓ができないかわりに、根気はあるつもりだ。毎日楽器の練習をしたり、毎晩決まった時間まで夜更かしをしたり、何度も何度も飽きずに禁煙に挑んだり、・・・。ところが、生まれてこの方「日記」ってヤツだけはまさに三日続いたことがない。小学校の時から一月分の日記を一日で仕上げるのが得意技だったのだ。 でも、このところ禁煙にも成功したし、ダイエットにも成功した、この調子でブログも続けてみよう。 というわけで、(どういうわけだ?)WordPressなわけですが、これは簡単ですねえ。これまでウェブコンテンツのいわゆるオーサリングツールってのはいろいろ使ってみたんですが、(根気もあるんだけど気移りはもっと激しい性格なもんで)やはり全面的にWebだけでできるってのは便利ですね。Wikiとはちょうど相補的に使えそうなので並行して使っていくつもりですが、どういうコンテンツをwikiにして、どういうのをword pressにするかといったノウハウはまだまだこれからというところです。安定するまで置き場所が混乱するかもしれませんがご容赦を。 で、ここから業務連絡。関係者で、我が社のドメイン内にblogが持ちたい方がおられましたら場所を用意します。電子メールでご連絡ください。やっぱり禁煙やダイエットを続けるコツは仲間を募ることですからね。 ===== 業務連絡 ===== // Fri, 13 Nov 2009 07:31:33 +0000 // 来週の月曜日(2009/11/16)は出張です。勉強会は中止します。こめんね。 ===== 牡蠣、牡蠣、牡蠣 ===== // Mon, 16 Nov 2009 08:04:17 +0000 // {{:misc:img_1.jpg?400|}} 今日は学振の日中韓フォーサイトプログラムの研究会。昼食は松島海岸の海の家で牡蠣三昧。写真は焼き牡蠣。一体何人前を注文したのか食べても食べても一向に減る気配が無い。完全に食い過ぎだ。おかげで午後のセッションは30分押し。
多電子原子(パウリの排他律・元素の周期表)に関して講義を行います。 リンク先からPDFファイルをダウンロードすることができます。 授業資料は画像を多く使用していますが、あまり精細な画像は電気電子システム学科の計算機室にあるプリンタではメモリ不足で印刷できないことがあるため、配布資料は極限まで圧縮をかけています。そのため、印刷が不鮮明に見える部分があります。必ず、参考書を見ながら配布資料と同じものを自分のノートに作ってください。 その作業が講義の復習になります。